こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスのふくだです。
家を建てる時に苦労することの一つに土地選びがありますよね。
どういう基準で選べば良いか分からないという方が多いのではないでしょうか。
今回は松本、諏訪地域の工務店エルハウスの副社長、池原さんの土地選びのコツをお伝えします。
松本でも諏訪でも、必ず優先順位を決めること
土地選びはコツさえ押さえれば、実はそんなに難しいものでもないんです。
多くの方がこのコツを実行しないので、土地選びは難航してしまいます。
優先順位を決める。
これが全てです。
一般的に言われる「良い土地」とは、「利便性の良い土地」のことですよね。
・駅が近い
・スーパー、商業施設が近い
・病院が近い
・広い
・日当たりが良い
・近くに公園や自然がある
・車を出し入れしやすい
こういう土地をみんな欲しいと思います。
ただ、そういう土地って限られています。
土地は世界に一つしかないので、需要の高い土地は値段が高くなります。
良い土地をみんな買いたいのですが、現実的には予算の問題が出て来るので手に入らないんですね。
なので、自分たちの中での優先順位を明確にしないといけません。
上位の２～３位だけ当てはまる土地VS全て当てはまる土地
全て当てはまる土地が理想のように見えますが、実際には賢い買い方は上位２～３が当てはまる土地を買うという方法です。
というのも全てあてはまる土地は予算が高くなってしまいます。
世の中にはお金が余っている人もいるので、そういう人には全て当てはまる土地が良いでしょう。
現実は多くの人に予算があります。
例えばですが、僕が自分の家のために土地を探すとなったとしましょう。
僕の場合は通勤については松本でも諏訪地域でもどちらでも大丈夫です。
利便性を考えると松本で、さらに松本駅や松本城、イオン松本くらいのエリアになるでしょう。
仮にですが、平屋が建てたいとすると広い土地が欲しいですよね。出来れば周りに背の高い建物が建っていなくて、日当たりが良さそうなところ。
さらに近くに自然や公園がある場所。
道路は南向きで、駐車がしやすいように角地が良い。
でも、偶然、そういう土地が見付かったとしても、非常に高額な土地になってしまいます。
逆にこれを優先順位を考えて行くとしたらどうでしょう。
まず、松本じゃなくても良い、諏訪地域でも原村まで標高が高いと寒いのは困る（仮にです）ので、茅野市くらいまでで探したい。
これだけでも、かなり予算は下げられます。
土地の広さについては、平屋は絶対に譲れないとしましょう。ですので、それなりの広さが必要になります。
買い物は車で行くので、スーパーは近くなくても大丈夫。
自然については、茅野市であればすぐに八ヶ岳、別に家の窓から八ヶ岳が見える必要はないです。
子どもはまだ小さいので、小学校中学校はあまり遠くないところが良い。
駅については近い方が良いけど、駅の近くで広い土地は難しいですので、平屋を優先させるなら駅の近くは優先度を下げよう。
そんな具合で自分の中での優先度を考えて行くと、条件の当てはまる土地というのが増えてきます。
候補の土地が増えれば、その中で価格の安い土地を探すということも出来ます。
松本駅近くで価格が高い土地を高いと感じるか、自分たちには安いと感じるか。
ひとえに優先順位次第です。
どうしても松本駅の近くの土地じゃないと困る、嫌だ、という人の場合、松本駅の近くの土地であれば少々高くても買います。
「どうしてそういう土地が良いと考えているのか」をじっくり考えるのが大事ですね。
待っていれば安くて良い土地は出るか？
「待っていれば、いずれ良い土地が安く出るかもしれない」
そう思う人も多いですよね。
確かに待っていると良い土地が出て来る可能性はあります。
しかし、良い土地を待っている人は他にもたくさんいますので、やっぱり安くはないんですね。
基本的に似たような条件の土地は、似たような価格になることが多いです。
いつまでに買うかを決めて、今出ている情報の中で探す
そうは言っても、やはりいつか良い土地が出るかもしれないという希望は誰しも持ってしまうものです。
ただ、これに関しては買う時期を明確に決めた方が良いです。
というのも、土地を買うのが遅くなる＝新しい家を建てるのが遅くなる＝今住んでいるアパートの家賃がかかるということです。
当たり前のことではありますが、これをついついみなさん忘れてしまいます。
「これに似た土地で、あと100万円くらい安い土地が出ないかな？もう少し待ってみよう」
１年待って、１年分の家賃のことを考えると、結局、あまりお得ではないんですね。
１年で良い土地が見付かれば、まだ良いですが２年経ってしまうともったいないですよね。
待つ場合は、明確に時期を決めるのが大事です。そして、長くし過ぎないことが重要です。長くし過ぎると、その時期までに希望の土地が出ないと、結局、今悩んでいる土地を先延ばしにして買うので損になってしまいます。
もちろん、すでに家を持っていて、家賃もかからないという場合は急ぐ必要はないでしょう。
自分たちの中で明確に時期を決めるということは大事です。
条件はそろっているけどピンと来ない土地は？
土地を見ていると、条件は揃っているけどピンとこない土地っていうのもあるかもしれません。
これについては、様々な考え方がありますが、池原さんは「土地は精神論」「一生住む場所を決めるのは勇気がいること」というわけで、感覚的にピンと来ないところはやめておいた方が良いと言っています。
これについては、賛否両論あるかもしれません。
松本市で土地を探す方法
優先順位が見えてきたら、実際に土地を探して行きます。
土地探しにもコツがあります。
こちらの動画でも探し方のコツが紹介されていますので、よければ参考にして下さい。
実際には、最初は優先順位を考えると言っても、土地の条件ってどういうものがあるかが分かりにくいと思います。
ですので、土地情報サイトを見ながら、気になったところは直接見に行くということを何件かしていくと、自分たちが優先したい条件というのが見えて来るでしょう。
良い土地の探し方についてはこちらの記事もどうぞ
まとめ。シンプルではあるものの、優先順位を明確にすることが何より大事
今回はエルハウス副社長の池原さんの『賢く正しい土地の買い方の手順』についてでした。
いかがだったでしょうか？
実際には、他にも重要なことはあります。
例えば、土地にかけても良い予算を決める、そのためには建てる家の価格を決めるなどやることは他にもあります。
でも、そういったことって、あくまで「土地の条件の優先順位」を決めるためのものです。
土地選びは苦労する方が多いです。
ふくだのオススメは、一度、他人のための土地を探すような気持ちで土地情報を眺めてみるということです。
自分のための土地となると、ついついアレもコレも、となってしまいがちですが、だれかのための土地だと思って探すと、客観的に土地の条件の良し悪しが見えてくるかもしれません。
自分たちが優先する条件さえ見えてくれば土地探しは楽になります。
