4人家族の家の広さ、坪数の目安は32坪?長野県で家を建てる場合は?

住宅

こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
住宅会社に相談に行くと、「どのくらいの坪数で考えていますか?」と質問されて、「え、分かりません。どのくらいの広さが4人家族で暮らすために必要なんですか?」というやりとりってよくありますよね。
32〜40坪くらいで建てる方が多いですよ」
「でも、そもそも坪数って言われても、1坪でどのくらいだか分からない!」

はい、そんな人のために、今回は4人家族の家の広さ、坪数の目安を考えてみましょう。これが分かれば、3人家族でも応用で考えられますよ。

4人家族の家の広さ、坪数の目安は32坪?

そもそも家の坪数の坪ってなに?

まず、そもそもに坪数って何かからお話しましょう。

日本の家の場合、910mmという単位で家を考えていきます。
「えらく中途半端な数字なんだな」と感じる方も多いでしょう。
これ、尺モジュールと言いまして、日本の昔からの長さの単位なんです。
(※メーターモジュールの会社もありますが、主流は尺モジュールなので今回は尺モジュールで考えて行きましょう)
1寸=30.3mm
1尺=10寸=303mm
1間=6尺=1820mm
という単位なんですね。
「あれ? 910mmはどこ?」
はい、3尺=910mmです。つまり0.5間

はい、尺だの間だの細かい数字は覚えなくて大丈夫です。
覚えておくと良いのは、1マス910mmということ。1mよりちょっと短いくらいだと覚えておきましょう。
そして、910mm×1820mmが一畳ですね。
はい、910mmとは畳の短い方の長さなんですね。
1坪だと分かりにくくても1畳と出てくると、比較的イメージしやすくなるんじゃないでしょうか。

2畳=1坪
つまり、畳2枚で1坪ですね。
なので、間取りを考える時には畳一枚の大きさをイメージしたり、今住んでいるところの部屋の大きさをイメージすると分かりやすいです。

なんで四人家族の家の坪数の目安は32坪?

さて、坪の大きさのイメージはつかめたと思います。
なので、人間一人が寝転がるにはとりあえず1畳ですね。立っているなら半畳あれば何とかはなります。
そうは言っても、当然ですが生活します。一日中一か所にいるわけにはいきませんからね。
なので昔から目安としては1人あたり8〜10坪くらいで考えると言われます。
これが4人家族は32坪〜40坪と言われる理由です。

「じゃあ、3人家族なら24〜32坪なの?」
と聞かれることもありますが、これは人によりけりですね。
子どもが一人減っても、せいぜい減らせるのは6畳=3坪の子ども部屋が一つと収納がちょっとくらいでしょう。そうなるとやっぱり28坪くらいは欲しいわけです。ちょうど24~32坪の真ん中くらいの数字になりますね。

二人なら16坪で良いのかっていう話になると、16坪だと32畳、48平方メートル、二人で暮らすアパートとしては、まあ、コンパクトではあるものの問題無いくらいのサイズでしょうか。

なので、目安でぼんやり坪数を考えても大丈夫ですが、必要な部屋数を足し算して考えて行くと良いですね。

家の大きさは地域で変わる?長野県、松本市、諏訪地域や伊那地域だと?

地域、長野県かどうかで家の大きさは違うかという問題についてですが、東京や都市部と比べると土地が安いので広いので、家も少しゆとりのあるサイズを建てるという方も多いです。
エルハウスの施工エリアですと、松本市などは土地の値段もそこそこ良い金額になるので、そこまで大きい土地にならない場合も多いですが、諏訪地域、茅野市、原村、伊那市は手頃な金額の土地も多いですので、広めの家を建てやすいです。
また、将来的に二世帯住宅にするなどを考える方の場合も大きめに建てますね。

家の大きさ=家の金額ですので、土地の金額とのバランスはやはり大きいポイントになります。

また、土地が広い場合には、ウッドデッキやカーポートなどを付ける場合もあります。
普通のウッドデッキの場合、家とは別ですが、昨今は家の中庭としてリビングに面するインナーバルコニーとして作る場合もありますので、家自体が大きくなることもあります。

4人家族の家に必ず必要な部分の坪数の目安

坪数を考える時、家に必ず必要な坪数というものを考えて行くと、分かりやすくなります。

トイレは1畳

まずトイレは1畳ですね。ちょっと広めに1.5畳にすると手を洗う場所も付けられます。子どもに手を洗う習慣を付けさせたいという方は1.5畳にするのも良いですね。豪華に2畳(1坪)にする人も中にはいますね。
2階にも付ける場合はさらに1畳ですね。

2階にもトイレを付けるかどうかの問題については、実際に暮らす人たちの使い勝手にもよります。

トイレを2階にも付けるかはこちらの記事もどうぞ。
トイレは2階にも必要?1階だけで十分?

YouTubeで見られる家づくり勉強会

お風呂は2畳、洗面所も2畳

お風呂は2畳(1坪)ですね。これも1.25坪タイプや1.5坪タイプなどもあります。
洗面所は最低2畳(1坪)ですが、これだと洗面台と洗濯機だけでいっぱいですので、3畳くらいにして、洗濯物を干すことも出来て、下着なんかをしまえる棚を置けるようにする人も多いですね。

階段で1坪×2、プラス階段ホール

階段が1坪〜1.5坪ですね。そう、意外と階段って広さを取るんです。しかも一階と二階両方に必要です。階段下を収納にしたりすることもできますが、いったん一階に1坪、2階に1坪と考えておけば十分でしょう。
そして、階段とセットになるのが廊下や階段ホール。階段を上がってすぐに部屋の扉というわけにはいきませんからね。この廊下を出来るだけ少なく作れるかっていうのが、間取りのテクニックのひとつですね。それでも、4畳程度は階段周辺の廊下やホールで考えとくと無難です。

玄関は3畳程度

そして玄関ですね。2畳あればとりあえずは出入りはできます。もう少し大きくてもいいですが、モデルハウスのように広大な玄関は実際の生活には使わないでしょう。4.5畳あればかなり広い豪華な玄関だと感じるでしょう。

ここまでが、欲しいか欲しく無いかは別として、家として必ず必要な部品ですね。
つまり7〜10坪くらいは必要というわけです。

玄関の土間を広くして趣味の道具を飾りたいという人も昨今は多いですね。

広い玄関土間でロードバイクをかっこよく飾る!

4人家族の居室の坪数の目安

キッチンは4畳くらいから。リビングはLDなら14畳程度は欲しいと言われていますので、LDKにするなら18畳程度あると良いですね。20畳を越せばちょっとゆったりできるLDKというイメージです。
あとは寝室ですね。夫婦の寝室が6~10畳ですね。寝室でゆったりしたいか、ウォークインクローゼットを付けるために寝室はコンパクトにするかで分かれます。
子供部屋については4.5畳のコンパクトなサイズにする方が最近は多いです。リビング学習ということで、部屋にこもらせないで、出来るだけリビングで家族で時間を過ごそうという家庭が増えています。つまり、意図的に子供部屋を小さくして、居心地をちょっと悪くして、リビングを快適にするという考え方ですね。
ただ、個人的には自分の子供には6畳の部屋を与えてやろうと思っています。中学校くらいになれば少しは自立して自分の時間と空間、考え方を持って欲しいからです。この辺は考え方次第ですね。
4人家族なら子供部屋は2つですね。
そして、忘れてはいけないのが収納ですね。
理想を言えば4畳のウォークインクローゼット各部屋1畳ずつ収納が欲しいので、合計で8畳見とけば良いでしょう。

ウォークインクローゼットの大きさについてはこちらの記事もどうぞ

間取りでウォークインクローゼットの奥行きや広さは?

なので居室については20坪程度という計算になります。

さきほどの必ず必要な坪数を単純に足すと30坪ですね。
これにプラスでリビングの横に4.5畳のちょっとした部屋を付けるといった具合で、32坪あれば、まあ、困らないかなといった数字になるわけです。
廊下を少なく作れば30坪でも可能です。
ただ、廊下を減らす間取りを作るのって難しいです。

3人家族なら子供部屋を一つ減らして、28坪の目安で良いでしょう。

4人家族で35坪って広い? 40坪は?

住宅会社によっては35坪を提案する会社もありますね。
これは広すぎるのでしょうか。
いえ、これは、予備室を考えると必要になるんですね。
「予備室ってなに?」
はい、予備室とは、両親が泊まりに来た時に使える和室だったり、趣味の部屋だったり、老後に寝起きが楽なリビングの横の和室といったような場所ですね。

予備室として6畳=3坪の部屋が一つですね。
ただ、3坪って、なんだかんだで坪単価50万円でも150万円の差額になるので気楽に増やすわけにもいかない広さなんですよね。
趣味倉庫の場合、スキップフロアやロフトを活用すると割安に作れますね。

40坪となるとかなり余裕あるおうちが作れますね。
お父様の書斎に、奥様のためのキッチンのわきのちょっとした空間
2坪=4畳あれば、そういったちょっとした書き物をしたり、読書をするために座れる空間が作れますからね。

まとめ。4人家族は32坪という目安

4人家族の家の広さの目安についてでした。
昔から言われる32坪というのは、結構、正しいということでした。
ただ、実際には昔の家って、ダイニングとリビングって分かれていましたし、客間もありましたし、廊下も大きかったですね。廊下なしでいきなりリビングっていう家は昔はなかったですから。
必ず廊下を経由して各部屋に入るように作られていました。
廊下の少ない家はリビング階段と同じで比較的最近ですね。
リビングを通路として、オープンに見せるというのがOKっていう時代です。ただ、その代わりに、リビングは昔より広くなりました。

昔のリビングって本当にコタツとテレビがあるくらいでしたからね。8畳のダイニングキッチンでごはんを食べて8畳のリビングで団欒する、といった具合でしたね。
その隣に6畳の居間がある、といった具合で。
今はこれをズドンと抜いてつなげるというのが流行ですね。和室も一応は引き戸で分けられるけど、全開にすればリビングの一部という感じにして、とにかくリビングを大きくという時代です。
廊下を減らす、寝室をギリギリのサイズまでコンパクトにするという工夫をすれば、30坪以下でも快適なリビングを作ることも可能です。
また使うか分からない予備室などは作らないというのも大事です。
何を優先するか、どの部屋を広くするかを明確にすると、自分たちの使い勝手の良い家の間取りが作れますね。
住宅会社の営業さんには何畳の部屋がいくつ欲しいか、収納はどのくらい欲しいかというのを明確に伝えるのが大事ですね。

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