積立NISA?学資保険?iDeCo?どうやって貯金を作る??

甲斐FP事務所コラボ

こんにちは、編集長の福田です。
お金のことについて、松本、諏訪エリアでFP事務所をしている甲斐さんと一緒に考えて行く、甲斐FP事務所コラボシリーズです。

今回はお金の話の中でも一歩踏み込んで具体的なお話ということで、子供の教育資金のためにどうやってお金を貯めるかという点で、積立NISAと学資保険、そしてiDeCoなどのお話をしてみようと思います。

保険、銀行の積立、普通預金、定期預金、外貨預金、資産運用

教育資金に限らず、お金をためて行く方法として、様々な方法があります。
一番、日本人に親近感があるのは、銀行の普通預金や定期預金じゃないでしょうか。
銀行での預金としては他にも外貨で貯める外貨預金などもあります。

預金については、いくらか金利はつきますが、基本的には増やすというよりも貯めるというものです。

お金をためていく方法は、他にも、保険や資産運用などがあります。
今回の話の学資保険は保険です。
積立NISAは投資になります。

学資保険? 積立NISA?

学資保険も積立NISAも、毎月、お金を積み立てて行くという点では同じです。

積立NISAは積み立てるお金を投資で運用しますので、増えることもあれば減ることもあります。
いくらか投資に関して理解は必要です。

学資保険については、最初の契約時に、積み立てる金額と、満期のときにもらえる金額を明確に決めます。
また、学資保険は、保険ですので、保険を積み立てている親にもしものことがあった時に、子どもにお金が出るというのが一番のメリットでしょう。

また、学資保険は決められた年齢までは下ろせない(早期でおろすと金額が減ってしまう)のに対して、積立NISAは売却するタイミングは自由というのも大きな違いでしょう。
急な出費に対応できるかどうかという点では積立NISAの方が良いでしょう。
しかし、逆に一定の期間、下ろせない分、決めた期間までしっかり貯められるというのはメリットと考えることも出来ます。

学資保険は昔と違う。元本割れも。

ここで注意したいのは、学資保険は昔と今で大きく変わっています。

「親から、子どもが生まれたら学資保険には入った方が良いと言われたんですけど」
という人は多いです。

親世代が学資保険に入っていた頃は、利息もしっかりもらえたので、積み立てた金額よりも増えてお金が入りました。
しかし、昨今の学資保険は利息が少なく、中には元本割れ、戻って来るお金の方が少ないものもあります。

ただし、学資保険が必ずしも悪いわけではなく、もしもの時にはきちんと子どもがお金を受け取れるという点は魅力です。

一般の投資と積立NISAの違い

積立NISAと普通の投資の違いは税金がかかるかどうかです。
通常の投資ですと、増えた金額に対して税金がかかりますが、NISAの場合は非課税となります。
例えば長期の運用で合計で500万円増えた場合ですと、通常の投資ですと、税金が約20%かかりますので、約100万円が税金として引かれます。
NISAの場合、この部分の税金がかかりません。

また、積立NISAは一般の投資よりも選べる商品が絞られています。
比較的リスクの低い商品に絞られていると言えます。

また、いつ買って、いつ売るかというのはあまり考えず、毎月決めた金額を積み立てて行くので、投資の詳しい知識がない人でも始めやすいと言えます。

積立じゃない普通のNISAの場合、選べる商品がもう少し広く、売買のタイミングも自分で決めることになるので、それなりに勉強も必要になります。

何年後にいくらのお金を作りたいかの出発とゴールを明確に

学資保険にせよ、積立NISAにせよ、重要なのは何年後にいくら作りたいかのゴールの設定です。

例えばですが、18年後、子どもが大学に行くときに500万円作りたいということでしたら、単純な積立でしたら、500万円÷18年÷12ヶ月=23148円を積み立てて行けば良いです。

「でも、毎月、2万円ちょっと積み立てるのはしんどいな」

と感じるのでしたら、投資で増やすことも視野に入れてみると良いでしょう。
仮に年間5%増やせれたら毎月14318円です。

「月に1万5千円ならできそうだな」
「でも、年率5%も出せるかな」

年率3%でしたら、17486円です。

このように、何年後にいくらというゴールが明確になると、毎月いくら、どのように資産を作っていくかが明確になります。

↓年率何%でいくらたまるかは、金融庁の資産運用シミュレーションが便利なので、使ってみて下さい。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html

iDeCoは? 後戻りが難しい 節税のメリットは大きい

またNISAと似たもので、iDeCoもあります。
iDeCoについては、投資の中でも、老後まで下ろせないものです。

自由に使えない期間が長い代わりに、税金の免除のメリットが大きいです。
NISAでは増えた分に対する税金だけでしたが、iDeCoではプラスで通常の所得税なども節税出来ます。
節税という点では最強とも言えるでしょう。

ただし、老後まで下ろせないというデメリットが大きいです。

換金性、流動性 死ぬまでおろせないお金は意味がない

いつでも現金として使えるかどうかという点を考えるのは、お金を考える上でとても大事です。
極端な話ですが、iDeCoで大きな金額をためていても、60歳になるまでになくなると、1円も使えずに死ぬことになります。

そこまでいうと極端ですが、老後に必要なお金もある程度はあるにせよ、現役時代に使いたいお金というのはある程度あるものです。

20代に100万円使って節約しながら世界旅行をするのと、老後に1000万円使って優雅に世界旅行をする。
簡単に優劣をつけるわけには行きませんが、若い頃の経験は価値があります。

アリとキリギリスの場合、早くに使って冬に凍えて死ぬことを諌めていますが、暖かい夏に美しい歌を歌って生きることにも価値はあります。

どちらかに偏りすぎず、総合的に考えるのが重要です。