こんにちは、松本、諏訪地域の工務店エルハウスの福田です。
住宅を建てる時に、多くの方が気になることの一つに太陽光発電があります。
さらに2020年現在ですと、売電価格が下がっていること、FIT(固定価格買取制度)が終わるんじゃないか?など様々な問題もあります。
また、ソーラーを付けるかどうかの判断で大事なのは日照時間などもあります。長野県ですと原村が全国有数の日照時間の長さです。
「長野県では太陽光発電は付けるべきなの?どうなの?」今回はそんなお話です。
太陽光発電で重要な考え方は、
・日照時間、気温による発電効率
・お昼には電力を売るので、売電価格の問題
・最初の金額の問題
これらのバランスが取れれば太陽光発電はお得ですよ。
日照時間と平均気温のおかげで長野県ならソーラーはお得?
ソーラーパネルは基本的には10年以上使えば元が取れるよう試算して設置します。
なので10年以上、使えば基本的には得になるというのが一般的です。
いきなり答えになりますが、ゼロ円でソーラーが設置できる「ちゃんとGood!」などのサービスが対応している地域では、10年でソーラーでの発電による利益が多くなると考えて良いでしょう。
(ちゃんとGood!は、簡単に言うと、最初の10年間の発電の利益と引き換えに、最初の設置が0円になるというサービス。ちゃんとGood!についてはこちらの記事もどうぞ。)
太陽光発電、ソーラーが得にならないパターンとしては、
・日照時間が少ない、
・雪が積もる地域
・山の日陰になる時間が長い、周りの建物で日照が良くない
などの条件ですと、太陽光発電が上手く稼働しない可能性もあります。
また、設置後、すぐに災害などで壊れたりすると、やはり損になります。
ですので、長野県でも北部の積雪の多い地域では、あまりお得ではないこともあります。(こういう地域は実際に詳細なシミュレーションをした方が良いです)
これに対して、松本、諏訪、伊那地域は積雪は多くないので、太陽光発電がお得になると言えます。
夏場の気温も重要。長野県は涼しいので太陽光に有利。
太陽光発電の発電効率で重要になるのが夏場の気温です。
太陽光発電のソーラーパネルは高温になると発電効率が下がります。
標高の高い、涼しいところに大規模な太陽光発電があるのは、そういう理由もあります。
エルハウスの本社のある茅野市でも昨今、問題になっているのが霧ヶ峰でのメガソーラーの開発問題です。
長野県の中でも標高が高く、夏でもそこまで気温が上がりにくく、ソーラー発電に適しているので、大規模な太陽光発電所を作ろうという計画です。
それにしても、景観の美しい霧ヶ峰でやる必要があるのか?
森林大規模伐採して、ソーラーをやるのが本当にエコなのか?
非常に問題になっています。
霧ヶ峰のメガソーラーの是非は置いとくにしても、ソーラー、太陽光発電は儲かるということです。
太陽光でお得になるのは、自家消費分と売電の金額
「太陽光は売電価格が下がってあまり得にならないって聞きました!」
と言われる方もいますが、日本各地にメガソーラーなど、太陽光発電専門で利益を目指す施設があるということは、基本的に得になります。(厳密には補助金などの問題もありますし、日照などの問題もあるので、「絶対に得になる」と断言する場所は少ないですが、基本的には得になると考えて問題ないでしょう)
太陽光が分かりにくいのが、太陽光発電で作った電気が、
・自家消費で使うものと、
・売電するもの
の2つに分かれるからです。
一般的な家庭では昼は学校や仕事などで家に人が少ないですので、消費電力が少なくなります。
しかし、太陽光発電はお昼に発電します。
ですので、電力が余る状態になります。
この余った電力を電力会社が買ってくれるのですが、売電価格は年々下がっていますので、
太陽光発電で一番お得なのは、自家消費でたくさん使えるほどお得になります。
ただ、売電価格が年々下がっているとは言っても、太陽光のソーラーパネルの金額も下がってきているので、損にならないようシミュレーションして設置をします。
太陽光発電で大事になることの一つが、自家消費を上げることですね。
あとは、売電価格の問題になります。
太陽光発電の売電価格は最初の10年が一番お得
太陽光発電の問題点は、お昼に発電するけれど、お昼には人が家にいないということでした。
そこで、国は太陽光発電の普及のためにFIT(固定価格買取制度)なるものを作って、太陽光を推進しました。
「FITとは最初の10年間は〇円で余剰電力を買い取りますよ」
というものです。
この最初の10年間で利益を出さないと、太陽光発電は儲かりません。
この10年を過ぎると売電価格は劇的に下がります。
そして、太陽光発電は自家消費の割合が少ない家の方が多いです。
ですので、この10年の間に最初の設置費用を回収できないと損になってしまう可能性があります。
なので、太陽光発電のシミュレーションは10年以内での回収を目指します。
(ただし、10年後以降もお昼、自分の家で使う電気は作れますので、役に立たなくなるというわけではありません。)
家庭用蓄電池を付ければ、昼の余剰電力を夜に使える
余剰電力の売電価格が10年を過ぎると劇的に下がる問題をクリアするために、昨今、人気が出て来ているのが家庭用蓄電池です。
蓄電池というと大きな電池、バッテリーですね。
お昼の間の余剰電力を激安で買い取られるよりも、バッテリーに貯めておけば夜に自家消費で使えるのでお得です。
でも、家庭用蓄電池は今はまだ高いし、寿命も短い
ただ、問題になるのが家庭用蓄電池は、今はまだ金額が高いですし、寿命も長くありません。
スマホなどのバッテリーが分かりやすいでしょう。最初のうちは満タン充電にしてから、長時間使えるのですが、段々とバッテリーが弱ってきて数年経過すると、すぐに電池がなくなるということが起きます。
バッテリーは化学反応で電気をためるので、どうしても使用可能な回数が限られます。
また、個人的な考えですが、あまり環境にやさしくはないです。
確かに家庭用蓄電池を使えば、電力の自家消費を増やせて、電気代は得になります。
ただ、電気を新しく作っているわけじゃなく、別の場所で使う電気を家で使っているというだけなので、環境的な意味ではちょっと微妙ではあります。
また、使い終わった電池の処分の問題、蓄電池を作るための資源の問題もあります。
蓄電池については、まだ普及が進んでいないので、きちんと細かいシミュレーションを出してもらうのが大事です。
0円で太陽光発電を設置できるサービスもある
ただ、太陽光発電を設置する上で問題になるのが、最初の予算です。
家を建てる時に最初の予算が余って余裕がある場合は、迷わずソーラーパネルも設置できますが、実際には借り入れ金額が増える=毎月のローン支払い金額が上がるということですので、設置が難しいという人も少なくありません。
そういう場合には、ちゃんとGood!やlooopなどの初期費用0円で設置できる太陽光発電を検討するのも良いでしょう。
一番、利益の出る最初の10年間の発電利益が手に入らないものの、10年を過ぎれば自分のものになります。
ちゃんとGood!の場合、最初の10年のソーラーでの発電の利益をちゃんとGood!が全額持っていきます。代わりに10年間はメンテナンスなどもしてくれます。世界の京セラの太陽光パネルがゼロ円でもらえるのは魅力的です。
ちゃんとGood!のHPはこちら
looopは、発電量連動型リースと言って、いったん発電した電気はお客様のものになりますが、その発電量に連動して10年間リース料を支払うというものです。
looopの太陽光発電のHPはこちら
自費で設置する場合ですと、実際には9年前後で、最初の設置コストを回収できるようなシミュレーションになることが多いので(エルハウスでの設置の場合)、金銭的なメリットで言うと、自費での設置が一番お得になりやすいです。
ただ、0円でソーラーが付けられるのは魅力ですね。
まとめ。
太陽光に関しては、現段階ではまだ利益が出ると言えます。
ただ、今後FITでの電力の買い取り価格が変わっていくと、微妙になる可能性もあります。
とは言っても、環境問題、エネルギー問題の中で太陽光発電はエースと言っても良いほど活躍していますので、何かしらの形で太陽光の優遇は続くんじゃないでしょうか。(※未来については、あくまで私の推測です)
また、ソーラーのランニングコストとしては、10年を越えるとパワコンという、太陽光パネルから家の中に電気を引っ張る機械が故障して交換が必要になることもあります。パネル自体の寿命は長いのですが、このパワコンについては10年程度で壊れることもあります。
今現在の相場ですと20万円程度が目安です。
実際には、今から設置する人の場合、10年後にはまた価格が手頃になっている可能性もあります。
未来の地球のために太陽光発電を手軽に導入できる時代になったと言えるんじゃないでしょうか。
興味がある人は、実際に家を建てる会社に相談してみるのがオススメです。