工務店に向いていない人、ハウスメーカーに向いていない人!

住宅

こんにちは、編集長の福田です。
注文住宅を建てる時に、ハウスメーカーと地域工務店、あるいは規格住宅中古住宅と悩む方もいるでしょう。
今回は、「地域工務店じゃなくてハウスメーカーの方が良い」「工務店の方が良い人」「中古住宅にした方が良い人」というのを考えてみようと思います。

注文住宅、工務店に向いてない人、ハウスメーカーに向いてない人、その特徴は?

地域工務店が向いていない人

まず、地域工務店が向いていない人から考えてみましょう。
まず、ざっくりですが、地域工務店の特徴としては、
・中間マージンが削減出来るため、コストを抑えやすい
・コスト削減のためハウスメーカーのように実験設備などは持っていない
・当たりハズレがある
・小規模な会社の場合、細かい部分の注文など融通が効きやすい
・予算に応じて耐震等級3、長期優良住宅などはあまりオススメしないところもある
といったところです。

金額については全く気にしない人

金額についてまったく気にしない人は地域工務店はあまり向いていないと言えます。
工務店のメリットは金額以外の面もありますが、やはり金額的なメリットの部分は大きいです。
人件費が少ないことや、店舗数が少ないこと、実験のための設備などを所有しないこと、高価なモデルハウスを所有しないことなど、小規模にすることでコストを削減しているスタイルが工務店です。

また、工務店のデメリットとして、本当に大工さんの腕が良いのか、質の良い家を作っているかなど見極めが難しいという点もあります。
その点、大手のハウスメーカーの場合、看板を背負っている分、一定の品質は期待しやすいです。

金額については全く気にしない、お金が余って困るという人は工務店を選ぶメリットは少ないでしょう。

とにかくカチッとしたことが好きな人

とにかくカチッとしたことが好きな人は、工務店は不向きかもしれません。
工務店の良い点は、会社が小規模な分、融通が効きやすいなどのメリットがあります。
逆にハウスメーカーの良い点は、融通は効かない点はあるものの、決まった形でしっかり進めるという点でメリットがあります。

また、長期優良住宅、耐震等級3など、工務店によっては、申請のコストなどの観点で、お客様の予算によっては申請せず、同等の構造で作るという選択肢を提案する場合もありますが、ハウスメーカーはこの辺りがカッチリしています。

もちろん、工務店でも技術のあるところは、耐震等級3、長期優良住宅は問題なくできますし、きちんと申請して取得することも可能です。

ブランドを求める人

また、大手ハウスメーカーで建てたというだけで、箔が付きます。
地域工務店の場合、ネームバリューなどはありません。
ブランド物の服が好きで、家にもブランドを求める人は工務店はあまり向いていません。

とにかく建築を急いでいる方

家が完成するまでの期間は、ハウスメーカーの方が早いです。
ハウスメーカーの方が企業が大きく、分業もされていて、なおかつ早く建てるためのシステムが出来ています。

ハウスメーカーが向いていない人

ハウスメーカーとは、積水やダイワなどを筆頭に日本全国に展開していてテレビCMをしていて、住宅展示場を持っているタイプの会社のことを言います。

予算が限られている人

ハウスメーカーが不向きな人は、まず予算面です。
同等の家を工務店で建てるのと比べると数百万円単位で金額の差が出ます。

内装や設備、オプションをこだわりたい人

また、意外だと思われるかもしれませんが、内装や設備などのオプションにこだわりたい人もハウスメーカーは不向きです。
内装、設備などのオプションにこだわると、プラスで金額がかかります。
予算の関係で内装や設備などを諦める人はとても多いですので、オプションにお金をかけたい人は、工務店の方が同じ金額でいろいろなオプションを付けられる場合が多いです。

また、ハウスメーカーはそれぞれの会社で付けられるものが決まっている場合もあります。
工務店でも、工務店によって対応できないものもありますが、ハウスメーカーと比較すると、柔軟に対応してもらえる場合が多いです。

売却の予定があるかもしれない人

将来的に売却して、住み替える、引っ越さないといけなくなるかもしれないなどの予定がある人もハウスメーカーは向いていない場合が多いです。
というのも、売却する時に、ハウスメーカーのブランド分の金額はあまり考慮されない場合も多いからです。
長期優良住宅、耐震等級3などについては、売却時にもある程度金額に考慮されますが、どこの会社で建てたかはあまり考慮されません。
特に20年以降で売却する際には、木造住宅は家本体の価値はかなり下がってしまいます。
売却を考えている人はハウスメーカーで高額な家を建てても、売却価格にあまり考慮されない場合もあり、重要なのは長期優良住宅、耐震等級3、土地の利便性という点です。
また、大きすぎる家や土地も売却が難しくなりやすいことがあります。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

売却の予定がある人は、将来の売却希望価格も考えて、家と土地にかかるコストのバランスを、土地の方にかけておく方がベターでしょう。

規格住宅が向いていない人

規格住宅とは、間取りなどが決まっていて、一部だけ変更が出来るというタイプの家です。
注文住宅と比較すると、設計や打ち合わせの経費が削減されるため、安くなる傾向にあります。

アパート、マンションなどで暮らしていて間取りや使い勝手が気になる人

規格住宅が向いていない人は、アパートなどの間取りで使い勝手が気になっている人です。
規格住宅は一戸建てですが、中の間取りについては、万人に不便だと思われにくい、無難な間取りを採用します。言うなれば、アパートやマンションなどの間取りと考え方は同じです。
アパートなどに住んでいて、暮らしやすい工夫された間取りなら便利なのにな、趣味の道具などで大きいものがあるから大きい収納が欲しいな、などの場合は規格住宅の間取りだと満足しにくいところが出てくる人もいます。

家の性能にこだわりたい人

また、規格住宅は注文住宅よりも安い価格帯で売ることを考えていますので、高性能にすることで金額が上がってしまわないようにする傾向があります。
特に高断熱高気密については、分かりにくい面もありますが、今現在の住宅業界の材料費などを考えると、高断熱校気密にするには、それなりの金額がかかります。
注文住宅と同等の金額だったり、それより高い場合は、高性能な場合もありますが、そういう会社は今のところ少ないです。

余談ですが、規格住宅でも高性能な家が出てくれば、より手頃な価格で良い家を手に入れられる人が増えるので良いのになと筆者は考えることもあります。

中古の住宅が向いていない人

中古住宅は、新築住宅と比べて最初の購入コストが格段に安くなります。
ただ、メンテナンスなどの維持費もかかりますので、一番、判断が難しいところでもあります。

リフォームなしで何十年も住もうと考えている人

築年数にもよりますが、リフォームなどの費用を考えず、何十年も住もうと考えている人は中古住宅は向きません。
自分たちでセルフで安くリフォームなどしたいという人には良いですが、全くメンテナンスなどのことは考えていない人には中古住宅は向きません。

もちろん、新築でもいずれはリフォーム、メンテナンスが必要なときは来ますが、当初の10年についてはほぼ何もメンテナンスはいらないでしょうし、建て替えなどが必要になるのも遠い将来です。
しかし、中古住宅を買う際には築年数に注意しましょう。

逆を言えば、十年だけ住んで、大きなメンテナンスが必要になった時点で新築に建て替えるという計画のある人は中古住宅に向いていると言えます。

寒いのが嫌、電気代は抑えたいという人

中古住宅も築年数が浅いものについては、断熱性の良いものもありますが、古いものは断熱性能が低いものが多いです。
特に今の新築では超ローコストでもペアガラスが普通です。
ガラスに限らず、昔は高かった断熱性のある材料が今は安くなっているというものも多いですし、日本の住宅で断熱に関しての意識が上がったのはここ十年以内のことです。

寒い家は暖房などの電気代も多くかかります。
住み始めてからのコストも考える人は、特に築年数の古い中古住宅は向きません。

地震が気になる人、大きい地震があった地域の中古住宅

地震が気になる人は築年数の古い中古住宅は向きません。2000年以降の住宅であれば、建築基準法が今の耐震と同等になっているので良いのですが、それより以前の家は危険な家もあります。

また、大きい地震を経験している家は、見えない部分での躯体の損傷の可能性、ダメージが蓄積している可能性があります。

まとめ。自分たちが向いている方法で家を建てる

今回はそれぞれの特徴から、○○に向いていない人というテーマでのお話でした。
ただ、あくまで一般論であり、工務店でもハウスメーカーのようなスタイルのところもありますし、規格住宅でも性能を頑張っているところもあります。
ただ、少数派でしょう。
実際には、気になっている会社には、早めの段階で話を聞きに行き、しっかりリサーチすることが大事ですね。

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