お金をかけずに木の雰囲気のある家を作るテクニックは??

住宅

こんにちは、編集長の福田です。
今回は注文住宅で木の雰囲気のあるお家を出来るだけコストをかけずに作るコツについて考えてみましょう。
木の雰囲気があると、癒し効果や、高級感など、家の中の暮らしの雰囲気がぐっと変わりますよ。

金額を抑えながら木の雰囲気の美しい家を建てるためのコツ!

どこに集中的に木をどの程度使うか??

ふんだんにお金を使う、コストはたっぷりあるという場合でしたら、好きなだけ木を使えば良いですが、実際には、誰しも予算があります。

木を表面に使うのはお金がかかりやすいので、重要なのはどこにどう使うかを考えるということが重要になります。
極端な話ですが、
「木の雰囲気はしっかりあって気持ち良いけど、部屋数が少なくなってしまった。リビングを小さくしないといけなくなった。断熱のグレードを下げることになった」
ということで後悔すると問題です。

また、一番問題なのは、
「木の雰囲気を大事にしたいから、無垢材をたくさん使った家を建てたけれど、毎月の住宅ローンが苦しい」
となると、木で癒しどころか、木のせいで人生のお金が苦しくなります
これでは本末転倒です。

 

だからこそ、適材適所で、うまく木を使うことが重要になります。

優先する場所は?リビング??

まず、優先させる場所を考えてみましょう。
家族みんなが集まるリビングを優先させたいという人もいれば、眠る時に木の雰囲気でリラックスしたいということで寝室を優先させたい人もいるでしょう。

家族のだれが、いつ、どんな風に?を考えて、どの場所に木の雰囲気をしっかり出したいか優先順位を考えてみて下さい。

床、壁、天井、扉、家具で木を使うバランスを考える

次に具体的な木を使う部位を考えていきます。

家の中を考えた時、大きく分けると、床、壁、天井となります。
どこにどう使うかを考えてみましょう。

天井、壁のどこかに木を使えると雰囲気が大きく変わる

床については、一般的に木目です。

これに対して天井や壁はクロス張りで、白などが多いでしょう。
ですので、壁や天井のどこかに木を使えると、家の中の空間のイメージが大きく変わります。

<天井>コストを抑えて木を使うテクニック

天井に木を使う場合、使う面積を抑えるということが重要になります。

一番コストを抑えやすい方法として、梁(ハリ)見せ天井という方法があります。
ハリと言われる骨組みの木の部分を、天井から出すことで、木を見せます。

↓ハリ見せ天井の家のYouTubeはこちら

【Web見学会】和モダン✕広々=オシャレリビングの家

 

この方法が良いのは、コスト面はもちろん、天井が高くなって解放感も出るということがあります。
また、天井面を全面、木にすると圧迫感につながることもあります。

一般的に、室内の色を考える時には、天井面を明るい色にした方が解放感、軽さが出やすいと言われています。
天井面を暗いトーンにすると、重厚感という意味では良いのですが、重くなってしまうこともあります。

また、一部だけ勾配天井にしたり、天井を下り下げた部分だけに無垢の木をはる方法もあります。
リビング全面の天井を板張りにすると、かなりの面積になり、コストが高くなりやすいです。

↓勾配天井を板張りにしている家のYouTubeはこちら

【Web見学会】レッドシダーの勾配天井×ロードバイクの置ける玄関【3LDK平屋】
【web見学会】1LDK平屋。八ヶ岳の麓の薪ストーブのある和モダンの家。

 

例えばテレビのスペースだけ勾配天井にして板張りにする。キッチン部分だけ低くして、そこだけ板張りにするなどです。

↓キッチン部分のみ木目の事例はこちら

キッチン×タイル×折り上げ×板張りクロスがオシャレなおうち

天井面を板張りにする時には、板張りにする部分の面積を絞る、それに合わせて天井の高さを変えてみるなどの工夫も有効です。

<壁>コストを抑えて木を使うテクニック

壁を全面板張りにすると、かなりのコストになります。
壁を板張りにする場合にも、面積を絞ることが有効です。

テレビの後ろだけ板張りにするといった具合です。

また、腰くらいまでの高さだけ板張りにする、腰壁などの方法もあります。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

↓テレビの後ろを板張りにしている事例はこちら

【Web見学会】自然素材×ローコスト×無垢フローリング×梁見せ天井の家

<扉>ハイドアを活用したり枠で木の雰囲気を見せるテクニック

扉は木目の製品も多いので、扉を活用して、家の中の木の割合を増やす方法もあります。

具体的には、扉にハイドアを使うことで、木の割合が増えます。

また、意図的に扉の面積を増やす方法もテクニックです。
例えば、リビングに収納を付けて、収納の扉をハイドアにするという方法もあります。

ハイドアは追加でお金もかかる部分ですが、特に収納の扉をハイドアにすると、壁の面を一面収納にしたようなダイナミックな雰囲気の演出を作りやすいです。

また、次のところでも話しますが、視覚的な木目を求めるか、触り心地も含めての木を求めるかにもよりますが、無垢の扉を使う方法もあります。ウッドワンのピノアースなどが代表的です。
https://www.woodone.co.jp/product/item/housing/pinoearth-series/

また、扉や窓の枠の部分の色も木目か白か選べます。
そういった部分でも木の雰囲気かどうかだいぶ変わってきます。

柱やルーバーを見せる

装飾としての柱や、木のルーバーを作って、木の雰囲気を見せていく方法もあります。
また、吹き抜けの真ん中にハリを見せるなどの方法もあります。

↓柱や梁を見せることで木の雰囲気を出している事例はこちら

【web見学会】吹き抜けと2階ホールの美しいおうち【北アルプスも見える!】

家具に予算をかけて無垢の家具を入れる

また、家の方に予算をかけすぎず、家具にしっかりと予算をかけることで、木の雰囲気を作る方法もあります。
特に、ダイニングテーブル、ソファ、テレビボードといった部分は家の中でも非常に存在感が大きいので、ニトリではなく、予算をしっかり取って気に入ったものを入れると、家の中の雰囲気がぐっと良くなります。

あえて、無垢フローリングを使わないという選択肢

木の雰囲気を大事にしたい人は、無垢フローリングを希望する方が多いのですが、無垢フローリングもコストアップになります。
あえて無垢フローリングを取り入れず、別の部分にコストを振ることで、家の中に木の雰囲気を増やすことができる可能性があります。

例えば、リビングで考えましょう。
無垢フローリングにする予算の代わりに、テレビの後ろの壁一面をレッドシダーの板張りにする、テレビとソファのゾーンだけ梁見せ天井にする方に当てるという考え方です。

実際には、どっちが高いのというのは、やり方にもよりますので、担当者に相談してみると良いでしょう。

もちろん、無垢フローリングは足の裏に毎日触れる部分なので、無垢材を使いたいという考え方もありますが、他の部分とのバランスもしっかり考えることが重要です。
木の雰囲気を作るために、あえて、無垢フローリングを取り入れないという方法も知っておくと可能性が広がります。

目でみた木の雰囲気? さわった木の雰囲気?

どこに木の雰囲気を入れるかを考えていくときに、その部分を本物の木を使うか、木目の製品を使うかを考えることも大事です。
床や扉ですと、表面だけ木目というものだったり、壁や天井だと木目調のクロスなどがあります。

何を重視するかにもよりますが、無垢の木じゃなくても、かなり雰囲気の良い製品が最近は多いです。
むしろ、傷やメンテナンス性、価格のことなどを考えると、無垢にこだわらない方が良い場合もあります

さわった時を大事にしたい部分については無垢を積極的に使いたいところです。

構造材は無垢がいいか? 大壁? 真壁?

木の話ですので、ちょっと突っ込んだところまでお話しましょう。

まずは構造材、実際に暮らすと目に見えなくなる骨組みの部分の木まで無垢にするかどうかです。

ここは好みになるかと思います。
ただ、一般的に国産の無垢材の柱の方が高いです。
(昨今はウッドショック、ロシアの問題などで輸入木材の価格が不安定なので例外もありますが)

目に見える部分に無垢を使うか、目に見えない部分に無垢を使うか、どちらを優先させるかになります
もちろん、予算が潤沢にあって、構造材まですべて無垢を使いたいということであれば、それも選択肢ですが、今回の話は、コストは出来るだけ抑えるという前提ですので、別の話になるでしょう。

大壁、真壁というのは、昔の日本の和室のように、壁の一部に柱が露出しているものを真壁と言います。今の住宅のほとんどは大壁といって、柱が隠れるようにボードをはります。
真壁の方が表面の美しい木材を使う必要があるので、コストがかかりやすく、コストを考える場合には大壁の方が多いでしょう。
また、大壁の方が断熱材を入れやすいため、昨今の高断熱の家を作りやすいです。
そういった理由から、標準は大壁という会社が多いです。

外壁やウッドデッキ

家の内側の話が多かったですが、もちろん外側の壁を板張りにしたり、ウッドデッキを作ることで木の雰囲気を作る方法もあります。
この場合も、面積と割合を考えることが重要になります。

大きな植物を飾るということ

木の雰囲気をたくさん入れた家には、大きな観葉植物を置くと、より自然の雰囲気が高まるでしょう。
室内の雰囲気と合わせて考えることが重要です。

まとめ。知恵と工夫でそんなにお金をかけずに木の雰囲気のある家を作ろう!

木の雰囲気の気持ち良い家についてのお話でした。
木の雰囲気を取り入れるのは、結構コツがあります。
なんでもかんでも木をたくさん使うのが良いとは限りません。
金額的な面での理由はもちろんですが、木が多すぎて家の中のトーンが重いと感じる場合もあります。これは好みもあるので、一概には言えませんが。

一番、簡単なアドバイスとしては、床以外に1〜2ポイント、どこかに木を見せる工夫を入れると、空間に木の雰囲気が出ますよ。

一番多い失敗としては、バランス良く木が入っていないというパターンです。
とにかく無垢を使えば良いということで、フローリングは無垢だけれど、他のポイントに木が見えていないので、あんまり木の雰囲気が出ないというのが失敗アルアルです。

「木の雰囲気の家は高いから。。。」
と思っている方も多いですが、工夫次第でお金をかけずに木の雰囲気のある空間は作れます。
木の雰囲気が気持ち良いお家を考えている方は、ぜひお役立て下さい。

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