壁紙(クロス)の種類・メリット・デメリットについて

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスの藤森です。

家を建てる時に悩むポイントになることの一つに内装の壁紙(クロス)があります。クロス次第で部屋の雰囲気が全く変わります。内装決めで壁紙を選ぶ際に気になる壁紙(クロス)種類・それぞれのメリットデメリットをご紹介します。
日本の住宅で主流の代表的な壁紙を解説していきます、お家作りの参考にしてみてください。

2020年5月16日

壁紙素材の種類

壁紙はさまざまな種類がありますが大きく分けて6種類になります。
・ビニール壁紙(ビニールクロス)
・織物壁紙
・オレフィン壁紙
・珪藻土壁紙
・紙クロス
・木質系壁紙

ビニール壁紙(ビニールクロス)

クロスの中でも多く使用されているのがビニールクロスです。
他の素材に比べ安価で、品質も安定しており、耐久性も高くお掃除がしやすいクロスです。
色やデザインも豊富です。ビニールクロスとは、塩化ビニール樹脂などを種に差材とするビニールシートに紙を裏打ちしたものになります。ビニールという素材の特性上、多種多様な細工処理ができるため、プリント柄や大理石調の模様、凹凸のあるエンボス加工など様々なパターンの物があります。

ビニールクロス

織物壁紙(布クロス)

織物クロスは、絹・麻などの自然素材を使ったタイプやレーヨン・ポリエステルなど化学繊維を組み合わせて作る不織布壁紙織物・シルク素材・サテン素材などがあります。ビニールクロスに比べて高級感や重厚感があるためゆったりとした雰囲気にしてくれます。
美術館やホテルなどで使われることが多いです。
破れにくく丈夫で水にぬれても伸びにくい性質があります。埃を吸着しやすいのでお手入れは必要です、破れにくく丈夫ではありますが、水拭きは避けはたきなどでお手入れをすることをお勧めします。

布クロス

オレフィン壁紙

オレフィンとは、簡単に言うとプラスチックの一種です。オレフィン壁紙はポリエチレン・ポリプロピレンといった合成樹脂が主原料で比較的ビニールクロスに近い性質を持っています。塩化ビニールの使用を減らすために普及しており、環境に優しいクロスにしたい方におすすめです。オレフィン壁紙には「木質系」や「石目調」タイプもあります。

オレフィンクロス

珪藻土壁紙

珪藻土壁紙=無機質系壁紙には自然素材のセラミックやガラス繊維などを原料にリサイクル素材で作られた物があります。珪藻土や漆喰といった無機質な素材を不燃性の紙の上面に施しているので防火性に優れています。素材を活かした個性的な物や、シンプルモダンなものなど多種多様なデザインが存在します。
塗装した味わいのある風合い・質感を安価で実現できます。
中でも珪藻土クロスはザラザラとした手触りがあり、印刷では表現出来ない繊細な色合いや動きを見せてくれます。珪藻土は調湿性や消臭効果に優れています。

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珪藻土クロス

紙クロス

紙クロスには洋紙タイプと和紙タイプ。特殊紙タイプ・合成紙タイプがあります。

  • 洋紙タイプはパルプ材を使用っした商品やエンボス加工やプリント加工が多く見られます。
  • 和紙タイプはコウゾ・ミツまたを使用した物。
  • 特殊紙タイプはケナフなどの非木材紙を使用した物。
  • 合成紙タイプは表面にフィルム加工された物と紙クロスにも種類があります。

和紙クロスは音を吸収し、空気を通してくれるため寝室や和室に最適です。和紙クロスなら柔らかい印象に仕上げてくれます、また輸入物の洋紙であれば鮮やかな雰囲気も演出できます。

和紙クロス

木質系壁紙

木質系壁紙には大きく分けて2つのタイプがあります。「銘木シート」「コルクシート」です。薄くしカットした天然木やコルクで作られます。木質系壁紙はカントリー調や木の温もりのある雰囲気をつくりたい方におすすめです。特に、腰壁として使用することでスタイリッシュな空間仕上げてくれます。

木質系クロス

壁紙のメリット

壁紙の種類についてご紹介しましたが、それぞれの壁紙にどのようなメリット・デメリットがあるかを説明します。各壁紙の性質を知り、自分にあったものを選びましょう。

ビニール壁紙(ビニールクロス)

  • 価格が安い
  • 耐久性が高い
  • デザインや色、柄が豊富
  • 拭き掃除ができる

織物壁紙(布クロス)

  • 高級感・重厚感ある見た目
  • 調湿性
  • 経年劣化を楽しめる
  • 耐久性

オレフィン壁紙

  • 拭き掃除ができる
  • 耐久性が高い
  • 廃棄時に有害物質が出ない
  • 環境に優しい

珪藻土壁紙

  • 調湿効果がある
  • 消臭効果がある
  • 天然素材の風合いを楽しめる

紙クロス

  • デザインが豊富
  • 柔らかで温かい印象が出る
  • 音を吸収してくれる
  • 通気性

木質系壁紙

  • 天然木の温かみがある
  • 落ち着いた印象に仕上がる
  • 調湿効果がある

壁紙のデメリット

それぞれのクロスにはメリットもありますが、デメリットもあります。

ビニール壁紙(ビニールクロス)

  • 環境面・健康面に悪影響がある場合もある
  • 長持ちしない

織物壁紙(布クロス)

  • 拭き掃除が出来ない
  • 高価である

オレフィン壁紙

  • 施工に技術が必要

珪藻土壁紙

  • 拭き掃除が出来ない

紙クロス

  • 水に弱い
  • 油分に弱い
  • 継ぎ目がわかりやすい 

木質系壁紙

  • 水拭きできない
  • ビニールクロスより価格が高い

まとめに

ここで紹介した壁紙以外もありますので、壁紙を選ぶ際には特性だけだ判断するのではなく、各製品の機能性についても確認して選びましょう。
お掃除しやすい防汚機能や消臭抗アレルギーなどが付加されているクロス商品もあります。
汚れやすい場所ペットを飼っている方・アレルギーを持っている方など、各場所によって合う壁紙も異なりますので材質や耐久性にも配慮する必要があります。
壁紙を選ぶ際には担当のコーディネーターにご相談下さい。

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