こんにちは、福田です。
長野県への移住での住まいを考える上で、問題になるのが土地問題です。
特に移住の場合には土地勘も分かりにくいですし、間違った幻想を抱いてしまっている人もいます。
今回は、特に茅野、富士見、原村の別荘地と合わせて考えていきましょう。
山の中の土地は安い? 別荘地は?
移住の人が失敗しやすい考えとして、
「山の中の土地、田舎の土地は安いだろう!」
という考え方があります。
これは半分正解で、半分間違いです。
普通の市街地の場合は、駅から遠かったり、町の中心から遠い、山の方というのは安い要素になります。
しかし、県外から移住したい人がイメージする眺望の良い土地は、東京の富裕層に需要がありますので、金額が安くありません。
田舎の安い土地=眺望や自然の安らぎなどは期待しにくい
別荘地=周辺との家の距離が離れている。森の中。眺望がある。一定の需要があるので値段は高い。
具体的に茅野、原村、富士見の別荘地の金額は? 3種類の土地。
具体的な土地の金額を考えていきましょう。
1.市街地の普通の土地
市街地の普通の土地はピンキリです。
しかし、田舎ですのでうまく探せば500万円程度で土地は探せます。
駅から近いなど条件にもよりますが、茅野、原村、富士見の場合、1000万円みておけばかなりの選択肢があると考えて良いでしょう。
500万円以下の土地も中にはあります。
広さについては、別荘地のような何百坪もあるところは少ないです。それでも、50坪以上ある土地が多いので、都市部の住宅地と比較すればかなり広いと言えます。
ただし、こういう土地は、一般的な「田舎への移住の暮らし」のイメージというよりは、割と普通の市街地という場合も多いです。
周辺には家が建っているので、リビングから山が見えるというわけにはいかない場合が多いです。
とは言え、茅野、富士見、原村の場合、八ヶ岳も近いので、家から少し散歩したりジョギングをすれば、八ヶ岳は眺められます。
↑別荘地じゃない普通の市街地でも、土地の探し方によってはある程度の眺望は確保できます。
2.安い別荘地
中には500万円程度で出ている安い別荘地もあります。
しかし、多くの場合、安い別荘地はプラスで木を切ったり、水を引っ張ったりする費用などが多くかかる場合があります。また、土地が斜めで建てられる家に制限がある場合も多いです。
そう言った金額を考えると、結局、この後に出てくる高い別荘地の方がいい場合もあります。
また、土地を購入するのではなく借地権で手に入れて建てる方法もあります。
また、管理別荘地の場合には、別途で管理費などもかかりますので、最初に必要な金額が安いからと安易に進めて失敗したと感じる人も少なからずいます。
借地権や管理別荘地にはメリットもありますが、それなりの金額はかかるので、それぞれのメリットデメリットの理解が必要です。
3.それなりの金額の別荘地
移住の方がイメージするゆったりとした自然に囲まれた土地というと、このパターンになります。
広さが200坪以上しっかりあって、隣に家のない、森の中の家という別荘らしい別荘の土地です。
もちろん、金額の幅はありますが、静かでそれなりに広さもある土地の場合、1000万円程度する物件が多いでしょう。
基本的にはこの手の土地は、都市部の富裕層から一定の需要があるので、それなりの金額します。
「300坪で1500万円なら安いね」
という感覚じゃないと買えません。
混ぜると失敗する
大きく分けて三種類の土地として分けました。
平たくいうと、自然の眺望や森の暮らしにどの程度重点を置くかというのが重要になります。
典型的な失敗パターンは、
「森の中の静かな、緑の美しい土地を500万円で買って1500万円で小さな平屋を建てたい」
というものです。
これは原則としてうまく行きません。
お金を優先させるなら、
「市街地の端っこの方の安い土地を500万円で買おう。家から八ヶ岳が見えなくたって、散歩すれば見えるんでしょ?」
というように優先順位を明確にする必要があります。
実際、茅野の場合、ものすごい山の方に家を建てなくても車で10分で八ヶ岳の登山口には着きます。
はたまた、お金と立地を優先させるなら、中古の別荘を探してみるのも良いでしょう。
中古の別荘なら、結構安く出ているものもあります。
ただし、安いものはそれなりにボロボロです。修理などは必要になりますし、修理してもボロボロの建物を我慢しないといけない部分はあるでしょう。
まとめ、どうして移住したいか?
移住のための土地についてでした。
市街地にせよ、別荘地にせよ、土地の金額=人気の有無です。
人気のある土地は高いです。
絵に書いたようなスローライフ、森の中の暮らし、意外とお高いものです。
逆に、あまり絵に描いたような感じじゃない暮らしの土地は安いものです。
普通の市街地の、大して眺望も良くない、普通の立地でしたら、やはり普通の価格です。
そして、森の中の土地は、買うときは高く、売るときは買い手が付きにくいです。
中古のボロボロの安い別荘などが典型的な例です。
年を取れば市街地から遠いので、それなりに不便もあります。
雪かきについても、山のほうまでは除雪車も入りません。
そもそも、その周辺に家が建っていないということは、そこはそもそもに人間が住むのに適した土地ではないのです。
そこに電気、水、下水などのライフラインを引っ張ってきて住むにしたって、それなりの不便は覚悟する必要はあります。
それでも、都市部の人のセカンドハウスや別荘などの需要があるので、それなりに金額は高いです。
それだけの金額を支払う価値があるか、優先順位がそこまで高いのか。
市街地の普通の土地でも、茅野、原村、富士見は八ヶ岳に近い魅力のある土地です。そういう市街地よりの土地では希望を満たせないか。
しっかり吟味する必要はあります。