こんにちは、編集長の福田です。
今回は昨今人気の平屋の間取りについて、特に廊下なしの間取りについて考えていこうと思います。
2階建ての場合ですと、1階はLDKだけ、あるいは+1部屋くらいの家が多いので、そこまで廊下の問題にはならないですが。
平家の場合、LDK以外にも複数部屋がある場合が多いので、それらの部屋を結ぶための廊下の考え方によって間取りが大きく変わります。
平屋の間取りは廊下なしがいいのかどうか、廊下なしの間取りのメリットデメリットとあわせて考えてみようと思います。
廊下なしの間取りのメリット
廊下がない間取りのメリットは、いくつかあります。
メリット1 坪数を小さくしやすい=金額面
何よりも家の坪数を小さくできるということです。
例えば同じ2 LDK、LDK 20畳+6畳の部屋× 2と言うお家でも廊下があるおうちでは、プラスで廊下の坪数が必要になります。
家の金額で1番影響するのが坪数です。
坪単価×坪数=建築価格と言う価格設定の会社が多いため、坪数が小さくなると大きく金額が変わります。
平屋はロフトを活用して面積効率よく収納を大きくする方法もあります。気になる方はこちらの記事もどうぞ。
メリット2 暖房効率が良くなりやすい
リビングを暖房するだけで、隣の部屋と間に廊下がないため、暖かさが隣の部屋にも伝達しやすいため、暖房効率が良いのもメリットになります。
もちろん暖房に限らず、冷房も効果があります。
メリット3 掃除が楽
廊下ももちろん掃除をしないといけません。
廊下自体なくなれば、掃除をしなくていいので楽と言うのもメリットの1つです。
廊下なしのデメリット
廊下のない間取りはメリットも多いですが、もちろんデメリットもあります。
プライバシーを分けにくい
間に廊下がないためリビングの音が抜けるというのが一番のデメリットでしょう。
リビングのテレビの音が部屋に聞こえたり、逆に部屋の音がリビングに抜けると言う点で、プライバシーの観点で言うと間に廊下がある方が便利と言う場合もあります。
また音に限らず、においを気にされる方も中にはいらっしゃいます。
特にキッチンやダイニング近くから部屋に続くドアがある場合に、料理のにおいが寝室に流れるのでは?という心配をされる方もいます。
音やにおいが気になる方は廊下がある方が良いかもしれませんね。
間取りに制限ができることがある
面積効率を良くするため、廊下をできるだけ0にしたいと言われるお客様もいらっしゃいますが、どうしても奥の部屋に行くために廊下が必要な場合もあります。
特に部屋数が多い、敷地の形状で細長い建物になるといった場合には長い廊下が必要になる場合もあります。
リビングから直接トイレや洗面所になってしまう
廊下なしの間取りの場合、リビングから直接トイレにつながると言う場合があります。
決して悪い間取りではないのですが、気にされる方もいらっしゃいます。
リビング以外ですと玄関ホールからトイレも可能ですが、玄関からすぐにトイレが見えるのが嫌だ、と言う方も多いです。
LDKか、玄関ホールどちらかからトイレにつながるのが嫌と言う方は、トイレに行くための廊下を作ると言うのがお勧めです。
また、完全に廊下じゃなくルーバーなどで目隠しを作るという方法もあります。
こういう人には廊下なしの間取りがオススメ!
廊下なしの間取りをお勧めししやすい人としては、面積効率を良くして、総額のコストをできるだけ下げたいと言う人です。
また、2 LDKの平屋の場合は、特に廊下なしの間取りが作りやすいでしょう。
3 LDK以上の場合、敷地の形、部屋の配置等にもよって変わりますが、いくらかは廊下がある方が日々の生活で動きやすいと言う場合もあります。
ただし3 LDKでも、廊下なしの間取りを作る事は可能です。
メリットデメリットを理解して、間取り作成の担当者に要望を伝えてみると良いでしょう。
まとめ、廊下なしにして面積効率の良い平屋
廊下なしの平屋の間取りについて考えてみました。
面積効率が良いと言う点では、メリットは多いのですが、リビングと各部屋の音が抜けるなどのプライバシーの点や、トイレや洗面所浴室などへのアクセスがリビングから直接になってしまうのが嫌だと言う感じる方も中にはいらっしゃいます。
間取りには絶対的な答えはありません。
家を建てたあとの暮らしを想像して間取りを考えていく、親身になって一緒に間取りを作ってくれる住宅会社と家を作っていくのが大事です。