住宅ローンの支払いってアパートの家賃より安い?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスの福田です。
玄関に入っているチラシで「家を買ったらアパートの家賃より住宅ローンの月の支払いの方が安くなりました」というようなフレーズって見たことがある人も多いんじゃないでしょうか。
そんなこと本当にあるのでしょうか?
今回は住宅ローンと家賃、どっちが安い?というテーマで考えてみようと思います。

住宅ローンの支払いってアパートの家賃より安い?

ファミリーサイズのアパートの家賃って結構高い

住宅ローンの支払いとアパートの家賃どっちが安いか?といいますと。
条件にもよるのですが、住宅ローンの方が安くなる場合も多いように思います。
とは言っても土地を持っているか、どの程度の広さのアパートに住んでいるかなど、条件によっても随分違います。

地域によって土地の値段も全く違いますので、賃貸の金額も違いますし、家を建てるにしても土地を買う金額も全然違いますし、どの住宅会社で建てるかで全く変わってきてしまいますので、一概には言えないところはありますが。
それでも、仮に同じ大きさで新築の建物の場合、買ってしまった方が月々の支払いって安い場合が多いです。
というのも、ファミリーサイズの賃貸物件って結構家賃が高いじゃないですか。特に築年数の浅い3LDK以上のアパートって、10万円とかしますよね。
月に10万円払えば、十分、家って建てられます。

冷静に考えると当たり前なのですが、家主さんとしては、家を建てたお金より高い金額を家賃でもらえないと意味がないんですね。

ただし、一人暮らしの場合、少々事情が違いますね。
そもそも、ワンルームの家って建てられませんからね。

ただ、3LDK以上になってくると家を建てる方が住宅ローンの月の支払い額の方が安い場合も多いです。

住宅ローンの方が安いかは家の値段次第

当たり前ではありますが、家賃と住宅ローン、どっちが安いかという話は、家と土地の値段次第です。
非常にざっくりではありますが、2020年現在の今の住宅ローン金利ですと35年ローンで、3000万円住宅ローンを借りれば、35年払いだと月々9万円弱くらい。2000万円なら6万円弱くらいですね。2500万円なら、月々7万円程度ですね。

(ボーナス払いなどを使えば、もっと安くはなりますが、いったんここではボーナス払いはなしで計算しています)

実際には金利によっても変わってくるので、金額はいくらか前後しますが、おおまかな目安として知っておけば良いですね。
6万円なら大体のファミリー向けアパートの家賃よりも安いんじゃないでしょうか。
7万5千円でもなら同等くらいでしょうか?(アパートの地域、立地、築年数などによると思います)
場合によっては、築年数が浅いアパートであれば、駐車場代、管理費なども含めると9万円前後するという方もいらっしゃるでしょう。

2000万円(月6万円くらい)で家って建てられる?

2000万円って建てられるの?」
と疑問に思う人もいるかもしれませんが、家の本体だけなら問題なく建てられます
2000万円なら月に6万円程度なので、すごく良いですよね。

もちろん、大手のハウスメーカーとかだと難しいですが、地域の工務店の場合、2000万円予算があれば問題無く家は建てられますね。
私の勤務するエルハウスも、それだけ予算があればバッチリ大丈夫です。平家でも建てられるくらいです。

しかし、ここで問題なのが土地ですね。
土地込みで2000万円で建てられるかという話になると、不可能ではないですが、ちょっと小さめの家で、土地の安いエリアを狙えば不可能ではありません。
特に土地の値段が大きくかかわって来ます。土地が500万円以内で手に入れば、30坪前後の2階建も視野に入るでしょう。
(オプションなどのこだわりによっては、もう少しコンパクトなサイズにしないといけないかもしれませんし、地盤改良などが必要になる可能性もありますので、詳細についてはご相談下さい)

ただ、現実には地域によっては500万円以下の土地ってなかなかないですからね。
2000万円よりはいくらか足が出るという場合が多いです。
(ただ、土地が高い地域は賃貸の家賃も高くなりやすいので、家賃より安くすることは十分可能でしょう)

2500万円(月に7万円程度)なら家は建てられる?

では2500万円ならどうでしょう?
月7万5千円程度ですので、3LDKくらいの広さのアパートの家賃と考えれば悪くはない金額じゃないでしょうか。

2500万円なら諏訪地域なら土地から買っても問題なくファミリー向けの家が建てられる場合が多いでしょう。
ただし、諏訪地域でも下諏訪などは地価が高いので、絶対とは言えませんが。

松本市でも市街地から少し離れれば十分可能です。
また、市街地でもうまく安い土地が手に入れば手が届く可能性もあります。

6万円以上家賃を払っている人は、家を建てるのってアリです。
7.5万円以上払っている場合は、家を買った方が安い場合も多くなってきます。

また、今は5万円程度の家賃でも将来的に子どもが大きくなって、広い部屋に引っ越しが必要になるかもしれないという場合は将来を見越して早めに買った方が、住宅ローンの支払い終了の年齢も若くできますし、それまでの家賃の分も浮きます

3000万円(月

YouTubeで見られる家づくり勉強会

家賃より安くてもきちんとしている家?

また、家を建てる時には、いくら家賃より安いとは言っても、ただ安いだけで品質がきちんとしていないと困りますよね。

ここを見極めるポイントは難しいのですが、『激安』ということを謳っている会社は気を付けた方が良いでしょう。
それでも、実際に、企業努力できちんとした品質で低価格を実現している会社もあります。

家以外のことにコストをかけていない?

価格をリーズナブルになおかつ、家の品質を保つ方法はひとつだけです。
家以外の面に無駄なコストをかけていないかという点に尽きます。

大きなモデルハウスや、テレビCMなどの広告費、無駄な人件費。
こういった部分にコストがかかっていると、肝心の家にかけられる金額が減ってしまいます。

また、逆に削ってはいけないコストとして、現場の職人さんの給料があります。
現場の職人さんの給料を削ったり、無理な短い工期で作ると、家の品質に関わってきます。
また、職人さんだけでなくその会社の人が楽しそうに仕事をしているかというのも大事な点でしょう。
残業が多くて、ノルマがきつくて、給料も良くない会社は、優秀な人材が離れてしまいます。これは住宅会社に限らず、どこでもそうですね。

逆に会社の規模が小さすぎると、受注量が少なくて、キッチンなどの設備の仕入れ原価が悪くなり、価格を抑えることが難しくなることもあります。

実際には、完成見学会などを見に行って、信頼できる会社か、きちんとした家を作っている会社か見極めることが重要です。

家賃より住宅ローンの方が安いけど、一戸建てはデメリットも

そんなわけで条件さえ合えば、家は買ってしまった方が月々の支払いは安く抑えられる場合も多いです。
日本の場合、なぜか賃貸の方が安い、一軒家は高いというイメージが強いのですが、実際はそんなこともないんですね。

デメリット①引っ越し、買い替えが難しい

かと言って、安易に家を買うと失敗することも多いですね。
まず、持ち家は一度買ったら、買い換えるのが難しいですね。
これが一軒家を購入する一番のデメリットでしょう。

転勤で引越しになったりすると困ります。
特に新築で購入した家は困ります。新築って一度でも住んでしまうと中古です。中古になると家って、ぐっと値段が下がります
中古で購入した家の場合、売りに出すときにも中古です。もちろん、築年数が経っている分、値は下がるかもしれませんが。それでも、意外と知られていないことですが、家や不動産を売るときの価格って、自分の好きな価格を付けて良いんです。
もちろん、相場と合わないとなかなか売れないということになってしまうのですが。
それでも、新築住宅ほど値段が下がらないので、中古の家の方がリスクは低いと言えますね。

転勤じゃなくても、予定していたより家族が増えて、もう少し大きい家が欲しいというときにも困りますね。

賃貸のように気楽に引っ越すわけにはいかないということが、持ち家の1番のデメリットでしょう。

デメリット②メンテナンス費用、固定資産税

また、新築で買っても、ローンを払い終わる頃には築35年になり、家本体の売却価格はほとんどなくなってしまいますので、結局、家賃と変わらないような感覚になる人もいますね。
(土地の金額は付くので、0円になるわけではないですが)
逆にずっと新築の綺麗な家に住みたいという人は、アパートや賃貸マンションも良いかもしれません。10年くらいしたら、新しいところに引っ越すという具合ですね。

また、一軒家はメンテナンス代がかかります。
賃貸の場合、家のメンテナンスは大家さんがやってくれますが、自分の家では自分がお金を払ってやらないといけません。
必ずやってくるのが壁の塗り替えですね。
足場を組まないといけませんので、あっという間に100万円とかかかります。20年もすれば給湯器の調子が悪くなることも。

また、家、土地を所有すると固定資産税もかかります。

ただ、そういったメンテナンス代、固定資産税を考慮しても、賃貸よりも持ち家の方が総額で言えば安い場合が多いです
家賃は、大家さんが支払うメンテナンス代、税金なども考慮して設定されているからですね。
また、いつでも満室になれば良いですが、実際にはそうもいきませんので、やはり大家さんが損しないように、家賃は設定されます。

純粋に支払うお金の面と、将来的に売却可能な資産という点でみると、賃貸は不利な点も多いです。
しかし、自分で支払う金額になるので、計画的に貯蓄しておかないといけないという点ではデメリットとも言えます。

まとめ。性能的なことを考えると新築は圧倒的に良い

金額的な話だけで言えば、3LDK以上のファミリー向けの賃貸に住んでいる人なら、ちゃんとリーズナブルに家を建てられる会社さえ見付ければ、実は一軒家を新築で買ってしまった方が、アパートの家賃よりも住宅ローンの支払いの方が安くなるということも多いです。
そうは言っても、持ち家のデメリットもあります。
ただ、今の新築の家って見てみると分かりますが、本当にすごいです。
冬でも暖かいですね。耐震性能にしても、近年は大きな地震も多く、昔よりも建築基準法などは厳しくなっています。
性能的なことを考えると、賃貸よりも持ち家の方が良いですね。

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