エコキュートとは電気を使ってお湯を作るシステム、給湯器の一種。
電気を使ってお湯を作る際に、ヒートポンプという原理を使うので、電気代が安く抑えやすい。
ヒートポンプはエアコンや冷蔵庫でも使われている原理。
高校で物理を選択した人ならボイルシャルルの法則を思い出すと分かりやすい。
空気は圧縮すると熱くなる。この熱を上手く使うのがヒートポンプ。
エコキュートのメリット
ヒートポンプの原理自体が効率が良いのに加えて、安い夜間電力を活用できるので電気代が抑えられるということもメリット。
夜の間にお湯を作って貯めておくという構造になっている。
夜間電力+ヒートポンプの組み合わせが光熱費削減に貢献してくれる。
エコキュートのデメリット
デメリットとしては、お湯切れがあること。
タンクにお湯を貯めて使うので、たくさん使うと、お湯が無くなってしまうことがある。
お湯切れして、昼にお湯を作ると電気代が高くなる。年頃のお子さんがいて、朝シャンとかをすると、昼にお湯を作ってしまう場合があるので、注意が必要。
お湯を作る量の設定などがあるので、来客などでお湯を多く使いそうな日には設定を変えたりするのも効果的。
お湯の量の設定などについては、エコキュートの取扱説明書やメーカーのHPなどに詳細があります。
コロナのエコキュート設定の案内ページ
「空気の熱を使うから環境に良い!」
などと言われることがあるが、「ヒートポンプは効率が良いので、使う電気が少なくなるので環境に良い!」が正しい。
当たり前の話だが、電気を作る時に、火力発電なども使っているので完全にクリーンなエネルギーというわけではない。
ソーラーパネルと組み合わせれば、再生可能エネルギーの有効活用にもなるが、太陽光でお湯を作るという意味では太陽熱給湯機などの方が安く、効率が良いと言われることもある。
また、原子力発電の後退に合わせて、エネルギー事情、電気事情が変わっていく可能性もあり、夜間電力の値段が高くなると、効果は落ちてしまうことも懸念されてはいる。