こんにちは、長野県の工務店エルハウスのふくだです。
梁見せ天井という言葉を聞いたことがあるでしょうか。家の梁とは、柱と柱の間に横にかかっている木材ですね。普通は天井の中に隠すのですが、これをあえて見えるようにすることでお洒落な雰囲気を作るというものです。
表し梁、梁表し、見せ梁などと呼ぶこともあります。
ちなみに梁とはハリと読みます。
今回は梁見せ天井のメリット、デメリットについて書いてみようと思います。
梁見せ天井の種類
梁見せ天井と一口に言っても、種類があります。
まずは使う梁の種類です。
家の構造を支えるための梁をそのまま見えるようにするか、化粧梁という見た目のためだけに付ける梁を使うかですね。
構造用の梁をそのまま使う
構造を支えるための梁は、通常ですと集成材、見た目をあまり気にしていない木材ですので、よく見ると、ちょっと気になるポイントも出て来るかもしれません。とは言っても、天井部分なので、手に触ったりなどはしづらいので、あまり気にならないという人もいます。
見た目を重視して美しく磨かれた国産の木材を使うという場合もあります。ただ、そういう木材は値段が高いです。
普通の構造用の集成材の梁を使うのが、コスト的には一番安くできます。
目に見えるところには構造用の集成材は使わないという会社も多いです。
見せるためだけの化粧梁を使う
これに対して、見せるためだけに付ける化粧梁というものもあります。
構造を支えるためのものではないので、間取りなどにも影響しません。
プラスチックなどの樹脂で、中が空洞になっていて、配線や照明を中に埋め込めるようなものもあります。
ツーバイフォーの場合ですと、構造に使う梁は細くて見せても全くお洒落ではないので、見せるためだけの化粧梁になります。
梁見せ天井のメリット
まずは梁見せ天井のメリットから考えていきましょう。
梁が見えることでお洒落な感じがする
一番のメリットはお洒落な雰囲気になるということですね。
メリットはこれに尽きると言ってしまっても良いくらいです。
天井が高くなって空間が広く感じられる
また、梁を見せるためには天井自体を高くしますので、空間自体が広く感じられます。
空気を広い空間で循環させるので換気が良い
梁見せ天井にすると、天井が高くなる分、シーリングファンを使う場合もあります。特に勾配天井と組み合わせるとそうですね。
広い空間で空気を回すので、換気が良くなるという考え方をする人もいます。
高い位置に窓を付けて採光を良く出来る
梁見せ天井と勾配天井を組み合わせたパターンでは、高い位置に窓を取り付けられるので、採光を良くできます。
梁見せ天井のデメリット
お洒落な梁見せ天井ですが、デメリットもあります。
意外と値段が高い
梁見せ天井のデメリットとしては、意外と金額がかかるということでしょう。
イメージ的には梁を見せるだけなので、そんなに高くならないようにも思うのですが、意外と良い値段します。
見せるための梁自体の値段が高いということもありますが、梁が見えるように天井を高くしないといけないので、その分、金額が上がります。
これが意外と安くないです。
梁の上にほこりがたまる
天井にぴたっと梁を付けるタイプですと問題ないですが、天井から梁を離すようなタイプですと、梁の上にほこりがたまるので、掃除がやっかいです。
無垢の木を梁に入れるとヒビ割れることがある
無垢の木にこだわって見せ梁を入れると、見た目がものすごく良いです。
ただ、問題としては、長く住んでいると湿度の変化などでヒビが入ることがあります。
付ける照明、シーリングファンに悩む
梁があるとお洒落ですが、普通の照明などがつけにくいというデメリットも出てきます。また、シーリングファンについても、どう付けるか悩みどころです。
まとめ。金額さえOKなら
梁見せ天井のメリット、デメリットの話でした。
いくつかデメリットもありますが、一番のネックは意外と値段がかかるということでしょう。
確かに梁が見えていても、見えなくても生活には一切支障はありません。言うなれば完全にお洒落のためだけにするものです。これをどう捉えるかですね。
金額面さえ納得できれば、梁見せ天井は空間がお洒落になるのでオススメです。