こんにちは、編集長の福田です。
お金のことについて、松本、諏訪エリアでFP事務所をしている甲斐さんと一緒に考えて行く、甲斐FP事務所コラボシリーズです。
今回の甲斐FP事務所コラボはFPさんのライフプラン表でおうちの適正金額を考えるというお話です。
「何となく3500万円くらいで家を建てたい!」
「どうして3500万円なんですか?」
「この前、話を聞きに行った住宅会社さんでそのくらいの金額と言われたからです」
家の金額って非常に分かりにくいので、何となくで金額を考えてしまう方も多いです。
FPさんのライフプラン表を使えば、適正な金額が分かりやすくなります。
ライフプラン表とは? どう使えば良いのか? どんなメリットがあるのか?
そんなお話です。
ライフプラン表とは?
まずライフプラン表とはなにか?と言いますと。
すごく簡単に言うと、年ごとの支出、収入の表を50年先までなどの長期のスパンで作るものです。
ポイントとしては長期のスパンで作るということです。
人生全体のお金の動きを把握することで、どういうことにどの程度お金を使っても大丈夫なのか、いくらくらい貯金をしていけば良いのかなどが分かります。
ライフプラン表はどうやって作るんですか?
簡単なものなら自分たちで作ることも可能です。
ただ、住宅購入など大きい金額を考える際には、プロのFPさんに依頼して作ってもらい一緒にお金の相談をしてみる方がオススメしやすいです。
プロのFPさんと作る場合には、ヒアリングが肝になります。
FPさんの力として、金銭的な知識の面もありますが、お客様の希望を適切にヒアリングできるかといった部分も重要です。
良いFPさんはヒアリングも上手ですし、いろいろなことを幅広く相談することもできます。
収入に関しては比較的分かりやすいですね。
ご主人、奥様の収入を記入します。
厳密にする場合は給料もずっと同じままというわけではないでしょうから、上昇率なども加味します。
支出の面は少々難しいです。
税金や保険、車検、などの支出。また、子供の教育費などの支出も計算して入れていきます。
家づくりのタイミングで重要になるのが、この支出の中でも住居費用です。
2種類以上の表を作ることで必要なお金、使いすぎかどうか
ライフプラン表が優れている点として、いつまでにいくら必要かということが明確に分かります。
また、重要なのは2種類以上の試算を作るということでしょう。
漠然とライフプラン表を一つだけ作っても、
「へー、こんな感じなんですねー」
とだけしか分かりません。
しかし、
「住宅に総額2500万円かけるか3000万円かけるかで、人生のお金がこれだけ変わります」
というのが明確に分かると、
「3500万円でも余裕があるね」
「子ども教育費を考えると3000万円に抑えたいね」
などが明確に分かります。
また、家以外の面でも、毎月かかるお金を検討すると、将来どのくらい変わるなどが見えるのも重要です。保険や携帯電話の料金など。
家の金額を検討する時に一緒に毎月かかるお金も検討してみると良いでしょう。
だいたい2500~3000万円くらいの予算で考えています?
家の予算を考える時に、
「2500~3000万円くらいで予算を考えています」
という人は多いです。
でも、冷静に考えて下さい。
500万円って大きいです。
その気になれば、結構良い車が買えてしまいます。
子どもの教育費にしたって、国公立の大学の学費で言えば2人分程度はまかなえます。(別途でアパート代などもかかりますが)はたまた退職して老後を迎える時に、500万円余っているかどうかを想像してもわかりやすいかもしれません。
500万円は大きいです。
どんぶり勘定で、
「2500~3000万円の予算」
と言うのはかなり危険だと言えます。
ライフプラン表通りに人生は進まない
ライフプラン表を作る上で重要なことの一つにライフプラン表通りに人生は進まないということです。
それでも、大きい流れ、ざっくりした人生のお金の計画表を作ることで目安にはなります。
また、ずれた時に、改めてライフプラン表を作り直すことで、計画の修正も出来るでしょう。
お金のことばかり考えて生きると疲れるのも事実ですが、家を建てるタイミングでお金の大きな方向性、計画を考えてみるのもオススメです。
逆を言うと、家を建てた後に考えても、手遅れです。
「あの時、ライフプラン表を考えて、家の金額を200万円抑えておけば、今頃楽だった・・・」
と後悔しても、200万円は取り返しが付きません。