2×4(ツーバイフォー)とは?

住宅用語集

2×4と書いてツーバイフォーと読む。
家の場合、2×4(ツーバイフォー)工法のことを指す。
また、ツーバイフォー工法で使われる木材、2インチ×4インチの角材のことをツーバイフォー材(略してツーバイ材などと呼ぶことも)と呼ぶ。
DIY、日曜大工などでよく使われるツーバイ材は同じもの。
家を作るのに使うため規格が決まった資材なので、流通している量も多く、値段も安いため、DIYなどでよく活躍する。

住宅の作り方、工法としてのツーバイフォー工法は、ツーバイフォー材と合板を組み合わせてパネルを作り、このパネルの組み合わせで家の構造を作る
パネル=面で家の枠を作るので、『枠組壁工法』と言う。
ツーバイシックス材をメインで使うことでツーバイシックス工法とアピールする会社もある。

ツーバイフォー工法の対義語として、『軸組在来工法』がある。
ツーバイフォーは細いツーバイ材と合板の組み合わせで作ったパネルで構造を作るのに対し、軸組では105mm角(もしくは120mm)のの骨組み=軸で構造を作る。(なお梁の太さについては柱の距離によって違う)
軸で組むので軸組、日本で昔からあるので在来、合わせて軸組在来工法と呼ぶ。

どちらが良いの?ということで時々、議論にもなるが、それぞれにメリットデメリットがある。
ツーバイフォーをやっている会社はツーバイフォーのメリットを、軸組在来工法をしている会社は軸組在来のメリットを話す。

ツーバイフォーのメリット=地震に強い、気密性が高いなどイメージが先行しているが、軸組在来工法でも地震に強く、気密性を高く建てることは可能なので、実際には、会社によって違う。
逆にツーバイフォーのデメリット=建築中に雨が降ると困るということもあるが、工期の調整や、雨に対する養生などである程度は対策も出来るので、やはり住宅会社の現場管理に対する考え方によって違う。
この辺りが住宅を買う時に分かりにくいポイントとなりやすい。

どちらが絶対に良いということはないが、傾向としては、次のような点がある。
ツーバイフォーは工場でパネルを組んで建てるといった、家を工業製品として建てる場合には有利なので、比較的規模の大きい会社が得意
・逆に軸組在来工法は、現場の大工さんの腕次第で家の品質が左右されるので、地元の良い職人さんと長く付き合いのある地元工務店などが得意。

あくまで傾向なので、例外もありますが、大きい会社で建てたいか、コスパを重視して地域工務店で建てるかという視点で考える方が現実的でしょう。

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2×4(ツーバイフォー)と在来工法のデメリット