こんにちは、編集長の福田です。
質を落とさず家の総額を安くする技をご紹介します。
「安い住宅会社を選ぼう!」
ではなく、どこの会社でも使えるテクニックです。
すべて使わなくても、部分的に知っているだけでも家づくりの金額が大きく変わるかもしれませんので、ぜひ、お役立て下さい。
廊下、通路の少ない間取りを考える
家の金額=坪数、広さです。
広さを何とか出来れば家の金額は抑えることができます。
廊下が少ない間取り=同じ部屋の数、部屋の大きさのまま家の面積を少なくできます。
廊下の少ない間取りのポイントは、いくつかあるのですが出来るだけ真ん中に階段を持ってくると上手く行きやすいです。
階段が家の端にあると、二階の廊下が長くなりやすいです。
平屋の場合はリビングを通ってそれぞれの部屋に行くようにすると廊下をぐっと減らせます。
ウォークインクローゼットも、クローゼットの中に歩くための通路が必要になりますので、面積効率は良くありません。
部屋に2つ以上の役割を持たせるよう間取りを考える
金額の高くなりやすい家というと、
・ベランダが広い
・ランドリールーム
・無駄に収納が多い
・謎の書斎
・大きなパントリー
・家事コーナー
・スタディースペース
・シューズクローク(土間収納)
なとがあります。
どれも人気の間取りですが、金額が高くなりやすい間取りでもあります。
これらに共通しているのが、専用の部屋ということです。
分かりやすいのが書斎です。
本を読み書きする専用の部屋ですね。
私も本が好きなので本音は書斎が欲しいです。
ただ、実際に本が好きで書斎を持つと、何畳あっても足りません。正確に言えば電動の移動書架(ボタンを押すとガラガラと本棚が動くというもの。図書館の地下にもありますね)を八畳以上の部屋に設置して、部屋にぎっしりと本があれば素晴らしいですね。
幅180センチの大きなデスクがあって。
素晴らしいですね。
でも、実際には本はある程度たまれば処分します。自分で紙の本を所有しなくても電子書籍もありますし、図書館もあります。
専用の書斎ではなく、現実には家族の誰でも使えるリビング横の予備室、洗濯を干すのにも使えて、子どもが中学生〜高校の間は子ども部屋としても使えるような部屋の方が現実的です。
土間収納も、収納専用の土間にするよりも、少し広めの玄関に壁付けの棚を付けることで、広々した玄関でもあり、収納スペースでもあります。また、玄関の中にしまわなくても、外のものは外に倉庫を置いたほうが良い場合も多いです。
トイレも一階と二階に一つずつではなく、一階のトイレだけで二階のトイレの役割も持たせる。もちろん、家族の人数によっては、2つトイレがある方が便利な家庭もありますが、2つトイレが同時に使われているシチュエーションってあんまり多くないです。
一つの部屋をマルチに使う、複数の機能を持たせるという発想がすごく大事です。
カウンター、棚は最初から付けずに普通に買う
カウンターは付けないで普通に机を買う方が安い場合が多いです。
また、後から移動させたり出来ないのもデメリットです。意外と後悔しやすいポイントでもあります。
作り付けの棚についても同様です。
ただ、ここの金額は数万円程度ですので、金銭的な面というよりはあとから動かせないなどのデメリットを考えたほうが良いかもしれません。
照明やDIYで良いものは自分で
照明については、ネットで買って自分でつけてしまう方が安く上がる場合も多いです。
照明も家一軒となると、まあ、良いお値段します。
カーテンについても場合によってはそうでしょう。(住宅会社によって違います)
自分でDIYできてしまうもの、自分で購入して自分で取り付けできるものは自分ですると金銭的にぐっと浮かせられるかもしれませんし、自分の好みにできます。
取り付け方やDIYの方法についても大抵のことがYouTubeで調べたら分かる時代です。
例えば、キッチンの後ろのウォールシェルフなどは、昨今はニトリなどでも綺麗なデザインのものが安く販売されています。
一部分だけアクセントのタイルをはるなども、左官屋さんに頼むと良いお値段します。簡単にシールでタイルを貼れるような製品も最近はあります。
ウッドデッキとお庭もDIYでやる方が増えています。
逆にDIYが難しそうなものは最初に頼むと良いでしょう。
例えば駐車場の土間コンなどは自分たちでやるのは難しいです。
また、DIYだと品質が悪く、すぐにダメになるようなものもあります。ウッドデッキなどはホームセンターで買ってきた木でDIYで作ってもすぐ傷んで駄目になりやすいです。外構、家までのアプローチなども綺麗に作らないと見栄えが悪いですし、後からプロにやり直してもらうと逆にお金もかかってしまいます。
また、棚を取り付けるのに、壁の内側に下地の木を入れておいた方が良い場合もあります。DIYする予定のものは先に伝えておくのもいいですね。
また、内装を決めるときや、間取りを相談する際に、
「こういうのDIYでやろうと思っているんですけど、難しいですかね? 他のお客さんでも、そういうのってDIYする人いますか?」
と相談してみるのも良いでしょう。
将来でも良さそうなものは将来に回す
DIYじゃ難しそうなものでも、
「ひとまずいらないけど、いつか付けるかもしれないね」
というタイプのものはいったん後に回す方が安くなるかもしれません。
たとえば、キッチンや洗面などの水回りの設備関係は、いったんは標準をベースに使った方がお得な場合が多いです。というのも、せっかくその会社が標準採用することで、メーカーから安く仕入れる努力をしているので、標準をわざわざ外すのは少々もったいないのです。
水回りなどは将来的には傷んできてリフォームすることもあります。最初に高級グレードを入れなくたって、将来の楽しみにしたっていいわけです。
壁も傷んできたタイミングで、家族でDIYで、塗り壁にしてみるのだって良いわけです。
将来とまで言わなくても、次に紹介する住んだ後に回すというテクニックもあります。
入居した後に別の会社に頼む
ウッドデッキ、外構に工事については、住宅会社に頼まずに、後から直接、外構業者などに頼むほうが安い場合が多いです。
外構屋さんに直で頼むと、住宅会社の取る利益分安くなる場合が多いです。
エアコンもそうですね。電気屋さんのセール品の方が取り付け費用など含めて考えてもだいたい安いです。
カーテンは住宅会社によりますが、後から別の会社で必要最低限でつける方が安い場合もあります。
ただし、安心という意味では家を建てる会社に一緒にお願いするほうが安心です。
外構屋さんなどは良し悪しがあります。
何だかんだで住宅会社に一緒にお願いする方が安心です。
また、最初に住宅ローンを使う中でやりたい場合も住宅会社に一緒に頼むほうが良いでしょう。
信頼してコストダウンしたいことを伝える
安く抑えるコツとして、担当者を信頼するというのはすごく大事です。
何でもかんでも「これをしたらおしゃれになりますよ」と高いものを提案してくる担当者は良くないです。
信頼してコストダウンしたい旨を伝えるというのは重要です。
こういう部分の「質は落とさずにコストダウンして欲しい」と伝えると良いでしょう。
コストダウンしたいお客様には、
「○○をなしにする方法もあります」
などの提案も出来るかもしれません。
例えば可動棚やカウンターなどの作り付けのものです。
金額だけの話をすれば、棚なんかスチールラックを買ってくる方が安いです。人から見えやすい場所には可動棚も良いかもしれませんが、だいたい収納の中なんて見せるための場所じゃないです。
カウンターだって、机を置けば良いわけです。
カウンターを付ける金額を考えれば自分で気に入った机を買ってきた方が、品質も良いオシャレなものが買えるでしょう。暮らしていく中で机の向きを変えたくなったときにも対応出来ます。
ただ、そういうことってお互いに信頼があって、お客様から明確に価格を抑えたいたいう希望がないと住宅会社も提案しづらいのです。
また、会社によっては高いものを売ることを推奨されている会社もあります。
担当者との信頼が大事になります。
逆にそういう信頼の出来ない会社、本音で相談できない会社には家づくりを任せるのはやめた方がいいでしょう。
火災保険、生命保険で不要なものは付けない
火災保険は水災を外すとかなり安くなるものが多いです。ただし、川が近いなど水害の可能性のあるエリアでは付けておいたほうが良いでしょう。
また保障する家財の金額や、地震保険を付けるかなどでも金額は変わります。
火災保険については選び方で10万円以上の金額が変わる場合も多いです。
期間も一括で長い期間に入る方が良い場合が多いです。
生命保険については、住宅ローンの団信とかぶらないように見直しをかけることで、将来的に支払う金額が大きく変わります。
引っ越しの安い時期を狙う
3、4月は引っ越しが高いですので、そこを外した季節に入居できるようにするとベターです。
とはいえ、先に引き伸ばすと、家賃がもったいないですし、やはり早く住みたい人が多いでしょうから、無理してまで先延ばしする必要はないでしょう。
まとめ。無駄なことを削る労力と合わせて考える
細かいコツもありましたが、コツコツ削ると何だかんだで100万円くらい変わります。
ただ、削るのに労力が見合わないものなどは、手を出さない方が懸命でしょう。
たとえば、今回は書きませんでしたが、登記を自分で行うなどもあります。
自分で登記をすると確かに10万円近く浮くのですが、わざわざ平日休んで法務局に行ったり、手間と時間を考えるとあまりオススメしにくいものです。
火災保険についても、省令準耐火を取得して安くするなどの技もあるのですが、将来的に安くなっても最初のコストがかさむのは少々考えものです。
様々なことを総合的に考えるのが重要です。
ちょっとした工夫だけで安くできる、自分たちにとって無理がないと思う部分に取り組んでみるのがオススメです。