中古住宅(古民家等)を買ってリノベーションするメリット、デメリット、注意点

住宅
こんにちは、信州ライフ&ハウスWebマガジン編集長のふくだです。
今回は、先日お客様から頂いた質問で古民家、中古住宅についてです。
古民家(中古住宅)を買ってリノベーションして、和モダンな家とかもアリなのではないかと考えています。こういう考え方はアリでしょうか?
アリの場合、築年数何年までのものが良いのか、基礎がしっかりしてるのか、どのように確認したらいいのか、注文住宅で買うより総額は下がるのか、その他注意点、メリットデメリット等について気になっています。
ご質問、ありがとうございます。
それでは、順に考えて行きましょう。
中古住宅(古民家等)を買ってリノベーションするメリット、デメリット、注意点

『中古住宅(古民家等)を買ってリノベーションするメリット、デメリット、注意点』の解説動画はこちら

オシャレさを求めるなら古民家のリノベーションはアリ!

今回の質問ですが、ポイントとしてはどうして中古住宅が欲しいか、というのが大事になります。

結論としてはメリット、デメリットさえ理解していれば「アリだと思います。
中古住宅を買ってリノベするか、新築を買うかは多くの方が悩むポイントですよね。
ポイントは、何を目的とするかだと思います。
雰囲気を楽しむために古民家が良い→古民家リノベはすごく良いと思います
安さのため→古民家リノベは意外と高いですし、断熱などの性能は新築ほどは期待しにくいので、あまりオススメじゃないです。

古民家リノベのメリット

最初の購入費用が抑えられます。
味があってかっこいいです。(僕自身、若い頃山小屋にもいたくらいなので、古民家とかは好きです)
・特に自分でDIYとかで直して行く人の場合、安くできますし、楽しいです。

古民家リノベのデメリット

寒いです。(断熱リフォームである程度は改善できますが、金額がかかるのと、今の新築ほどまでは暖かくするのは難しいです)
が出ます。(基礎が今の家と昔の家で違うので、昔の家は床下からムカデなどの虫が入って来やすいです。ここについては基礎なので、リフォームでも対応が難しいです)
基礎についてはこちら記事もどうぞ
住んだ後もメンテナンス費用がかかるので、長く住む(20年以上)ことを考えるとコスパは良くないです。地域工務店の新築を買う方がトータルでは得になる場合が多いです。

住んだ後のメンテナンス費用を考えると

ポイントは最初のリノベーションですべてが新しく出来るわけではないので、住んだ後の維持のための費用などを考えないといけないというところです。
もちろんスケルトンリフォームをかけてほぼ全て新しくするということもできるのですが、新築で家を建てるよりもかかってしまうこともあります。
中古住宅で金額を抑えるためには、ある程度のところは目をつむって長期間は住まない前提が必要になります。
自動車で旧車を乗ろうと思うとメンテナンスなどで金額がかかってしまうのに似ていますね。
築年数30年を越えるとリフォームするよりも建て直すという人も増えるのは、そういう背景があります。

ローコストメーカーや地域工務店の新築と中古どちらが安い?

地域工務店などで新築を建てるのも、「意外と思っていたより安い」と言われることも多いです。
どちらが安いか?という問題になると、地域がどこか、築年数はどうかという問題も出てきますので、断言することは難しいです。

これに対して、新築の家についてはある程度までは価格が出せます。

地域工務店って実際にいくらくらいで家を建てられるの?

地域工務店では実際に、いくらくらいで家を建てられるのか?という問題ですが。

僕の働くエルハウスの場合ですが、ノーマルの住宅が坪単価44.5万円です。
間取りなどにもよりますが、33坪3LDKの一般的なファミリーで住めるサイズで考えますと、

33×44.5=1468.5万円

これに消費税、諸費用、土地の価格ですね。地盤が弱い地域ですと地盤改良費用を50~100万円ほど見積もります。
諸費用は100~150万円程度。
土地については、場所によります。

ここではいったん土地を1000万円と仮定して、単純に足し算すると2700万円
仮に全額フルローンで組んだとしても、35年払い、金利1%で月額76,217円ですね。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

土地が500万円程度で手に入るエリアなら2200万円で、月額62,102円となります。

あくまで目安の金額ですが、オプションをしっかり付けてプラス100万円くらいする人もいますが、このままの金額でも当然ですが、靴箱やキッチン、お風呂など普通に住むのに問題ないもの全て入っています。

(具体的な金額については、どこの地域にするか、間取りをどうするかなどがありますので、お問合せ下さい)

中古住宅は築年数何年までのものが良い?

古民家までいかない、中古住宅ですと、築年数によってデメリットが少ない物件もあります。
考え方にもよりますが、築15年を越えてしまっていると、リフォーム費用などが必要になって来るので、ちょっと微妙です。
また、あまり古いものは床下がすぐ地面という基礎になっている可能性もあります。これはムカデやアリなどの虫が入って来やすいので困ります。
今の住宅の基礎は木造はベタ基礎が主流ですので、床下は全面コンクリートの基礎になっています。
築10年以内のものであれば、住宅の性能なども、現在の新築とさほど大きく変わらない家が多いです。ただ、築年数が浅い家は金額もそこまで安くないので、判断が難しいところだと思います。
また、築年数10年以内の中古物件は出る数が少ないです。
また、自殺などの心理的瑕疵のある物件もあるので注意が必要です。
中古住宅について気になる方はこちらの記事も読んでみて下さい。

中古住宅の状態を判断するにはインスペクション

中古住宅の状況について、調べたい場合にはインスペクションといって、住宅の診断をする方法があります。
インスペクションには別途費用がかかりますが、購入前にインスペクションをかければ、安心して買えるか分かりますし、どの程度リフォーム費用がかかるかなども相談できます。

まとめ。中古住宅は買う年齢とどのくらいの期間住むかも大事

中古住宅をリノベして住むか、地域工務店などの手頃な金額で建てられるところで新築を建てるか。
中古住宅を買って、新築並にリフォームしようと思うとどうしても金額がかかりますし、築年数の浅い物件は多くないです。

築年数が30年を越えている物件については、住んだ後のメンテナンス費用なども考えると、あまりコスパが良いとは言えないことも多いです。とにかく屋根と壁さえあれば何でもいいという人には良いですが、なかなかそういう人はいないですよね。

買う時の年齢と、購入してから何年間住むかということを考えるのが大事ですね。
20年以上住む予定がある人は、20年後の築年数をよく考える必要があります。
また住宅ローンが35年で問題なく組める人は、新築で買っても月々の支払い金額は今住んでいるアパートと変わらないくらいになる人も多いです。

オススメは、実際に新築の家の金額の見積もりを出してもらって、具体的な住宅ローンの支払い金額を出して、狙っている中古住宅の金額と比較して考えるのが良いと思います。

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