諏訪エリアで平屋を建てる3つのコツ

住宅

こんにちは、編集長の福田です。
2021年になってから、平屋の相談が多いです。
特に多いのが平屋の金額、間取りに関するお話で、

「平屋を建てたいんですけど、やっぱりお高いですか?」

というご質問はとても多いです。

金額もそうですが、平屋は考え方が独特なので、そもそもに土地の探し方や会社の選び方が変わります。
今回は諏訪エリアで平屋を建てるコツについてです。

平屋を諦めた人

いきなりですが、平屋を諦めた人の事例から考えてみましょう。
失敗パターンさえ分かれば、これを避ければ平屋への道はぐっと近くなります。

平屋を諦める人は、とにかく土地との折り合いが付かないという方が多いです。

一番多かったのが、
「子どもの学区は変えたくない。土地にそんなに予算はかけられない。でも、平屋を建てられる広い土地が欲しい」
という方です。
もしかして、これを読んでいる方の中にもそういう方はいらっしゃるんじゃないでしょうか。

平屋を建てようと思うと、土地の広さが必要になります。
平屋に必要な土地の広さを坪数で言うと、単純計算ですが30坪の平屋=60坪の二階建てです。
60坪の2階建てと言うと、二世帯住宅などのかなり大きな家のイメージというと分かりやすいでしょうか。

かなりの広さの土地を、普通の二階建ての土地の予算感で探してしまう、それも土地の価格の高いエリアで探そうとする。
こういう方は残念ながら平屋は諦めることになる場合が多いです。

諏訪で平屋を建てやすい土地のエリア

松本と比較すると諏訪の盆地は比較的地価が安いので、平屋を建てやすいと言えるでしょう。

しかし、諏訪の盆地の中でも、下諏訪、岡谷などは比較的土地の価格も高いので、平屋のための大きな土地は出にくい傾向にあります。

茅野の八ヶ岳方面に少し登ったエリア(玉川、湖東、豊平など)、原村、富士見になると、坪単価も下がり広い土地が出やすい傾向にあります。
また、別荘向けの土地も出てきますので、選択肢が増えます。
岡谷でも川岸方面は地価の安いエリアもあります。

平屋のために子どもの学区は諦めるべきか?

土地探しが難しくなる理由の一位が子どもの学区です。

というのも、一般的にアパート住まいの方は、便利な立地に住んでいる場合が多いです。
わざわざ立地の悪いアパートを借りる人は少ないでしょう。

なので、今のアパートから近所=そこそこ値段の高いエリアということが多いのです。
そのエリアの学区となれば、やはり土地の価格は安くないでしょう。

・小学校なんてどこの学校も大して変わりません。(一部の私立は別かもしれませんが)
・転校したらそれなりに子どもは馴染んでやっていきます。
・世の中、親が転勤族で転校する子どもなんてたくさんいます。

こういう考え方ができると土地探しは楽になりやすいです。

逆に、
・小学校時代は子どもにとって大事
・転校していじめにあったらどうしよう
・せっかく友達が出来たのにかわいそう
と考えると、学区を変えるのは難しくなり、土地探しは難航しやすいです。

学区を変えずに地価の高いエリアで希望の土地を買う方法はシンプルで『お金で解決』です。
なかなか土地が出にくいエリアでも、お金さえあれば、ある程度までは解決します。

こういう点を考えると、可能な限り子どもが小学校に行く前に家を建てるのが理想です。
子どもの保育園を変えたくないという人もいますが、やはりその場合も、保育園に入る前に家を建ててしまうのが理想でしょう。

家を建てるのは早い方が良いというのは、こういった子どもの学区の事情も大きいのです。

そうは言っても、子どものために家を建てる人は多いです。
「子どものためを思えば学区は変えずに、二階建てで普通の土地にしよう」
と、決断する方も多いです。

一番良くないのは、どっち付かずのまま、今の学区のまま平屋を建てたい、でも安くて良い土地が見付からない、という状態を続けることです。
思い切って家づくりを諦めるか、学区を変える決断をするか、二階建てにする決断をするか。
とはいえ、どれも難しい決断なのですが。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

学区については、本当に難しい部分ですので、最初に自分たちの中で結論を出しておくと土地探しが上手く行きやすいです。

平屋を建てるための土地のコツ

それでは、実際に平屋を建てた人の事例から、平屋を建てるコツをみていきましょう。
いくつか方法があるので順にみてみましよう

平屋のコツ1 土地の予算をしっかり取る

実際に一番多かったのは、土地の予算を多めに取った人です。
コツと呼べるか少々微妙な気もしますが、広い土地を明確に狙って、土地の予算をしっかり組んだという方が多いです。
目安程度ですが、そのエリアの普通の分譲地の1.5倍程度の予算を組んでいた方が多かったです。

平屋のコツ2 立地などに折り合いを付けて交渉する

とは言え、予算も抑えながら平屋を建てたいという方は多いです。筆者の自宅も平屋ですが、土地にお金をかけていません。
お金をかけずに平屋の土地を探す時にはとにかく折り合いを付けることが全てです。

極端な言い方になりますが、他の人が買わない良くない土地を探します。
そして、金額交渉していきます。
最初からただ安いだけの土地を探すと、本当に悪い土地になりやすいです。

本音の予算より少し高いくらいの土地を価格交渉してみるのが大事です。
ただし、土地の価格交渉についてはマナーもありますので、正しい方法で交渉してみて下さい。

この時に、当たり前ですが、明らかにすこぶる良い土地を安くしようとしたって難しい場合が多いです。
もちろん、あなたがその土地の有力者の血縁関係などで、コネで土地を安くしてもらえるなどの背景があれば良いですが。
一般の人の場合、そうもいかないでしょう。
安くなる理由がある土地を、正当な方法と理由で安くしてもらうという考え方です。

土地の売買は売り手、買い手の双方に得がないといけません
他の人には人気がなくてなかなか売れなくて困っている土地。
そういう土地を買ってあげる代わりに安くしてもらう。
そういう関係性が重要です。

平屋のコツ3 建物でバランスを取る

土地のコツに加えて、建物でも工夫をすることで平屋は建てやすいです。
平屋を馬鹿正直に大きな面積で建てると、かなりの金額になりやすいです。
間取りの工夫でしっかりと無駄を削いで面積を絞るのが重要になります。

平屋は階段と階段ホールが必要ないので延床面積を少なく出来る場合も多いです。

また二階建てでよくある、
「一階でゴロゴロできるリビング横のフリーな部屋」
というのを寝室や子ども部屋などでまかなえます。

一つのフロアに全ての部屋をおけるので、一つの部屋にいくつかの役割を持たせるといったことがしやすいのです。

「来客が来た時のための予備の部屋」
「子どもを遊ばせておける畳のスペース」
という要望は多いです。

意外と子ども部屋は子どもが中学〜高校の6年ほどしか使わないのも現実です。

また寝室はベッドじゃなく布団にすることで、様々な使い方が出来るようになります。

廊下などを少なく、本当に必要な部屋以外の無駄を削るように間取りが取れると、家の金額を抑えることが可能です。

また平屋の場合、面積を抑える=土地がそこまで広くなくても大丈夫になるということです。

どうしても4LDK以上ですべて大きな部屋が欲しいといった間取りが必要な場合は、平屋はあまり向いていない場合もあります。

本当に平屋が欲しいか? 何となく可能なら欲しいくらいか?

平屋のお話でした。
実は個人的には平屋がとても好きです。まあ、自宅を平屋にしているくらいですので、平屋が好きです。
二階建ては二階建てで良いのですが。

理想を言えば庭に鯉の泳ぐ池なんかあると最高です。
さらに言えば畑があって、裏山があって、室内には薪ストーブがあって。
何だったら外にドラム缶風呂があっても最高ですね。

平屋が好きなのは本当ですが、後半のドラム缶風呂なんかは「何となく可能だったら欲しい」くらいの話です。

そう、誰しも家づくりを考えると、
「何となく可能だったら欲しい」
っていう部分まで欲しくなるものです。
そういう部分をどの程度まで追い求めるかで、家造りは大きく変わってくるでしょう。

平屋を考えるときには、本当に平屋が欲しいのか、他のことを我慢してても平屋にこだわりたいか、という部分を考えるのは本当に重要です。

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