窓の大きさや形、種類ってどう考えれば良い??

住宅

こんにちは、編集長の福田です。
今回は窓のお話です。
特に形や種類、大きさは大事です。さらに言えば位置高さなどの要素もあります。
窓が良くないと、外観もかっこ悪いですし、室内が暗くなってしまったり、寒かったり、外から家の中を見られたり。色々と大問題です。

窓は家を考える中でもすごく難しい部分なので完璧に理解するのは難しいですが、ある程度知っておくだけで家がぐっと良くなります。

こちらからYouTubeでもどうぞ

窓の大きさ

まずは窓の大きさについてです。
昔は窓=大きいほど良いというイメージがありましたし、昔の日本家屋は南側はすべて窓という家もありました。
しかし、今は大きければ良いというわけではなくなりつつあります

明るさと景色、外からの目線

確かに、大きな窓はもたくさん入りますし、外の景色も見えます。を通すにも、庭に出るにも便利です。

しかし、昨今は土地が狭い場合も多く、昔の日本家屋のように大きな窓をたくさん付けると、外から丸見えという問題もあります。
また日中は共働きであまりいないという家庭も増えていますので、明るさや景色の恩恵を感じられることが少ないと感じる人もいます。明るさについては、電気を付ければ同じという声もあります。
実際、マンションは角部屋じゃない場合、南と北以外には窓は取れませんので、洗面、トイレなどは窓なしの場合が多いです。

断熱、暖かさ

また大きい窓は冬が寒くなる原因にもなりやすいです。

家の熱の半分以上が窓から抜けると言われています。
(厳密には断熱性能や種類によっても差はありますが、窓が一番熱損失の部位です)

寒さの観点で言えば、大原則として太陽の熱を取れる南の窓は大きく北は小さく、東や西については眺望などと合わせて考慮するのが原則です。
暑い地域では西の窓は嫌われますが、寒冷地では夕方まで太陽の光の熱を取るために西の窓を取る場合もあります。
それでも、大原則としては南を大きく、他は小さくというのがセオリーでしょう。

大きい窓はフェンスなどの目隠しも

そういったことを考えると大きな窓は南側で、さらに外からの目線が気にならない場所、あるいは目線を遮る工夫をした上で考えることが重要です。

これはウッドデッキを考える際にも大事なことです。
道路から丸見えのウッドデッキは使いにくいです。
フェンスや植栽などの工夫とセットで考えることが大事です。

窓の高さ、位置

しかし、逆に背の高すぎるフェンスなどで家の中から外の景色が見えなくなるのも良くないです
理想は外からは中が見えないけれど、中からは景色が見えたり、光を取れるという形です。外からはのぞきこめない少し高めの位置に窓を設置するのも有効でしょう。

また地面すれすれの地窓で光を取るのが上手く行く場所もあります。

目線の高さを外した位置の窓を考えてみるのも大事です。

目隠しについては、透明ガラスではなく型ガラスという中がぼやけて見えるガラスや、レースカーテンでも対策は出来るので、何を優先させるか考えるのが重要です。

また、地窓で足元に風を入れたいか、夏場に高い位置の窓を開けて熱気を抜きたいかという、風の通りを考えるのも大事ですね。

また、あまり高い位置にあると開け閉めがしにくいので、頻繁に開け閉めする窓は高さを意識するのが大事です。

地震や外観の問題

窓の部分には筋交いなどの構造壁(家を頑丈にして地震から守ってくれるもの)が入れられません。
ですので、あまり極端に窓を多くするのは構造上良くない場合があります。
特に家の角には窓を入れない場合が多いのは、この構造上の頑丈さの問題もあります。

また、一階と二階で左右が揃っていなかったり、隣の窓の高さがずれていたりすると、外から見た時に見た目が悪い場合もあります。

これらは家の中、部屋の中からばかり考えるとやってしまいがちな窓の失敗です。

樹脂サッシ、トリプルガラスなどの性能

窓の性能としては主に断熱性能があります。
断熱性能が高い程、暖かい家を作りやすいです。

大きく分けると、窓の枠の部分の材質が全て樹脂か、アルミと樹脂を合体させたものかです。全て樹脂のほうが性能が良いです。
ガラスの枚数はペアガラスの会社が多いでしょう。
(トリプルガラスを標準にしている会社も中にはあります)

コストとの兼ね合いもあるので性能ばかり追求してお金をかけすぎてしまうわけにも行きません。
無理のない範囲でこだわるのは良いですが、どうしても後から寒さが気になるようでしたら、ハニカムシェードや二重窓などの対策も可能です。

窓の種類や形状

窓の種類としては、結構な数がありますが、ひとまずは、普通の「引き違い窓」以外に「縦滑り窓」「横滑り窓」「FIX窓」を知っておくと良いでしょう。

↓こちらの動画もどうぞ

引き違い窓

昔ながらの普通の窓。
背が高く外に出入りできるものを掃き出し窓といいます。
腰より上についていれば腰窓

Good

昔ながらの窓なので、何かと使い勝手は良いです
大きくて、明け閉めしやすく万能選手とも言えます。

Bad

ただし、すきま風が入りやすいのと、すべて引き違いにすると外見が安っぽい建売住宅みたいでもっさりすると感じる人も。

縦すべり窓、横すべり窓

ドアのように開くのを縦すべり窓という。縦に細長いものが多いが、中には正方形くらいのサイズのものものあります。
風を通すなら一番効果的と言われいています。

それを90度回したようなイメージが横すべり窓
横長の窓が多いが、正方形くらいのサイズや少し縦に長めのものもあります。

高い位置に横に細長い横滑りをつける場合、開け閉めするのに手が届きにくくなる場合も。
頻繁に開ける必要がある窓の場合は、高さを下げるか、縦すべりにしてハンドルが手に届きやすい高さに来るようにするのが良いでしょう。
予算に余裕があれば、電動のリモコン操作出来るものを使うのも良いです。
時々だけ開けるということであれば、チェーンで操作できるものもあります。
実際に暮らすとあまり開けない窓にもなりやすいので、思い切ってFIX窓にする人もいますが、FIXにするのはちょっと勇気が必要ですね。

FIX、はめごろし

開かない窓。
大きくて景色を楽しむ窓などにも使いやすいです。
特に2mくらいの高さの細長い窓がいくつかあると、ぐっとオシャレな雰囲気になりやすいです。
縦すべりなどと組み合わせて、FIXの部分で景色も楽しめるし、縦すべりを開ければ風が通るという使い方もできます。
また、縦すべりなどと違い、開かない分、網戸もいらないのでいくらか安い場合もあります。
防犯の面でも良いです。

開けにくそうな高さの窓は思い切ってFIXにしてしまうのも良いですが、窓を付けるなら開けられる方がいいという事で、ちょっぴり勇気は必要です。

おしゃれにアクセントを付ける窓として、使い方によってはとても良い窓になるので、家のどこかにで取り入れたい窓ではあります。

その他。上げ下げ窓やテラス窓やドレーキップなど

その他にも窓はあります。
上下に動かす上げ下げ窓や、バルコニーに出入りするためのドアのようなテラス窓。少し変わったものだとドレーキップという内側に二方向に倒せるものもあります。

木の窓

家の格式を高めてくれる窓として、木の窓があります。
とはいえ、かなり高額なことと、木なので住んだあとも塗料を塗ったりのメンテナンスが必要なので、市街地の一般住宅で使われる割合は少ないです。別荘地などでは時々見かけます。
国内のメーカーと、海外のメーカーを輸入しているものがあります。
木製の窓というだけで、
「あ、高級な家だ」
という感じはします。
それでも、家の雰囲気は良くなるので、リビングだけなどピンポイントで使うのも良いでしょう。

まとめ。どれだけ外とつなぐか? 遮断するか?

窓は大きい方が良いというのは、日本人として正しい感覚なのかもしれないとも思います。
狭くても良いので枯山水とまで言わずとも木を眺められる庭があって、ちょっとしたがあって、今よりも二世帯住宅、親との同居の多かった時代
家の南がすべて窓で縁側のある平屋の日本家屋は素晴らしかったです。もちろん、今でも素晴らしいです。

ただ、昔とは時代も変わりました。
大きな庭を取れる広い土地が少なくなりました。
そして、昔のようにエアコン無しで窓を開けて過ごす暮らし方も減りました。
夫婦共働きで日中はだれもいない家庭も増えました。

隣が近い分譲地で、共働きの家庭も多い現代で、窓は昔の日本の家とは考え方が変わって来ています。
もちろん、閉鎖的な暗い家が良いというわけではありません。

良い窓であることが大事です。
大きい窓を付ける場合は外からの目線などを考える必要があります。
大きい掃き出し窓にして一日中レースカーテンを閉ざしているのでしたら、腰窓にして外が眺められる窓の方が理にかなっていると言えます。

を取る窓。
・ウッドデッキなどに出入りするための窓。
を通すための窓。
風景を取るための窓。
外からの外観を美しくする窓。

それぞれの窓の役割をじっくり考えてみるのが大事です。また窓が活躍してくれる間取りを考えるのも重要です。