今回のWeb見学会は26.5坪3LDKの平屋です。
キッチンと洗面所、ゆったり3畳のパントリーのつながりが良く、家事が楽な間取りになっています。収納もゆったりしたウォークインクローゼットが寝室にあり、玄関にはシューズクローク、そしてあがってすぐにも収納があるので暮らしが便利な間取りとなっています。
広めの洗面所におしゃれな造作の手洗い。勾配天井にトップライトの明るく開放的なリビングなど気持ちい空間にする工夫も見どころです。
4人家族で3LDKの平屋の間取り。程よい大きさは? 30坪必要?
平屋は実例が少ないので、広さの感覚が分かりにくいと感じる方も多いです。
こちらの家は26.5坪。
17畳のLDKに6畳の寝室、4.5畳の子ども部屋×2、パントリー約3畳、WIC2.5畳、洗面3畳という構成になっています。
居室を広く? 収納を広く? 暮らし方をイメージする!
どの部屋も決して広くはないですが、狭くもなく程よい広さと言えるでしょう。
代わりに広いのはパントリー、洗面、WIC、シューズクロークに、そして玄関近くに1畳の収納と家事に必要な空間、居室じゃない収納の部分にゆとりを持たせることで家事が楽な家を実現しました。
またキッチンから洗面、玄関と家の中を回れる回遊性のある動線で家族が移動しやすい家になっています。
↓26坪3LDK平屋と同等の大きさですが、こちらの家では逆に収納を絞って、居室の大きさを優先させています。
【Web見学会】ロードバイクの置ける広い玄関土間の平屋。3LDK 26坪
パントリーやWICはなし。回遊動線もなし。どちらが正解ということはなく、自分達の荷物の量、収納するものの大きさなどをしっかり考えて間取りを組むことが重要です。
2階建てだと、3LDKの間取りで30〜35坪程度のイメージが強いですが、平屋は階段がないこと、廊下を少なくしやすいので、同じ居室空間の大きさでも坪数を抑えやすいです。
↓こちらの記事も参考にして下さい
勾配天井とトップライトで広々した明るいリビング
こちらの家はリビングは17畳と一般的な広さですが、天井が高くなっている分、体感的には非常に広く感じます。
また、トップライト(天窓)で光を取る、南の窓を一間半と大きなものを付けることで明るく、広々したリビングを実現しています。
4.5畳の子ども部屋の収納には扉はいらない?!
空間を広く感じさせるテクニックの一つに収納の扉をつけないという方法があります。
特に4.5畳の子ども部屋の場合、コンパクトに感じる人も中にはいます。
この場合には思い切って収納には扉を付けないことで広々した感じを作るのも有効です。
確かに扉がある方が収納の中にぐいぐいと物を詰め込めるというメリットはあります。
しかし、今回の家のように別にWICがあれば、子ども部屋の収納は扉をつけずにオープンにしてしまう方法もあります。
そもそもに、収納の中に乱雑にものを押し込むのはあまり良いことだとは言いにくいです。不要なものは捨てて、収納もきれいに整理する。扉なしの収納にすることで、子どもにそういう片づけの習慣を付けてあげられるかもしれませんよ。
まとめ。限られた坪数でも、大事にする物を整理できれば。
26.5坪の広さで収納と家事という部分を大事に作った家でした。
収納が多くて、キッチンから洗面、パントリーなどへの動線が良く、お母さんの家事がぐっと楽になるお家ですね。
4人家族3LDKというのは日本で一番多い間取りでしょう。
だからこそ奥が深いです。
その家族が何を優先するのかで、間取りの方向性は変わります。
家づくりの代表的な失敗として、全てを詰め込んでしまったパターンです。
実際に新居に暮らし始めるとたくさんのことに気付きます。
「ここは不必要だった」
「ここはもっと欲しかった」
どんな家でも多かれ少なかれ、そういう部分があります。
そう感じた時に、
「でも、あの時、その部分をしっかり悩んだけれど、こっちの部分を優先した。そして、実際にこっちを優先したから便利に暮らせている。住みやすい、良い家だ」
と感じられるかどうかが重要です。
全く同じ間取り、同じ家でも、住む家族、どうやって家づくりをしたかで、満足感は全く違います。
そして、家の満足感は、その家で過ごす限り、毎日感じられるものです。
残りの人生を過ごす家の間取り。しっかりと優先事項を明確にして作っていくことが成功の鍵です。