実際に他県から移住してみての長野県移住。松本市?諏訪?原村?

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こんにちは、信州ライフ&ハウスWebマガジン編集長のふくだです。
長野県はとにかく自然が美しく、移住したいという人も多い県です。かくいう私も移住組
実際に移住して感じていることなどあわせて、長野県への移住、特に松本市、諏訪地域、別荘地で人気のある原村などについて書いてみます。
ちなみに写真は乗鞍を自転車で走っているところです。(私はカメラマンなので映っていませんけど)

松本市への移住の良いところ

実は私は元々は松本市への移住を考えていました。
というのも、松本市は北アルプスが綺麗に見えて、松本城近辺の飲み屋さんもすごく良い店が多いんです。若い頃、一時期松本に住んでいたこともあって、松本の飲み屋は楽しいということを知っていました。

お洒落なバーもありますし、安くて良い飲み屋もあります。チェーンの店もあれば、おばちゃんが一人でやってる赤提灯の居酒屋蕎麦屋で昼から日本酒を楽しめる店もあります。
とにかく幅広いんです。
酔って松本城を眺めながら夜風に当たるというのもまた良いです。

飲み屋以外にもコーヒー屋さん、カフェも充実しています。
ジャズ喫茶もいいところがありますね。
文化的な雰囲気があって、とても気持ち良い町です。

そして、長野県の中では長野市の次に大きい街なので買い物なども困りません。大きいイオンもあります。

銭湯も昔からの素敵なところがたくさん残っています。
温泉も町から近いところで浅間温泉、山のほうに行けば白骨温泉など本当にたくさんあります。

街から眺める北アルプスもいいですし、北アルプスの反対の美ヶ原は気軽に車で登れます。

諏訪地域、茅野市、原村への移住の良いところ

でも、実際には僕は諏訪地域の茅野市に移住することになりました。単純に職場の問題です。
移住=転職ということになりますが、転職って縁もありますからね。

茅野市のすばらしさについては、エルハウスの先輩、奥寺現場監督も書いているこちらの記事も良かったら参考にして下さい。奥寺さんはネイティブの茅野市民なので茅野の良いところを知り尽くしています。

茅野市に移住することに決めたのは、良い会社に出会えた縁もありますし、会社の面接で茅野市に行った時にすごく町の印象が良かったんです。もちろん、会社も良かったというのもありますが、諏訪の盆地の雰囲気がすごく素敵だったんですね。

移住する前は群馬で働いていたので、白樺湖を越えて諏訪の盆地に入るのですが、白樺湖はもちろん良いところなのですが、そこから下りて来て広がる諏訪の盆地、これが箱庭のような素敵な印象だったんです。
諏訪湖も美しいし、八ヶ岳も美しい。
誇張ではなく、芸術作品のような箱庭のような盆地だなと感じました。

松本市と比較すると諏訪の盆地は小さく、しかもその大部分が湖です。
茅野市は諏訪湖よりも八ヶ岳側にあります。

諏訪湖の近くに住みたいなら岡谷、下諏訪、諏訪が良いですが、八ヶ岳を見たいなら茅野、原村でしょう。

そして、御柱祭も諏訪地域の名物ですね。

諏訪地域への移住でしたら、こちらのページも便利です

諏訪で暮らす。諏訪6市町村合同移住情報ポータルサイト

 

諏訪地域の中でも原村への移住は?

自然の美しさで言えば茅野市よりも原村の方が美しいですね。
標高があるので晴れれば北アルプスまで見えます。

ただ、原村は少し利便性が落ちてしまいます。市街地から離れてしまいます。
また、標高が1000mになるので寒いです。
茅野市も相当寒いですが、もう一段寒いです

僕が原村はやめた理由は駅から遠いことです。
子どもがいるので、駅から遠過ぎると高校になった時に大変かなと思いました。
自転車で駅まで行くにしても、登り坂が大変でしょうし、冬場は道が凍るので送り迎えが必須です。

とは言っても、子どもの高校なんてたったの3年間だけです。小中学校は原村にもありますので、問題ないと言えば問題ないのです。

スーパーもありますし、車で行けば市街地もさほど遠くはない(近くもないですが)ので通勤の面では特に問題もありません

原村への移住で一番の問題になるのは寒さでしょう。

移住するなら松本か諏訪地域か原村か?

個人的には茅野市に移住して良かったと思っています。
当初考えていた松本市よりも茅野市の方が個人的には好きです。

松本のデメリットは車が混みます。(もちろん、東京などの大都市ほどじゃないですが)
茅野市にして良かったと思うのは、これが一番の理由です。
茅野市も通勤時間帯はいくらか車も多いですが、松本ほどじゃありません。

お金を使わず休日を過ごせるスポットの多さも茅野市の魅力だと思います。
車が混まないので気楽にドライブに行けます。ドライブすれば霧ヶ峰でも諏訪湖でも景色の綺麗なところがいくらでもあります。牧場なんかもあります。

松本の場合、市街地から出るのが少し難儀します。とは言っても都会よりは遥かに良いですが。茅野市と比べれば松本、塩尻は車が多いです。

ただ、飲み屋さんについては松本の方が圧倒的に多いですね。諏訪地域も下諏訪の辺りだといくらか飲み屋さんもありますが、茅野市だと少ないです。
でも、僕は子どもが産まれてからほとんどお酒は飲まなくなったので、飲み屋さんについては問題ないですが。

買い物についても松本が圧倒的に便利です。
ただ、逆に茅野市だと買い物に行く場所もあまりないので、お金を使わなくて済みます。
松本市だと休みはイオンに行こうってなるのかもしれませんが、茅野市はそういうのがないですね。
一応、岡谷にショッピングセンターはありますが、茅野から岡谷に行くのは遠くはないですが、近くもないので用事がないと出掛けません。諏訪インターの近くの諏訪ステーションパークというちょっとした商業施設もありますが、たまにモンベルに行くぐらいしか僕は使わないです。
ぶらぶらして楽しめる感じの場所じゃないですね。

用事があれば、小淵沢のアウトレットまで出掛けるか、松本のイオンに行くかになります。

なので、茅野市に住んでるとあまりお金を使って遊ぶってことは少ないです。

あるとしたら、たまに原村のカフェやパン屋に行くぐらいでしょうか。原村は別荘地としても人気があるので、その手のお洒落な店はあります。綺麗な自然の中にあるので、素敵なお店があります。

利便性という意味では松本市、あるいは塩尻市なのですが、諏訪地域、茅野市も日用品については困りません。原村もそこまで困ることはないでしょう。

原村は限界集落じゃない田舎なので移住しやすい

諏訪地域、原村の良いところとしては田舎なのですが、限界集落じゃないということです。
ちゃんとスーパーもありますし、コンビニもあります。ATMもあります。
別荘地もあるので、お洒落なカフェなんかもあります。

本当の田舎、限界集落ですと、スーパーはおろかコンビニがない一番近くのコンビニまで車で15分、スーパーは30分っていうのも珍しくないでしょう。
原村はそういうことがないんです。意外と便利なんですね。

なのに、きちんと田舎の雰囲気
絵に描いたような自然の美しい田舎ですね。

ただ、寒さです。
原村に限らず諏訪地域は全体的に冬の寒さは覚悟が必要です。
松本市も寒いですが、茅野市はもう一段階上の寒さです。さらに原村はもう一段。

長野県全般に言えますが、寒さについては覚悟が必要です。

移住のための、土地の価格、アパートの価格は?

移住で大事なのが住む場所ですね。
土地の価格については、松本市の駅周辺はそこそこ高いです。ですので、アパートも築年数が浅いものはそこそこ良いお値段します。地方の割にあまり安くないという感覚で良いと思います。
ただ、築年数の古いアパートも多いので、安いアパートも探せばあります。ただ、冬が寒いです。

松本駅を離れて、市街地を少し外すと、地方らしい土地の価格に落ち着いて来ます。家を建てるには手頃な価格の土地っていうのも多いです。
ただ、今度はアパートの数自体が少なくなるので、意外とアパートの家賃についてはそんなに安くなりません。(僕の個人的な感覚ですが、田舎の割に安くないという感じはします)

諏訪地域については全体的に松本より土地は安くなります。でも、アパートはそんなに安くないです。僕の感覚では町の規模の割にアパートの家賃は高いと感じます。
原村なんかでも、田舎なのにアパートは安くないです。アパートの数自体が少ないからでしょう。

なので、アパートに暮らすなら、松本でも諏訪地域でも良いと思います。

土地を買って家を建てるなら、単純に土地が安いのは諏訪地域ですね。
諏訪地域の中でも茅野市、原村と標高が高い方が安くなる傾向にあります。
また辰野方面、箕輪、伊那も土地は安いです。

また、原村ですと中古の別荘が安く売りに出ることもあります
山奥の別荘になるほど安くなります。定住する予定で買うなら、あまり山奥だと大変ですが、二拠点生活などで買うなら山奥の別荘も面白いと思います。

また、富士見町だと移住支援で100万円の補助金が出ることもあります。(詳しくは富士見町のHPで移住支援の補助金のページを確認してください)
また長野県がしている移住の補助、支援もあります。長野県HPのUIJターン就業・創業支援事業のページもチェックしてみると良いかもしれません。

移住に伴う転職、仕事

移住に伴って仕事を転職するという人もいるでしょう。

工場ですと諏訪地域もありますし、塩尻、伊那方面もあります。
ホテルなどの観光業であれば諏訪地域は八ヶ岳、蓼科、諏訪湖周辺の旅館。松本は市街地にも山の方にも宿泊関係の施設はあります。(長野県旅館ホテル組合のページも参考になると思います)
また介護関係の仕事は各地にあります。
営業職などですと、松本方面の方が会社は多いので探しやすいかもしれません。

またこれからはフリーランスでインターネット関係の仕事をする人も増えるでしょうから、会社の所在地に関係なく暮らせるようになる時代は来るかもしれません。

まとめ。松本・諏訪地域、原村へ移住は寒さを覚悟すれば素晴らしい!

長野県への移住についてのお話でした。
とにかく寒さだと思います。寒さ以外は良い県です。
景色などは言うまでもないです。人柄もまじめで優しい良い人が多いな、と感じています。お世辞じゃなく県民性は優しくて良いと思います。

寒さに付随する問題としては、車が可能であれば4WDが欲しいので高い。凍結防止の塩カルのせいで、車がダメになるのが早い。
住宅についても寒さへの対策、断熱性が必要なので安くない。
もちろん、地方なので基本的に車は必要です。

基本的に寒さに付随する問題が我慢できるかどうかが長野県への移住の大事なポイントかもしれません。

あとは他県へのアクセスは良くないです。
東京については問題ないですが、西日本に行くのは難儀します。

それでも、総じて良い県なので、移住にオススメです!