新築の家に作り付けの本棚って高いの? 造作の家具のお値段は?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
家を新築で建てる時に、壁一面の作り付けの本棚に憧れるという方も多いのではないでしょうか。特に本を読むのが好きな方はそうですよね。
「でも、お高いんでしょ?」「最初に一緒に作ると安いの?」
作り付けの本棚など、家に合わせてオーダーで作る家具などを造作と呼びます。
今回は造作の家具のお値段などについてのお話です。

作り付けの本棚って高いの?

作り付けの本棚安いのかと言いますと、基本的には安くないです。
金額だけで言えばニトリなんかで本棚を買ってくる方が安い場合が多いです。
ただ、中には造作家具を安く作るのが得意な工務店などもありますので、確認してみると良いですね。

一般的には造作家具は決して安くはないのですが、作り付けで壁一面の本棚を造作してもらうと、とにかくぎっしりとしたカッコイイ本棚になります。
ニトリでも壁面収納の商品はあり、自分で段数を選んでオーダーできる商品もありますが、上の部分が開いてしまったり、横の幅がどうしても足りないということもあります。
とにかく壁一面の本棚が欲しい、自分の家のサイズにぴったりのものが欲しい。
そういう意味では造作家具というのはプライスレスなんです。

また、作り付けの本棚の場合、壁と本棚の間にゴミがたまらないというのもメリットの一つです。

造作家具のメリットとしては、大きさ、段数はもちろん、色や樹種も指定できる場合もあります。
特に地域の工務店の場合、そういうことが得意なところも多いです。
大手メーカーですと、ある程度、決まったラインナップからしか選べないという場合もあります。
工務店の場合は機転がきくところも多いので、実家に素敵な古い一枚板などあれば、それをカウンターとして使って欲しいといったことも可能です。(そういうのはしないという工務店も中にはありますが)

また、家を作る時に無理にオーダーしなくても、後から家具屋さんでオーダーするという方法もあります。
壁にカウンターを取り付けるなどの場合は壁を外さないとうまく付かないということもあるので、建築の時に一緒にやってもらわないといけないですが、本棚の場合、後から作ることも不可能ではありません
そうは言っても、家のサイズとピッタリ同じサイズのものとなると、外で作って持って入るのも難しいです。やはり、建築時に大工さんに一緒に作ってもらうのが一番ではあります。

ただ、思った以上に値段するというのも事実です。
「家を作るついでに作ってもらえるから、一緒に頼めば安いんじゃないの?」
と思う人もいますが、実際は結構お高いんです。

作り付けの本棚や造作家具のデメリット

作り付けの本棚などの造作家具のデメリット値段がするということもありますが、それ以上に、後から動かせないということが一番のデメリットでしょう。
例えば、テレビボードですね。
テレビのサイズが変えられません。
もしかすると、10年後にはテレビは一般家庭でもプロジェクターが主流になったりするかもしれません。いえ、実際には多分、ならないとは思いますけど。それでも、未来は分かりませんからね。
薄く軽くなって、壁に簡単に引っかけられるようになるっていうのはありえますね。こうなるとテレビ台は必要なくなります。実際、今でも壁掛けテレビにする家は多いです。
ブラウン管の時代から考えると、今の薄いテレビなど誰も想像出来なかったですからね。
家電製品は10年後が本当に分かりません。

本棚の場合は奥行の問題が出てきますね。
文庫本サイズの奥行ですと大きい本が入りませんし、奥行きが深いと文庫本がスカスカになってしまいます。本棚に限らず、収納するものをイメージして注文しないと失敗することがあります。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

また、家電製品だけではなく、家族の環境も変わっていきます。
子どもが増えて、家具を動かしたいと思うこともあるかもしれません。そういう時に造作家具は動かせないので、少々厄介ではあります。
具体例としてはクローゼットなどの収納に小物が収納しやすいような引き出しをいっぱい作ったけれど、子どもが成長して服なんかが増えると、小物を入れる引き出しじゃなくて、もう少し大きい普通のクリアケースなんかの方が融通が効いて便利ということもあるでしょう。

私の知人でも、「テレビ台を少し位置を動かしたいけど、造作だから動かせない。もちろん、気に入ってはいるけど動かせないっていうのは意外と不便」という人もいました。
家との一体感があってカッコイイのですが、動かせなくなるので、設置する場所は慎重に考えないといけませんね。

造作家具で人気があるのは?

造作家具で一番人気があるのはカウンターですね。
家具というとちょっと違うかもしれませんが、実際の使い方はテレビ台やデスク、棚として使うのですから、家具というくくりで良いんじゃないでしょうか。
カウンター壁の内側の柱に固定するので、後から付けるのが難しいんです。
後から付けるとすると、壁のボードを外すと大掛かりになるので、L字型のカウンターの金具なんかで取り付けることになりますが、見た目がスッキリしませんよね。カウンターはやっぱり見た目がスッキリしていて欲しいですよね。

カウンターを取り付ける人気の場所としては、まずは対面キッチンですね。
対面キッチンのカウンターについては標準装備という場合もありますが、座って勉強したり本を書くのに良い高さのものはオプションになるかもしれませんね。
それでも、後から取り付けるのは難しいので、絶対に欲しいという箇所にはカウンターを取り付けるべきです。
ただ、後から取り外すのも難しいですので、本当に必要なところを選んで付けるというのが重要ですね。

家族の誰でも使えるスタディースペース的なカウンターを取り付けるのも昨今は人気がありますね。
しかし、これに関しては、無理に最初に付けなくても、普通の机を後から買っても代用は可能ですので、無理して最初につける必要はないかもしれませんね。
個人的にはカウンターじゃなくて、そのお金でデスクを買う方が家具を選ぶ楽しみがあるとも感じます。その辺は個人の好みでしょう。
ただ、すっきりした見た目を大事にしたい人はカウンターがいいですね。

作り付けの本棚などの造作家具は後からでも買える?

カウンターは後からつけるのが難しいですが、他の造作家具はどうでしょうか。
基本的には、壁の中の柱に固定するタイプのものは難しいです。
壁一面の本棚については、壁の内側に固定しないので、その気になれば後からでも工務店に頼めば作ることは可能です。
家を建てたのと違う工務店でもやってくれる場合もありますし、工務店ではなくオーダー家具の会社に頼むというのも手です。
ただ、現場で作らないと、搬入が難しくなる可能性があります。

壁一面の本棚を後から頼むと、本棚一つ作るために職人さんがやってきての作業になり、その給料が必要になるので、割高になることが多いですね。
特に別の会社で建てた家の場合、図面があれば問題無いですが、一回、現地にサイズを確認しに来てからの作成になることも多いので、その人件費の分、割高になりやすいですね。ベストは自分が建てた住宅会社に相談するのが良いですが、そういう細かいことは大手ハウスメーカーより地域の工務店の方が柔軟に対応してくれることが多いかもしれませんね。

あとは、昨今はニトリなどから壁一面に近いセミオーダーの本棚も出ていますので、そういったものを後から購入することも可能です。
ただ、やはりピッタリじゃないのが気になるかもしれません。
思い切って自分でDIYしてしまう方が良いかもしれませんね。インパクトとドリルのビットがあれば不可能ではありませんから。

造作家具はカウンターが一枚で5万円くらいするのに、なぜか本棚は比較的安いという場合もあります。
本当に造作家具については会社によってまちまちです。
使う木の種類と、大工さんがその場で簡単に作れるようなものであれば、工務店によってはかなり安いという場合もあります。
逆にツーバイフォー系のハウスメーカーですと、現場で木を加工するということが出来ない場合もありますので、工場で加工したものを持ってくるので、運搬コストなどがかかりやすく、造作家具は得意じゃないというところが多いかもしれません。
造作家具は得意な住宅会社と、苦手なのでやりたがらない住宅会社がありますので、あらかじめ確認しておくと良いですね。

まとめ。造作家具は最初によく考えて

作り付けの壁一面の本棚カウンターなんかを中心に造作家具の話でした。
造作だとキッチンも人気がありますね。キッチンの場合は既製品ではなく、細かいところまでフルオーダーで作るのを造作キッチンなどと言います。キッチンまで話を広げると長くなりすぎるので、今回は本棚とカウンター後から作れるのか、値段はどうなのか、という話でした。
基本的には造作家具は最初じゃないと作れないもの、あるいは後からだと割高になってしまうものが多いです。
安くはないですが、やはり造作家具はカッコイイです。
後から動かせないというデメリットもありますから、慎重に使い道を考えてから作ると良いですね。

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