一軒家の天井の高さは240cmがオススメ?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
今回は一軒家を建てる時の天井の高さのお話です。あまり天井の高さって普段の生活では気にしないという人も多いですが、一戸建てを建てよう、注文住宅を建てようと思うと、勾配天井梁見せ天井など、天井に工夫をしたくなる人も多いです。
一般的に天井の高さは240cmが平均と言われていますが、一軒家の天井は高い方が良いのかどうか、というお話です。

一軒家の天井の高さの平均は240cm

まず、家の天井の高さについてですが、建築基準法では居室は210cm以上と決まっています。居室とは普通に生活する部屋のことなので、廊下などは大丈夫です。
それでも、実際に建てられている家では一般的には240cmが平均です。
昔は和室地べたに座るというライフスタイルが多かったので、220cm程度が多かったのですが、洋室が増え、椅子に座るというライフスタイルが増えたのもあって、天井の高さも少し上がって、今の240cmになってきました。

ちなみにマンションなどでは250cmとちょっと高めが最近の流行ですね。
また、輸入住宅などでは300cmなどかなり天井が高いものもあります。

天井の高さを上げるメリット

さて、天井の高さを上げるメリットですが、まず開放感ということがあります。
昨今ですと、勾配天井、平屋やすぐ上が屋根になっている部屋の天井を屋根にそった傾きにするというものですね。かなり上の空間が広く感じられます。
また、梁見せ天井といって、梁を見せるようにする天井もそうですね。勾配天井と合わせて使うという場合が多いですね。
また、吹き抜けも人気ですね。吹き抜けも開放感がありますね。

このように昨今の住宅では天井を高くして開放感を演出するというのが人気があります。

また、高い位置に窓を付けられるようになるので、光を多く取り込めて明るい室内空間を作りやすいです。

天井の高さを上げるデメリット

逆に天井の高さを上げるデメリットとしては、冷暖房の効率が悪くなるということと、天井を高くするには追加で料金がかかります。
また、極端に高くすると、階段の段数が増えてしまうこともあります。

また照明や構造材、建材などは平均的な240cmの高さのためのものが多いですので、あまり極端に高くすると難儀します。ただ、シャンデリアなど上から吊る大きな照明をつけたい場合には天井が高いのがメリットになることもあります。

空間が広くなるので、冷暖房が効くまで時間がかかりますし、電気代なども余計にかかります。ただ、昨今の家は断熱性も上がっているので、そこまで心配しなくても良いかもしれません。
吹き抜けや勾配天井くらいまで高くなると、シーリングファンなどで空気をまわさないと、暖かい空気が上に溜まってしまいますが、少し天井を高くするくらいなら問題はありません。

天井を高くするには、壁も広くなりますし、柱も長くなりますので、プラスで料金が必要になります。金額については住宅会社によって違いますので、確認が必要です。

吹き抜けは?

開放感を出すという効果を狙うなら、やはり吹き抜けが一番効果はあります。単純に高さがありますからね。
ただ、吹き抜けって部屋の面積が減ってしまうんですよね。床がなくても、天井や壁など家に必要なものは一式ついているので、床の付いている部屋と同じくらい金額がかかります。
なので、吹き抜けはピンポイントで面積を絞ってやるというのが現実的です。

ただ、吹き抜けを面積を絞って作ると、逆に吹き抜けじゃない部分の天井が低く感じられて狭いように感じるという人もいます。

吹き抜けは意外と難しいです。
その点、天井の高さを上げるだけだったり、梁見せ天井や勾配天井にするというのは、吹き抜けほどの金額はしないので、比較的手ごろな金額で、上下の空間を広く感じさせる方法です。

天井の高さを下げるメリット

逆に天井を下げると効果的なところが和室ですね。
和室の天井については、少し低い方が安心感があります。
また、天井を下げずに、和室を小上がり、床の方を少し上げることで、天井を近くするという方法もあります。
和室の小上がりは客間としても有効です。お客様を少し高いところでもてなすという意味合いを持たせられます。ただし、段差が出来るので、実際に暮らす中ではちょっと面倒くさいというデメリットもあります。

その他にも寝室の天井を意図的に下げるという人もいます。
天井の高さを下げると狭い感じがして心理的に安心感を覚えるという人も多いです。
もちろん、低くし過ぎると圧迫感になってしまいますので、程よい高さっていうのが大事です。

まとめ。オススメの天井の高さは平均の240cm

一番間違いないのは平均の240cm前後ですね。
ただ、リビングについては、昨今は広くて開放感を求める人が多いです。
アイランドキッチンなどもそうですね。キッチンまで含めて奥行きを感じられるとリビングがとても広く感じられます。
天井の高さについても同様で、リビングは少し高くするだけでも開放感を感じやすいです。
また、昨今はスキップフロア(中二階)と組み合わせる目的でリビングの高さを高くするというやり方もありますね。

特殊な天井の高さを取り入れる場合は、実際にモデルハウスなどで直接見て確認できると一番良いですね。