積み立てNISAとかiDeCo(イデコ)って何?そんなの必要なの?

お金のこと

今回は積み立てNISA(ニーサ)iDeCo(イデコ)って何?という話をしようかと思います。
「何となく聞いたことはあるし、お得らしいけど、そもそも何なの?実際どうなの?損することもあるの?」
詳しい話になると分かりにくくなってしまいますし、誤解が生じても問題なので、出来るだけ簡単に、かいつまんでイメージが分かるように書ければと思います。

こちらの金融庁のNISA、つみたてNISAについてのページも合わせて参考にしてみてください

NISAもiDeCoも税金のかからない投資のこと

まずNISAもiDeCoも簡単に言うと税金がかからない投資のことです。
普通、投資は儲かると結構な金額の税金がかかります。今は復興税もかかるので20.315%もの税率です。かなりの金額ですね。
NISA、iDeCoの場合、この税金がかからないんですね。

もちろん、投資ですので増えることもありますが、減る可能性もあります

投資はどうしてそんなに税金が多くかかる?

お金の稼ぎ方は大きく分けると三つあります。
一つは時間を使って稼ぎます。アルバイトなどがイメージしやすいでしょう。長時間働くほどお金になります。多かれ少なかれ、ほとんどの人は時間をお金に換えています。
二つ目は頭やスキルを使って稼ぐこと。専門職や医師、弁護士などは普通のアルバイトより短時間で高い収入を得られます。
三つ目がお金でお金を増やすことです。これが投資になります。

実際には投資は頭も時間も使いますが、運用する元になる資金が大きいほど、稼げる額も大きくなります。元の資金が大きければ、利子のみで暮らしていける、いうなれば不労所得になる場合もあります。
また、他の稼ぎ方と違い、形ある生産されるものがないです。(実際には投資によって会社などに資金が回り経済も動いていくのですが、少し特殊です)

そういった背景から投資で得る収入には高い税率がかかりますが、iDeCo、NISAは言うなれば特例として税金がかからないんですね。

投資ってしないといけないの?

投資はしないといけないか?と言いますと、もちろん自由です。
日本は圧倒的に投資にまわす比率が低く投資=一部のお金持ちだけがするというイメージや、リスクが高くて損するかもしれないというイメージも多いです。
しかし、同じ先進国ですと、アメリカやヨーロッパなどでは、自分の財産を貯金以外で投資などにも振り分けることは一般的です。

日本に住んでいるので、日本人らしく投資はしないというのも選択肢です。
また、日本もいろいろと国際化していますし、自分で自分の資産を運用する国民が増えてきても自然な流れとも言えるでしょう。

NISA、iDeCoと年金、貯金の低金利

NISAなどの非課税の投資が現れた背景には、老後2000万円問題貯金の低金利などがあると言われています。

昔は年金だけでも十分暮らしていけるくらいの金額が出ていましたが、少子高齢化に伴って、国が払える年金の金額も少なくなってきました。
年金制度が崩壊してなくなるということはないでしょうが、年金だけで寿命まで生活できるほどの金額を保証することが難しくなりつつあります

また昔は貯金さえしていれば、かなりの利子が受け取れましたが、今はほとんど0に近いです。

ですので、投資を活用することで、国民が自分で自分の老後資金などを蓄えて欲しいという国の希望も背景にあります。

「せっかくある制度なので、活用して利益を出してみるのにトライしてみよう」
「面倒くさいし、リスクがあるのは嫌なのでやらない、別に増えなくたって減ることもない安全な普通の定期預金で良い」
お金に関することですので、最後はそれぞれの個人の価値観次第です。

絶対にたくさん儲かるというものではないです。特に積み立てNISAは大きく儲かるというものではありません。コツコツと積み立てて、長期で利益も増やして行くという方法が多数派でしょう。

NISA、積み立てNISA、iDeCoの違い

iDeCo年金方式ですので、商品を選んで毎月積み立てて行って60歳以降受け取れます
NISA好きな時に売り買いが出来ます。

なので、NISAの方が自由度は高いですが、代わりにiDeCoは税金の優遇が大きいです。

老後まで使わないお金を積み立てるiDeCo

急にお金が必要になったときに、iDeCoはいくら積み立てていても老後まで動かせません
老後まで使わないであろうお金を積み立てて行くのが重要です。節税面で魅力が多いので、iDeCoをしてみたいという人も多いですが、基本的には60歳まで必要ないであろう余剰資金でやっていくのが安全なiDeCoの方法です。

一方でNISA、つみたてNISAはiDeCoと違い、お金が必要な時にはいつでも売却して現金に出来ます。
困ったの時のためのお金の積立としては、NISA、つみたてNISAの方が向いていると言えるでしょう。

iDeCoの詳細はiDeCo公式サイトも参考にしてみてください。

つみたてNISAはコツコツ。普通のNISAはタイミングと金額を勉強する。

またNISA積み立てNISAがありますが、普通のNISAは自分の好きな額を好きなタイミングで運用できるのに対し、積み立てNISA毎月コツコツ決めた金額を積み立てていくというスタイルになります。

また、細かいところまで見ていくとそれぞれ年間いくらまで投資出来るか、どんな商品に投資出来るかなどの特徴もありますが、ここではいったん割愛します。

投資で重要なのは、減る可能性がOKなお金を考える

今回はおおまかにNISAや積み立てNISA、iDeCoのお話でした。
詳しい話、詳細については、金融商品であり、減るリスクもありますので、証券会社やFP(ファイナンシャルプランナーなど専門家に相談してみるのも良いでしょう。

ただ、FPや証券会社でも、「絶対に儲かる方法」は知りません。
「絶対に儲かる方法」が誰にも分からないからこそ、投資は公平性があります。

重要なのは、そういう税金の優遇がある投資が存在していることを知っておくことです。
知った上で、実際にするかしないかは個人の判断です。

また、実際にする場合には、投資は減るリスクもありますので、「減ってしまうかもしれないお金」としていくらまで使っても良いか考えるのが重要です。
「減っては困るお金」については、通常の貯金や、国債のように減るリスクの小さい金融商品にまわすなどが重要です。

NISA、iDeCoなどについて、誰でも気軽に相談しやすいのは、いつも使っている近くの銀行でしょう。
iDeCo、NISAなどはどこの銀行もオススメしているので、無料で親切に教えてもらえるでしょう。
また、投資を専門としている証券会社などの方が深い情報が教えてもらえるかもしれません。
FP(ファイナンシャルプランナー)さんですと、相談は有料の場合もありますが、投資だけに限らず、家計の節約などまで幅広くアドバイスをもらえるところもあります。FPは得意としているジャンルも違うので、まずは問い合わせて聞いてみるのが良いですね。初回の相談については無料というところも多いです。