ウッドパネルや板張りの木の外壁のデメリットは?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
昨今の住宅の流行は高断熱高機密などの「高性能住宅」と無垢フローリングや木の多い「自然素材」の二つじゃないでしょうか。
住宅に自然素材を使って、木の雰囲気を強調する方法はいくつかありますが、今回は外見の印象が大きく変わる外壁をウッドパネルや板張りにするメリットデメリットなどの話です。

ウッドパネルや板張りの木の外壁のデメリットは?

ウッドパネルの外壁、本物か木目調か

外壁を木のようにするには大きく分けて二つの方法があります。
一つはウッドパネル、板張りなどの本物の木を使うことですね。
もう一つはサイディングというボードで、木目調のものを使うかです。
どちらにもメリットデメリットがあるので、特徴を理解して選ぶと良いですね。

杉板などの木のウッドパネル外壁

本物の木を使った外壁で価格を抑えやすい樹種としてはがあります。杉は柔らかいので、耐久性としてはレッドシダーなどの洋材と比較すると少々微妙なところもありますが、日本で昔から建築用木材として使われてきた木ですので、外壁にも使われます。

本物の木のウッドパネルのメリット

外壁に本物の木を使うメリットとしては、やはり本物ということに尽きます。
後ほど出てくるサイディングというボードだと、木目調とは言っても近づくと偽物だとすぐに分かってしまいます

また、本物の木を使うメリットとして、商品が廃盤になる心配がないということもあります。
車をぶつけてしまったりして、外壁のどこか一部だけ壊れたりして交換する時に、サイディングのような工業製品の場合、廃盤になっていることもあります。
しかし、本物の木は100年経っても変わることなく木です。当たり前ですけどね。

本物の木のウッドパネルのデメリット

デメリットとしては、古い家で板張りの家を見ると分かりますが、手入れせずに経年劣化するとかなりボロボロに見えます。手入れをしていれば味わいにもなるのですが、手入れをしていない場合、すごくみすぼらしく見えちゃいますよね。
杉板などの木は経年劣化で痛みます。
特に雨に対して弱いというのがデメリットです。

昨今は防火仕様のウッドパネルなどもありますが、やはり木は木ですので、雨や経年劣化でボロボロにはなります。

なので、本物の木を使う場合には、定期的な塗装が必要になります。
目安としては5年に一回程度でしょうか。塗る塗料などによっても違います。木の保護塗料としてはキシラデコールなどが有名です。値段は高いですが、木の風合いを生かしながら、防水、防腐性を高めます。定期的にキシラデコールなどを塗っていれば、長い年月経っても経年劣化でボロボロになるというよりは、味わい深い雰囲気になるでしょう。

後ほど紹介するサイディングの場合、きちんとマメにやる人でも10年に一回程度のメンテナンスなので、木材の塗装は倍近い、あるいはそれ以上の頻度になります。

しかし、逆を言えば、塗装さえ定期的にしてやれば本物の木は長く綺麗に、味わい深く使うことができるので考え方によってはメリットとも言えますね。

木目調のサイディングボード

サイディングボードは現在の日本の家で一番多く使われている外壁材です。
窯業系サイディングが主流で、土や砂などを工場で焼いたものというイメージで良いです。とかそんなイメージですね。
工場で作るので、安定して製品が作れますし、いろいろな柄や凹凸が表現できますし、工事の手間が比較的楽ということもあり、値段を抑えられるので人気があります。

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木目調のサイディングのメリット

サイディングにするメリットとしては、やはり雨に強いということでしょう。
塗装についても、昨今のサイディングはかなり長期間、塗り替えなしでもちます

金額については、工事をする会社によっても違いますが、サイディングを標準仕様にしている会社が多いです。
材料代としては杉板なんかの方が安いこともあるのですが、施工の手間や、仕入れる数などの理由でサイディングの方が安くできる会社の方が多いです。

色のバリエーションがあるということもサイディングのメリットでしょう。
茶色っぽい木に近いような色もあれば、白や緑などのバリエーションがあります。

遠目に見れば、ちゃんと木のように見えます。近くで見たり、手で触るとすぐに偽物と分かってしまうのはデメリットですが、人の家の外壁をそんなに近付いて見る人も少ないので、あまり気にならないとも言えるでしょう。

木目調のサイディングのデメリット

木目調のサイディングのデメリットはやはり本物ではないということが一番に上がるでしょう。

また、耐久性を重視してサイディングを選ぶ人もいますが、昨今のサイディングはボード自体は確かにかなり耐久性もあがりましたが、ボードとボードの継ぎ目のコーキングという部分が劣化してくるので、この部分については10年程度で修理が必要になります。
そうは言ってもコーキングだけなら、引っ張ってはがして、ボンドを塗るような要領で修理できますので、全て塗り替えというような大袈裟なものではありません。

総じて見ると、やはり本物の木よりはメンテナンスは楽ですね。

まとめ。本物の木のウッドパネルかサイディングか

木の外壁メリットデメリットサイディングと比較して見てみました。
一般的には、サイディングが圧倒的に多数派です。
というのも、特に2階建ですと、外壁のメンテナンス、塗り替えって自分でやるのは大変です。というか一般の人には無理といっても良いでしょう。5年ごとに塗り替えなくちゃ、ボロボロになってしまうという本物の木より、少々、メンテナンスしなくても大丈夫なサイディングの方が楽です。

ただ、昨今は平屋ブームなので、一階だけなら木の外壁にしても、自分たちで休日に脚立とハケで簡単に塗ることが出来ますね。
また、二階建てでも玄関部分だけや、手が届く腰壁部分だけを木にすれば自分たちだけでも塗り替えできますね。

自分たちで塗り替えられるという意味では本物の木の方が楽です。表面の汚れを紙やすりなんかで落として、あとはキシラデコールをシンナーで少し伸ばして刷毛でぺたぺた塗っていけば良いだけです。
サイディングの塗り替えとなると、洗浄して、乾かして、窓を養生して、シーラー塗って、シリコン系の塗料なんか塗って、クリア吹いてといった具合なので自分たちでするのはちょっと非現実的です。

デメリットを理解しておけば、本物の木にこだわるというのも良いですね。

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