こんにちは、長野県茅野市の工務店エルハウスの滝沢です。
家を建てるときに、太陽光発電システムを一緒に導入する方も多いですね。長野県は寒い地域ですが、日照時間は意外と長いんです。さらに最近では、家庭用蓄電池を検討する方も増えています。太陽光発電はそれ単体でもメリットがありますが、家庭用蓄電池と共に使うことでより多くの恩恵を受けられます。
今回は太陽光発電と家庭用蓄電池のメリットについてのお話です。
太陽光発電システムとは?
太陽光発電は自然エネルギーを利用した発電システムの一つです。太陽が存在する限り半永久的に発電できるエコエネルギーです。もちろん実際には、設備機器には寿命がありますので、永久というわけにはいきませんね。
設備機器としては、まずは太陽光を電力に変換するための太陽光パネル。これは屋根やカーポートの上に設置するのが一般的です。そして、太陽光パネルで発生する電力は直流なので、交流に変換する必要があります。室内もしくは室外の壁にパワーコンディショナーというBOXが設置されます。基本的にはどちらも普段メンテナンスなどしなくても大丈夫です。
蓄電池とは?
蓄電池は電力を充電して蓄え、繰り返し利用することができる充電式の電池です。身近なところでは携帯電話やノートパソコンにも小型の蓄電池が使われています。サイズの大きなタイプで言うと家庭用蓄電池や最近流行りの電動自動車などに使われていますね。
リモコンなどに使用している使い捨ての乾電池は一次電池と呼ばれるのに対して、充電して繰り返し使える蓄電池は二次電池と呼ばれています。蓄電池にも様々な種類がありますが、多くの家庭用蓄電池には、小型で、高い電圧を供給できるリチウムイオン電池が採用されています。
太陽光発電と家庭用蓄電池を組み合わせるメリット
電気を作る太陽光発電、電気を貯める家庭用蓄電池は、それぞれ単独で使用してもメリットはあります。しかし、一緒に使うことで更なるメリットが得られるのです。
電気代の節約
何といっても一番は電気代の節約です。
電気代がだんだん値上げされているのを実感されている方も多いと思います。今後も電気代が高くなることはあっても、値下げされることは予想しにくいですね。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、電気代ゼロの日も作れるかもしれません。日中は太陽光発電で得られた電力を消費しながら、残りを蓄電池へと充電します。そして、夜間は蓄電池に貯めておいた電気を使って生活をする。
電力会社から高い電力を購入しなくても済むかもしれません。
非常用電源として使える
近年は、日本各地で台風や地震などの災害に見舞われることが多いですね。
大きな災害でなくとも大規模停電などが発生するケースもあります。普段あまり意識しませんが、私たちは電気機器に囲まれて生活しています。電気が使えない状態というのは、思っている以上に負担なのです。
そんな時、太陽光発電があれば非常用電源として使用ができます。しかし、情報を得るために欠かせないスマートフォンの充電など最低限の利用、しかも太陽が出ている間しか使用できません。家庭用蓄電池があれば、日中だけでなく夜間も電気を使うことができます。いつ復旧するのか分からない中過ごすのはとても不安が大きいものです。電気を使えることは、安心感に繋がります。
FIT終了後の負担を軽減
FITとは「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」です。
太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電力は、一定期間は固定価格で買い取ることを国が約束してくれています。家庭用の太陽光発電の場合、10年経過後は買取価格がガクッと下がります。そのまま売電を続けても得られる売電金額は数分の一になってしまいます。つまり、太陽光発電しか導入していないと、太陽光発電で得られた電気を安い金額で売り、電力会社から高い金額で電気を買うことになってしまいます。
そこで、家庭用蓄電池が力を発揮します。安い金額で売電を続けるよりも、できるだけ自家消費をした方お得ですよね?家庭用蓄電池があれば、日中発電した電気を夜間有効に利用することができます。このFIT終了を機に、家庭用蓄電池を導入するケースも多いです。
まとめ
今回は、太陽光発電と家庭用蓄電池を併用することのメリットを見てみました。
それぞれ単独で使っても十分メリットがありますが、太陽光発電と家庭用蓄電池は相性抜群ですね。もちろん、どちらのシステムも決して安くない金額ですが、可能であれば併用することも検討してみましょう。