こんにちは、編集長の福田です。
先日、
「ローコスト系のリーズナブルな住宅会社でもおしゃれな家は作れますか?」
というご質問を頂きました。
実は金額の高い会社=オシャレかというと、実はそうでもないのです。
今回は家をオシャレにするための方法を考えてみましょう。
↑オシャレな家、リビングの良い家を作るためのYouTube講座もございます。良かったらこちらも参考にして下さい。
ローコスト系の住宅会社でもオシャレにできる?
まず、オシャレかどうかは金額の高い、安いではないということを知っておくのはとても重要です。
車の場合、
「レクサスやベンツ、BMWなどの高級車はかっこいい」
というイメージがあります。
そして、そういう車には大きくブランドロゴが付いています。
しかし、家の場合、〇〇ハウスというブランドロゴは付いていません。
試しに街を歩いていて、
「お、この家はカッコいいから高級なあの◎◎ハウスだろうな」
「こっちの家は、ローコストの住宅会社だろうな」
というのが分かる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。
(※もちろん、レクサスなどの車はブランドロゴが付いていなくても、デザイン的に洗練されていてカッコいいです)
「金額が高い=オシャレ」が通じないのが住宅です。
オシャレにするための工夫をしないと家はオシャレになりません。
自分たちにとってのオシャレな家とは何か?
そして、漠然と「オシャレにして下さい」と伝えても住宅の美とは多岐に渡るので、住む人のイメージするオシャレさとズレてしまうこともあります。
またオシャレさは人によって違います。
例えばですが、
「和モダンの家がオシャレ!」
「木の雰囲気のナチュラルな感じがオシャレ」
など具体的なスタイルのオシャレさもあるでしょう。
また、暮らしのオシャレさもあります。
「収納がすっきりしていていつも美しいのがオシャレ」
「愛犬と安心して暮らせるリビングがオシャレ」
「暖かくて、寒さに震えることのない暮らしが良い」
さらに言えば、家以外のオシャレさもあるでしょう。
「家は質素に必要十分で作るけれど、家族旅行にはしっかりお金をかけて思い出を作る」
「趣味の登山が充実するための家」
オシャレさとは何か?
自分たちがどんな風に生きていきたいか、そこに寄り添ってくれる家じゃないでしょうか。
家だけ超豪邸でも、晩御飯のオカズを節約したり、家族旅行に行く予算がないような暮らしはどうでしょう。
自分たちのオシャレを考えるのが非常に重要です。
家の本体価格(坪単価)の高い会社は逆にこだわりにくい?
オシャレのポイントは金額をどこに振るかです。
その点、家の本体価格がもともと高い会社の場合、
「フローリングは無垢じゃなくて良いんだけど・・・」
など、「自分たちに不要なもの」までセットで付いてきて、本当に自分たちのこだわりたいものを選べないという場合もあります。
また、会社によっては、
「当社で選べるものは、ここからここまでだけです」
という場合もあります。
確かにモノは良いけれど、選べないという会社ですね。
安すぎる会社で、全部を選び直す必要があるような会社も大変ですのでバランスは大事ですが。
部分的にこだわりたい、自分たちのこだわりの家に住みたいか。
こだわって家を作るのは疲れるので、住宅会社任せにしたいか。
そういう視点で考えてみるのも重要です。
オシャレな家の5つのヒント
オシャレな家はその人の好み、ライフスタイルにいかにフィットするか、いかに工夫して自分たちの好みを取り入れていくかが大事になります。
家をオシャレにするための間取りなどのヒントをご紹介します。
ウッドデッキ、窓、庭で外とのつながりを上手に作る
家を大きくすると金額が高くなりますし、土地の大きさなどにも制限があります。
30畳のLDKを作るのは一般住宅の場合、現実的には難しい場合が多いです。
しかし、LDKから面するところに10畳の庭を取ることは現実的に可能な場合も多いです。
さらに庭を人工芝を植えたり、お花の花壇があったり、ちょっとしたシンボルツリーなんかがあったり。道からの視界を上手くさえぎる工夫があるとなお良いですね。
LDKと庭を上手につなぐ窓とウッドデッキなどを作ると、LDKがぐっと広く感じられ、快適でオシャレなものになります。
また、窓は外観にも大きく影響します。
窓の位置が悪いと、外観も悪いですし、構造的にねじれてしまったり無駄になる場合もあります。
ただ、庭やウッドデッキなど、家以外の外の部分にまで予算を回すのがしんどいという方も多いです。
実際に、暮らすのは庭ではなく家の中です。言うなればプラスアルファの部分です。
・必要最低限の大きさで家を作る+家以外のウッドデッキや庭にお金をかける
・予算いっぱいまで家を大きく作る
・家のサイズも庭、ウッドデッキにもお金をかけない代わりに別のことにお金をかける
どれも悪いことではありません。
どんなリビングで、どんな暮らしがしたいかイメージしてみると良いですね。
縦の空間を作る。吹き抜け、勾配天井
縦に広い空間は高級感が出てオシャレになるポイントです。
ホテルのエントランスや公共施設など、広い空間は良いものですよね。
デメリットとしては、同じ金額で、できるだけ多く部屋が欲しいという人の場合は、吹き抜けにせずに2階の部屋にするという選択肢もあります。
また、暖房効率も良くないです。特に断熱性能の低い家では注意が必要です。
階段と吹き抜けの位置関係を工夫することで、広さを感じやすく作るなどの方法もあります。
部屋の広さだけじゃなく、視線がどこまで届くか、空間としての奥行きを活かすと広々した空間が作れます。
ポイント:平面だけでなく、縦の空間を意識する
外壁、内装材、設備にこだわる
使う部材にこだわることで高級感、オシャレ感を演出する方法もあります。
ここでのポイントは、
「○○の材料を使って」
という考え方じゃなく、
「シンプルでカッコいい雰囲気」
「木の雰囲気で優しいナチュラルなイメージ」
「畳が気持ちいい和の雰囲気」
など全体の雰囲気を捉えるのが重要です。
あとはそれぞれのイメージに合ったおすすめの方法を住宅会社の提案を受けながら作っていくと良いでしょう。
外壁を金属のガルバリウム鋼板に、天然の板張りを組み合わせるとモダンな雰囲気が出ます。屋根の形も合わせて考えると良いでしょう。
普通の壁紙ではなく、木の板を貼ったり、レンガやタイルを壁に貼る人もいます。
キッチンや洗面などの設備を高級なものにして、オシャレな雰囲気を作る方もいます。
ただ、金額が高ければ良いというわけではないです。
バランスや調和が重要です。
ポイント:使う材質にこだわる
家具など家の中に置くもの、照明にこだわる
家具にこだわってオシャレな空間を作るのも重要です。
一番分かりやすいのが、マンションです。
マンションの場合、間取りや内装などはほとんど決まっています。
しかし、マンションで良い家具を置いていると『これぞ高級マンション!!』という感じになります。
住宅でも同様です。
オプションで10万円使うときには、
「ちょっと待てよ、10万円高い家具を買ったほうがオシャレになるんじゃないか?」
と考えてみるのは重要です。
ただし、家具は家を建てたあとからでも変えられます。
家は後から買えるには大掛かりな工事が必要なこともあるので、迷ったときは家の方を優先するほうがいい場合もあります。
また、照明もオシャレ空間のポイントです。
照明はオシャレだけを考えると暗くて過ごしにくい空間になってしまう場合もありますので、バランスが重要です。
ポイント 家本体じゃなく、家具、照明でオシャレを作る
こだわる部分を考える
オシャレに仕上げる部分を限定するというのも重要です。
2階建ての家の場合、実際にお客様が来たり、目に見える部分は1Fです。
極端な話ですが、寝室などはお客様は見ません。
来客に見える部分にはお金をかけるけれど、見えない部分についてはお金をかけずに作るというのもテクニックです。
また、コスト面だけでなく、人間、快適な場所にいたいものです。
リビングを快適に作れば家族はリビングに集まります。
子供部屋や寝室などの、個室を快適に作れば、それぞれの部屋にこもりがちになるでしょう。
意図的に快適な場所を絞って家を考えるというのも重要なことです。
ポイント:意図的にこだわらない部分を考えてみる
オシャレな住まいは知恵と工夫と良い住宅会社との共同作業
オシャレな家について考えてみました。
とは言っても、オシャレな家って、本当に人によっていろいろありますので。
一概にこれがオシャレです、という答えはないのです。
少なくとも注文住宅を建てて満足している人というのは、自分の家にオシャレさを感じているからこそ満足しています。
それは、もしかすると、昨今流行りのインスタグラム映えするようなオシャレさじゃないかもしれません。
逆にインスタ映えはするけど、実際に生活する上で暮らしにくい間取りや、毎月のローンが苦しくて、暮らしがカツカツの家ってオシャレとは言いにくいでしょう。
自分たちにとって、良い家とは、オシャレな家とは? ということを改めて考えるのはとても大事です。
そして、それを一緒に作り上げてくれる良い住宅会社が見つかれば、素敵な家が作れるでしょう。
ぜひ、みなさまのおうちづくりにお役立て下さい。