バイオエタノール暖炉って暖かい?実際に買ってみた人の感想は?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
一軒家を建てる時に薪ストーブや暖炉に憧れる人もいるんじゃないでしょうか。見た目や雰囲気だけではなく特に寒冷地では薪ストーブは暖房器具として非常にパワーがあるということもあって憧れる人が多いです。
しかし、薪ストーブは煙突の掃除などが大変など現実的に使うにはデメリットも多いです。
その点、昨今人気が出て来ているのがバイオエタノール暖炉です。
でも、バイオエタノール暖炉って本当に暖かいの?燃料は安いの?デメリットは?
今回はそんなバイオエタノール暖炉の話を、実際に使った人の感想も合わせて、ご紹介できればと思います。

バイオエタノール暖炉とは?

バイオエタノール暖炉とはバイオエタノールを燃料に使った暖炉のことです。
バイオエタノールとは、バイオマス(とうもろこし、サトウキビなど)から作られたエタノールのことです。
石油などの限りある化石燃料と違い、植物から作れる燃料なので環境対策として注目されています。(ただし、アフリカなどで食料難がある地域が世界にはある中で、食べ物を燃料として使うのはどうか、という議論があるのも事実です)

暖炉とは言うものの、バイオエタノールは燃やしても煙が出ないので煙突が必要ありません。また、一酸化炭素などの有害物質も出ないため、安全に使えるということもメリットです。

煙突などが必要ないのに、ちゃんと炎のゆらぎが見えて、暖炉として楽しめるのです。

バイオエタノール暖炉のメリット

バイオエタノール暖炉は先程も書いたように煙突を付けなくても良いという以外にもメリットがたくさんあります。
薪ストーブと比較して、メリットを見ていきましょう。

マンションでも設置できる

煙が出なくて煙突が必要ないので、マンションでも設置できるということが魅力の一つです。
また、場所もあまり取らないです。
薪ストーブなどの場合、下をレンガなどで炉台を組まないといけない、その重さに耐えられるよう床を補強しないといけないなどのデメリットが多いです。
バイオエタノール暖炉は単品でも普通のストーブのように買ってきたらすぐ簡単に使えます。薪ストーブの設置のように大々的な工事が必要ありません
また、壁に設置するビルトイン型もあるので、暖炉の雰囲気を大事にしたい場合はそちらも選べます。

とにかく設置が簡単ということがメリットです。

煙突の掃除やメンテナンスが必要ない

薪ストーブのデメリットとして、煙突の掃除、メンテナンスがあります。
どうしてもススがたまりますので、数年に一度メンテナンスが必要です。
屋根の上に煙突が出るので、煙突掃除のために業者を呼ばないといけないのでコストもかかります

バイオエタノール暖炉は煙突がないので、煙突掃除もメンテも必要ありません

燃料の置き場に困らない

薪ストーブのデメリットに燃料の薪の問題があります。
薪は山に行けばそこらへんに落ちているというのも事実ですが、残念ながら今の日本では薪がその辺に落ちている環境って少ないですよね。
薪って買うと結構高いんです。

さらに、薪は湿ると火が付きにくくなります
なので、薪を積んで風通しの良いところで保管してやらないといけません。特に拾ってきた薪は水を多く含んでいることも多いので、乾かす必要があります。
一冬分の薪って結構な量になります。
これを保管しておく場所の問題が出てきます。

バイオエタノール暖炉の場合、インターネット通販で燃料を買えますので、普通の灯油ストーブと同じように燃料を購入して保管しておけます。

本体の購入金額が安いものもある

バイオエタノール暖炉最初の設置費用が安いということもありますが、本体価格自体も薪ストーブと比較すると安いものがあるのもメリットの一つです。
とはいえ薪ストーブバイオエタノール暖炉も製品によって値段はピンキリです。薪ストーブの方が昔からあるので、安いものもある程度流通はしているものの、問題はやはり設置費用ですね。煙突の設置がどうしてもネックになります。
バイオエタノール暖炉はあまり日本での流通量は多くないので、まだ選択肢は少ないですが、安いものも少しずつ出ているようです。

特に初めてという人の場合は、Amazonなどで並行輸入品の卓上用の小さいバイオエタノール暖炉なども出ているので、試しに買ってみるのも良いかもしれません。

炎を燃やすので暖かい

バイオエタノール暖炉は薪ストーブなどと同様、室内で炎を燃やすのでかなり熱量はあります。
エアコンのように空気を温めるのではなく、室内に熱源があるので、ぽかぽかと暖まります。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

ただし、炎を鑑賞するのが目的である小型のものは暖かさについてはあまり期待できません
単純に燃料を燃やして熱を取るので、燃やせる燃料が多い、大きいサイズのものを買えば暖かいです。ただ、もちろん、燃料代はかかりますので、炎を鑑賞したいという目的であれば、卓上サイズのものの方が便利かもしれません。

バイオエタノール暖炉のデメリット

薪ストーブと比較すれば、メリットも多いバイオエタノール暖炉ですが、デメリットも忘れてはいけません。

灯油ストーブ、エアコンと比べると燃費が悪い

文明の力とは偉大です。
灯油ストーブエアコンと比べると、どうしても薪ストーブやバイオエタノール暖炉燃費の面で比較しようもないほど差があります
炎のゆらぎを楽しむという意味では良いのですが、毎日使う暖房器具としてのランニングコストは良くありません

燃費ではなく本体価格を見ても、やはり安くはありません。

薪と違って燃料が落ちてはいない

薪ストーブとバイオエタノール暖炉の比較ですと、薪ストーブは薪の入手経路さえ確保できれば、燃料を結構安く調達できることもあります。
例えば、筆者は若い頃山小屋で働いていたのですが、山小屋では薪っていくらでも手に入ります。空き時間に薪割りの仕事なんかがあります。
山小屋じゃなくても、知り合いに林業をしている人などがいれば最高ですね。

バイオエタノールは燃料が落ちていることはありえないので買うしかありません
とは言っても、現実には薪もすべて人からもらえるわけはないですし、自分ですべて拾ってくるのも現実的じゃありません

薪を買うとすると、薪とバイオエタノールで燃費あたりの燃料の値段としては同じくらいか、場合によってはバイオエタノールの方が安いという人もいます。

一応、某バイオエタノール暖炉メーカーによるとバイオエタノールの燃費は一日3時間の使用で1日500円程度一ヶ月で15000円程度という数値になっています。

近所ですぐに燃料が買えない

灯油のように近所ですぐにバイオエタノールが売っているということはめったにありません。それでも、基本的にはネット通販で買っておけば問題はないので、そこまで大きなデメリットにはならないと思います。

バイオエタノール暖炉、実際に買ってみた人の感想は?

メリットも多いバイオエタノール暖炉ですが、一番気になるのは、
「本当に暖かいの?」
ということでしょう。

実際に使った人の感想によると、
「思っていたより暖かかった」
「暖かさについてはイマイチ。でも、炎の揺れに癒された」
と感想が分かれています。

暖かいという感想の人は、「買う前はそこまで暖かさは期待していなかった」という人が多いようです。
「暖かさについてはイマイチ」という人は、薪ストーブくらいの暖かさを期待していた人や、Amazonなどで5000円程度で売っている、小さいバイオエタノール暖炉を購入した人に多いようです。

また、暖かいという感想の方でも、「暖かいけれど、燃料代のコストを考えると、主暖房として使うのは現実的ではない」という声もあるようです。

まとめ、薪ストーブと比べるか灯油ストーブと比べるか

バイオエタノール暖炉メリット、デメリットについてでした。
薪ストーブと比べるとメリットは多いんじゃないでしょうか。
きちんと炎のゆらぎが楽しめて煙突が不必要、設置のための工事も不要というのはすごく良いことでしょう。
ただ、灯油ストーブやエアコンと比較すると、厳しいものがありますね。

薪ストーブと違い、メンテナンスなどがいらないので、来客時や夫婦で少しお酒を楽しむときなど、ピンポイントで使えるというのもバイオエタノール暖炉の良いところです。
また、ビルトインタイプじゃなければ、夏場はしまっておくことも出来ます。

試しに並行輸入品などの小さくて安いものを買ってみて、気に入ればしっかりした大きさのものも買ってみるというのも良いかもしれませんね。

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