ビル・エヴァンス「ポートレイト・イン・ジャズ」

初めてのジャズの名盤

信州ライフ&ハウスWebマガジン編集長のふくだです。

今回は「福田の初めてのジャズの名盤」ということでビル・エヴァンスのポートレイト・イン・ジャズのお話です。
難しい話は出来るだけナシで、ジャズをあまり聞いたことのない人でも聞きたくなるように紹介出来ればと思います。

↑ Spotifyで聞くのはこちら

日本人が好きなジャズ、ビル・エヴァンスの枯葉

日本人が聴きたいジャズ=ビル・エヴァンスと言ってしまっても良いんじゃないでしょうか。
もちろん、他にも聞きやすいジャズはたくさんありますが、ビル・エヴァンスは、僕ら日本人のイメージする「オシャレなジャズ」のイメージ通り、なおかつしっとりした大人な感じが、僕ら日本人のイメージするバーなんかで流れていそうなジャズなのです。
なおかつ、ピアノジャズはサックスなどと違ってとがった音が少ないので非常に聞きやすいんですね。

その中でも、メロディがキャッチーで覚えやすい、なおかつ、日本人の好きな哀愁を含んでいるのが、今回の「ポートレイト・イン・ジャズ」の中の2番の「枯葉」なんですね。
枯葉は洋題で「Autumn Leaves」ですが、この翻訳が紅葉でも無く、秋の落葉などでもなく、「枯葉」となっているのも、僕ら日本人のフィーリングにピッタリくるものでしょう。
実際に曲を聞くと、「ああ、枯葉だな」としっくり来るものがあります。

Sptifyの時代だからビル・エヴァンスの「枯葉」を繰り返し聞く

他の曲も素晴らしいですが、僕はジャズを聞くときには、一枚のアルバムの中の一番有名な曲を重点的に聴くという聞き方をします。

これは、きっとレコード世代の人には「邪道」と言われるかもしれません。
ジャズに限らず、音楽はアルバム単位で聞く方が王道です。曲順、どういう曲が入っているか、特にジャズの場合、収録された年とメンバー、
「この時代のビル・エヴァンスが一番良い、特にベースのスコット・ラファロとのセッションのこのアルバムが最高だ」などを楽しむのもジャズの楽しみです。(これについては、後ほど少し書きます)

でも、時代は変わっています。
時代に合わせて、好きな聞き方で音楽を楽しむのも良いんじゃないでしょうか。Spotifyで無料で聴くというのも良いんじゃないでしょうか。

僕がジャズをたくさん聞いた、学生時代はCDウォークマンの時代、iPhoneの一番最初のものが日本で出てきたばかりの頃でした。
レコードも好きで持っていましたが、実際にはレコードで聞くよりも、CDウォークマンで一曲リピートで繰り返し聞いたのを覚えています。

今の時代ですと、Spotifyなどの音楽聴き放題サービスで聞く人も多いでしょう。
(実際、この記事でもSpotifyのリンクを貼っています)
Spotifyは無料でも多くの音楽を聞けるのが最大のメリットですが、無料ですと、シャッフル再生になってしまうのが最大のデメリットでしょう。
アルバムの曲順がめちゃめちゃになってしまう。
正直、非常に困るんです。

「じゃあ、お金払って有料会員になれ」という話になりますが、子育て中は僕は音楽にかけるお金は我慢しようと決めていますので、シャッフル再生で聞くのです。ちなみに以前は有料会員もしていましたが、本当に便利でした。Spotifyの有料会員はおすすめです。でも、無料でも十分楽しめます。
「CDやレコード、処分するんじゃなかった・・・」と思うことも度々ありますが。

Spotifyのシャッフルは「アルバム単位で聞くには、ちょっと微妙」というのが本音なのですが。
逆を言えば、好きな曲が一曲出来れば、それに関連する曲をどんどん流してくれるというのもメリットです。

だから、まずは好きな曲を何曲か作るというのはとても良いと思います。
そこを軸にしてオススメの曲を聴いていくと良いと思います。

他のアルバムで枯葉、キャノンボール・アダレイSomethin’ Else

Sptifyの場合、どんどん勝手に新しい曲を流してくれる。
これ、とってもありがたい機能なのですが、自分で関連する別のアルバムを知るというのもとっても楽しいです。

「枯葉」で別のアルバムと言えば、キャノンボール・アダレイのSomethin’ Elseでしょう。

YouTubeで見られる家づくり勉強会

↑Spotifyで聴くのはこちら

同じ枯葉でも全く違いますよね。
楽器が違うだけじゃなく、テンポも違いますし、何もかも違います。
でも、演奏された時期としては同じくらいの時代です。

哀愁ある枯葉という点で言えば、Somethin’ Elseの中の枯葉は本当に「ああ、秋だな」と日本の秋が目の前に現れるような哀愁があります。
もちろん、枯葉は日本の曲じゃないですし、プレイヤーも誰も日本に縁はないのですが、不思議と日本の秋が目の前に浮かぶ曲です。
哀愁にあふれるのに、力強さもある。かっこいいですよね。

ビル・エヴァンスのポートレイト・イン・ジャズも哀愁がありますが、秋の哀愁という意味ではSomethin’ Elseの枯葉は実に秀逸です。

「Someday my prince will com」(いつか王子様が)も取っつきやすい

ビル・エヴァンスのポートレイト・イン・ジャズはどの曲も比較的、名曲揃いなのですが、取っつきやすい曲ですと、Someday my prince will com、いつか王子様がでしょう。

ディズニーの白雪姫の曲なので、
何となく聴いたことがある人も多いでしょう。

ジャズはどうしても最初の頃は、馴染みのある曲が少なく、それが聞きにくいと感じる一番の要因になりやすいです。
聞き覚えのあるメロディの曲から入って行くというのは、とっつきやすくて良いかもしれません。
聞きやすい曲を繰り返し聞いていてると、最初は比較的、聞きにくい曲でも気付けばとても良い曲だと感じるようになってきます。

僕自身、最初は、ピアノジャズ以外ダメでした。サックスやトランペットの音はうるさくて苦手でした。
バーでウイスキーや、暗い喫茶店に似合いそうなピアノジャズ、それでビル・エヴァンスばかり聴いていたのですが、今度は逆にビル・エヴァンスばかり聴いていると、ちょっと飽きても来る。
当時、僕が住んでいた場所にはジャズ喫茶があったので、そこに言ってコーヒーをいっぱい飲んで、マスターのオススメを聞かせてもらって、レコードのライナーズノートなんかを読ませてもらって。
そうしていると、エリックドルフィーのフリージャズのように聞きにくい曲なんかでも段々気持ちいいなと思って聴けるようになってくるのだから、面白いものです。

意外とそういう世界って、平成まではあったんですよ。平成だと、もう絶滅危惧種でしたが。
そうやっていろんなジャズを知っていったのを覚えています。
言うなれば、良い大人が直接いろいろ教えてくれました。合わせてインターネットもあった時代だったので、いうなればデジタルとリアルでハイブリッドにたくさんの情報を知ることが出来た良い時代だったのかもしれません。

Someday my prince will comはディズニーの曲だから聞きやすいというだけじゃなく、曲としても3拍子で非常にシンプルで聞きやすいです。
ビル・エヴァンスだとWaltz for Debbyも有名ですが、3拍子の曲は不思議な聞きやすさがありますね。

Waltz for Debbyについてもまた書きます。

そんな具合で、今回はビル・エヴァンスのポートレイト・イン・ジャズのお話でした。

松本市のジャズ喫茶 エオンタ

Spotifyでジャズを聴くのも良いですが、やはりジャズは大きなスピーカーで聞きたいもの。
福田、個人が好きなのは松本市の松本城の近くにあるジャズ喫茶エオンタ。

ここはとにかく音が良い。
そして、マスターも良い人。
マスターの選曲もすごく良い。
そして、おいしいお酒に料理も美味しい。

最高です。
子どもが大きくなったら、ウイスキーを飲みに行きたいものです。
その頃までやってるかな。

松本城で秋の紅葉を楽しんで、枯葉をシングルモルトを楽しみたいものです。

松本のジャズ喫茶エオンタの食べログの情報はこちら

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