こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスのふくだです。
家を建てる際に、両親と一緒に住める二世帯住宅を考える方も多いと思います。
両親の家が古くなってきている、さらに自分たちには土地がない、二世帯住宅を建てよう!
特に松本市、諏訪地域では実家が近いという人も多いですので、二世帯住宅を建てる方も多いです。
筆者自身は故郷が遠いので、あまり親に恩返しっていうのが出来ていないので、二世帯住宅を建てる方は本当に立派だなと思います。
そうは言っても、二世帯住宅は当然ですが、普通の家よりもお高いです。
今回は二世帯住宅の費用を安く抑える方法と、メリットデメリットなどを書いていきます。
二世帯住宅の共有部分、分離部分とは?
家を建てる時に値段が高くなるのは水回りです。普通の部屋よりも水回りは、水道を引っ張ったり、キッチンや洗面台、ユニットバスなどの設備も必要になったりとお値段が高くなってしまうのですね。
これは小さい家ほど家の坪単価が高くなってしまう理由と同じですね。例えば20坪の家でも50坪の家でも、トイレ、お風呂、キッチンは最低一つずつはいりますよね。(実際には50坪の家の場合、トイレは二つとかになることが多いですが)普通の部屋の面積の割合が大きい方が坪単価は安くなりやすいんですね。特に35坪程度までは広い方が坪単価が安くなるという場合が多いです。
ですので、二世帯住宅住宅を建てる時に、お風呂、キッチン、トイレ、全てを別々にした二世帯住宅住宅はお値段が高くなってしまいます。水回りだけじゃなく、玄関ドアや玄関って意外と良いお値段しますし、土間のコンクリートを打ってタイルを貼るので玄関も良いお値段する部分です。
このような設備が全て別々の二世帯住宅を完全分離型などと呼んだりします。
一部分だけ共有する場合もありますし、完全にすべてを共有する場合もあります。
二世帯住宅を安くするコツは、可能な限り共有で作るということです!
安いのは完全共有型二世帯住宅住宅。メリットは?
普通の住宅と同じように玄関もキッチンもお風呂も一つずつで全て共有で使う、言うなればサザエさんのような二世帯住宅を完全共有型と言います。
完全共有型のメリットは何よりも安いですね。
先ほども書きましたが、水回りを二つ作るのって高くなるんです。
また、設備をダブルでおかないので、広さも削れます。意外と水回りって面積を取りますからね。
安いという意味ではやはり完全共有型は安いです。
また、住み始めてからも水回りを別々にしない方が水道代、光熱費も浮きます。
また、LDKを広く取りやすいというのもメリットじゃないでしょうか。人数が集まるので広くしないといけないという面もありますが、やっぱりリビングが広いっていうのは良いですよね。
家事を手伝ってもらえるというのもメリットですよね。
育児のお手伝いもしてもらいやすいです。
そしてサザエさんです。明るいですよね。
また、完全分離型よりも介護などはやりやすいんじゃないでしょうか。
分かれている方が、介護も気楽という人もいるので、一概には言えませんが、玄関まで分かれている完全分離型にすると、ご両親の様子が見えませんのでプライバシーという観点では良いですが、介護の時には様子が見えないというのはデメリットになるかもしれません。
あまり考えたくないことですが、ご両親の死後についても、空き部屋は出来てしまうかもしれませんが、分離型ですと二つある設備のどちらかが使わなくなって勿体無いなどの問題も起きますが、そういう心配もありません。
完全共有型二世帯住宅のデメリット
ただ、完全共有型のデメリットは嫁姑問題を代表する、家族間の関係にあります。
一般的に、奥様の方が家に長くいますので、サザエさんでもそうですが奥様のご両親と住むという方が導入しやすい場合が多いですね。もちろん、旦那さんのご両親と完全共有型の二世帯住宅住宅を持つという方もいらっしゃいますが、やはり嫁姑問題って難しいんでしょうね。
特に『家事の流儀』ってそれぞれの家庭で違いますからね。旦那さんが専業主夫で奥様が働くというライフスタイルなら、旦那さんのご両親が一緒の方が良いのかもしれません。
サザエさんを想像してみるのが、完全共有型は分かりやすいでしょう。
完全共有型はハードルもありますが、上手く行けばメリットが多いスタイルです。
プライバシーを守れる完全分離型二世帯住宅。デメリットは?
風呂、トイレ、キッチン、リビング、玄関を全て二つずつ作って、居住スペースを完全に別にするのが完全分離型の二世帯住宅住宅です。
メリットはとにかくプライバシーを守れることですね。
「仲良くサザエさんみたいな家庭が理想」とは言っても、なかなか難しいですからね。
サザエさん一家はすごいですよね。
マスオさん、優秀です。
サザエさんにしても、自分の親とは言っても、カツオ、ワカメと仲良くして偉いですよね。
分離しているとは言っても、家事、育児の手伝いなどはお願いすればすぐに行けます。
お互いに必要な時は協力しあって、そうじゃない時は、お互い自分たちの生活を過ごせるっていうのは大きなメリットです。
家具などの趣味が合わないなども気にしなくて良いですね。
家具の趣味って、人によって随分違いますからね。
また、完全分離型二世帯住宅は金額が高いとは言いましても、当然ですが、家を二軒建てるよりは安いです。
そうはいっても一番のデメリットはやはり値段が高いということでしょう。
設備の金額って本当に住宅会社によってかなり違いますが、水回りの設備器具と給排水なんかの金額だけでも200万円くらいはかかってしまいます。キッチンって高いんですよね。
さらにその分広くしないといけませんので、風呂、洗面所だけで2坪ですね。坪単価50万円だとしても100万円分の広さというわけです。一つなら1.25坪タイプのちょっと大きめのお風呂を入れて、4畳もある広々と洗濯物を干して、それを収納するスペースの余裕がある洗面所が作れます。
ご両親の死後についての問題もありますね。
完全分離だと賃貸として貸すことが出来ると言われることもありますが、現実問題として今のご時世、アパートがいくらでもある中で、わざわざ知らない人の家の二世帯住宅住宅だった部分を借りたい人ってほとんどいませんよね。
また、賃貸って良い人が住んでくれれば良いですが、やはり見ず知らずの人が住むって大変です。
特に元々アパートとして作っているわけではないので、音の問題なども出てくるかもしれません。
中間の一部分離型二世帯住宅住宅。安くも作れるし、調整しやすい!
完全分離と完全共有の中間である一部分離型は、それぞれの良いところと悪いところを調整できるというイメージですね。
ほぼ完全分離だけど、玄関だけは共有というやり方もあります。
キッチン、LDKは共有にすれば、値段の高いキッチンを二つ作らなくて良いのでコストを抑えられますし、ご飯を作るのもお互いに手伝えますし、冷蔵庫も共有出来るので、買い物などの手間も協力しあえます。
基本は別々に過ごすけれど、ご飯の時だけ顔を合わせるっていうのがちょうど良いと感じる人もいるでしょう。
また広めのリビングを作りやすいのもメリットです。
また、キッチンは高額だから共有したいけど、リビング、家族の団欒の空間は分けたいという場合は、ダイニングとキッチンだけ共有にして、リビングは別々に作るという方法も考えられますね。
また、親世代の方は小さいキッチンを入れるという方法もあります。
トイレなんかは共有にしても、分離にしても、さほどトラブルになる要素はないんじゃないでしょうか。
お風呂、洗面所を別にしておくと、洗濯も別に出来ます。また、お風呂待ちなどがないのも良いですよね。
ただ、光熱費なんかの面ではお風呂は共有にしておいた方が安く済みますね。
まとめ。松本市で安い二世帯住宅なら、出来るだけ共有を増やすのがコツ
二世帯住宅の分離型と共有型の話でした。
とにかく安いのが良いという場合には、完全共有型がオススメです。
とは言え、完全共有は難しいというのも事実です。予算は気にしないという人は完全分離型にして、一部屋だけどちらの家族も使える部屋を作るというのも良いでしょう。
現実としては、出来れば安い方がいいけれど、プライベートも確保したいという人が多いでしょう。お風呂かキッチンかを共有するには、あらかじめ住む前によく話しあうのも大事です。
共有にすることで、子ども世帯の方も親世帯の方も我慢しなくちゃいけないなら、数百万円プラスしようというところも珍しくありません。
二世帯住宅で大事なのは、家を建てる前にじっくり話し合うことですね。
完全共有は嫌だ、というのは言いにくいことかもしれませんが、相手も同じことを思っている可能性もあります。ストレートに話し合ってみることが大事です。
デメリットのことを考えれば、近くに安いアパートを借りるという選択肢もあるでしょう。とは言え、自分たちが新築に住んで、親をアパート暮らしさせるのもやはり気が引けるところではありますが。
普通の住宅を建てるときも話し合いは大事ですが、特に二世帯住宅は難しいので、よく話し合うのが本当に大事ですね。