こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
今回のお題は狭小地と2階リビング。
2階リビングって何?メリットは?
狭小地に家を建てるメリットは?
ここのポイントさえ掴めば、立地の良い場所で手頃な値段で家を建てられるかもしれません!
狭小地とは? メリットは?
狭小地とは、読んで字の通り、狭くて小さい土地です。
メリットとしては、小さい土地は面積も小さいですし、建てられる建物が限られるので、安く手に入りやすいです。
また駅の近くなどの立地が良い場所では、金額を出しても広い土地がなかなか出ません。しかし、街を歩くとわかりますが、中途半端な広さの空き地、一見建物を建てたりするのは到底無理と思えるような小さい土地というのが案外あるものです。
立地が良い住居は後からの賃貸、売却にもメリット
何にも使われなかった狭小地でもいったん有効活用して家を建てると、立地条件の良い住居になります。
自分たちが住むのにも立地が良いので便利です。
子どもがいる家庭ですと、電車通学する場合も多いです。駅から遠いと、特に冬場、長野県ですと雪がつくと自転車で通学するのも難しくなりますので、送り迎えなどの手間がかかる可能性もあります。
将来的に転勤などがあった時も、賃貸や売却する時に有利です。
特に賃貸として考えると、立地が悪いと豪華な家でもなかなか借り手が付きません。対して、立地さえ良ければ、コンパクトな家でも比較的簡単に借りる人が見つかります。
むしろ、コンパクトな家の方が賃料を抑えやすく、借り手が見付かりやすいんですね。
売却という観点でも、小さい土地は坪数が小さいので、金額を抑えられます。
金額の高い土地は動かすのに苦労します。しかし、手頃な価格で家が建てられる土地というのは人気があるので、売却しやすいとも言えます。
狭小地のデメリットをカバーする2階リビング
さて、メリットも多い狭小地ですが、もちろんデメリットもあります。
むしろ、一般的には狭小地=家を建てにくい=良くない土地というイメージの方が強いですよね。
言うまでもないですが、狭いですので、家を建てるにはテクニックが必要です。間取りの考え方もそうですし、隣の家で日光が遮られることも考慮しないといけません。
狭小地に家を建てるのは結構、難しいんです。
特に問題になるのがリビングです。
隣の家が近いと日光を取り入れるのが難しいです。
また、一般的にお風呂は水が入りますので重くなるので一階に作ることが多いですよね。
お風呂の横には脱衣室も必要ですよね。玄関はもちろん一階ですね。
大きい家の場合、さほど気にならない、玄関、お風呂、脱衣室の面積も狭小地ですとかなりの割合になってしまいます。
この問題を一手に解決する方法の一つに2階リビングがあります。
また、1階部分をインナーガレージにできるというメリットもありますね。特に地価が高く駐車場を別に借りるのが現実的じゃないという場合に有効です。
2階リビングのメリット。採光と景色と広いリビング
2階リビングにすると、リビングに日光を取り入れやすくなります。隣の家と近くても2階なら採光しやすいです。
また景色の良さも2階リビングのメリットです。
また、リビングからつながるベランダを付けられるというのも良いポイントです。
また、先ほども書いたように1階にはお風呂や玄関などが入りますが、2階リビングの場合、2階はリビングとキッチン、プラスでちょっとした小さい部屋だけという作りも可能です。
狭小地では家の形は限られますので、間取りを引き算で考えないといけません。生活するために絶対に必要なスペースを確保して、その残りで上手くやりくりするという考え方です。
そういう観点で考えると、1階にリビングを作ると、どうしてもリビングが狭くなりやすいです。2階の場合、引き算するものが少ないので、比較的自由にリビングを作れます。
こういったメリットがありますので、中には狭小地じゃなくても、2階リビングにしたいという人もいます。
2階リビングのデメリット、家事が大変
しかし、2階リビングにはデメリットもあります。
2階リビングのデメリットは、まず2階に上るのは面倒臭いということです。
若いうちはまだ良いのですが、老後、階段の上り下りが大変になります。
また、老後じゃなくても、現実問題として2階に登るのは面倒くさいです。
特に問題になるのが、洗濯物ですね。洗濯をどう干すか。1階にお風呂があるので、洗濯機は1階に置きたい。でも、洗濯を干すのは日光が入る2階部分が良い。乾いたら1階の部屋に収納しに行く。これは大変です。
逆に2階で干すことを優先させて、洗濯機だけ2階に置くとなると、お風呂で脱いだ洗濯物を2階に運ばないといけなくなります。
こうなると大変です。
ただ、昨今はヒートポンプ式のドラム洗濯乾燥機も増えていますので、基本は乾燥機を使うとしてしまえば問題は解決出来ます。
天日干しにこだわりたい奥様の場合は、このデメリットについてはよく家族会議しないといけませんね。
また、布団を干す問題も出てきます。
大きい家具を運ぶことを考えておく
洗濯問題以外でも、2階と1階で物を運ぶのは大変です。
よく言われるのは大型冷蔵庫の買い替えの時の問題ですね。
一般住宅の階段の広さですと、大型冷蔵庫を運ぶのが難しいということがあり、クレーンで外から入れないといけなくなることがあります。ここは本当に注意が必要で
す。
特に階段の形状が真っ直ぐではなく、途中で曲がるタイプのものだと、大型冷蔵庫は厳しいです。狭小地なので階段を広くするのも難しいですが、何とか工夫しておきたいポイントです。
大型冷蔵庫などの大きいものじゃなくても、普段の買い物なども冷蔵庫のある2階まで運ぶなど、日々の生活でのデメリットは少なくありません。
アパートなどの2階の部屋をイメージする
しかし、2階リビングがデメリットだらけで駄目ということもありません。
これから家を建てる方の場合、アパートなどで暮らしている方も多いでしょう。
アパートの2階以上に住んでいる人も少なくないですよね。
いかがでしょう。2階以上に住むのってそんなに大変ですか?
2階リビングは実際に暮らしてみないと不便さが分かりにくいとも言いますが、アパートの二階の部屋、特に、玄関が1階にあって、すぐ階段で2階に登るタイプのアパートをイメージすると分かりやすいでしょう。
まとめ、デメリットさえクリアすれば狭小地は良い
狭小地と2階リビングはデメリットさえクリアすればメリットは大きいです。
特に一戸建てのデメリットとして、引っ越しがしにくい、一回建ててしまったら一生そこに住まないといけないということが言われますが、立地の良い場所であれば賃貸としても使えます。
日本人の場合、そういう風に住居を売却、賃貸できる資産として考える人は少ないですが、本来、不動産は財産です。建物については購入したのと同じ金額で売却は難しいですが、土地については大丈夫です。ただし、買い手がいればの話です。そういう意味で立地はとても重要です。
また、賃貸として使うことについては、一般的なアパートの広さよりも一戸建ては広いですよね。
近隣のアパートなどの相場を見ておけば、後々賃貸として貸すときのイメージも持ちやすいです。
メリット、デメリットを理解して2階リビングで狭小地を活用できると良いですね。