諏訪・松本の工務店の社長ブログ|家族物語843

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工務店社長が解説!職人不足に直面する建築業界と真壁工法の新たな挑戦

諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

皆さんが住んでいるお家やご実家など、木造住宅の室内の壁面に柱などは見えていますか?

今回、浜松まで家づくりの仕上げ方、工法について視察に行ってきました。
浜松というと今、NHK大河ドラマ 「どうする家康」で、街は盛り上がっていました。
駅を出るなりこんな感じ。

浜松駅周辺|エルハウス

浜松駅周辺|エルハウス

現在作られている、住宅のほとんどは大壁

現在、作られている住宅のほとんどは、柱が見えない状態での仕上がりとなっています。
これ、大壁っていうんです。

柱や梁という構造はあるものの、全てを石膏ボードで貼りくるんで見えない状態にしています。その上にクロスや塗壁を行なっています。

昭和の家に多い真壁とは?

一方、柱や梁が見える状態は昭和に建てらた家、もっと古い家によくみられると思うですが、柱と柱の間に石膏ボードやベニア板を貼り、そこにクロスや塗壁を施す、これを真壁って言うんです。

真壁が敬遠されがちな理由

どちらが良い、悪いというわけではありませんが、真壁仕上げは一般的に施工の手間がかかるため、敬遠されがちです。
また、柱が見えることで壁の厚みが薄くなり、充填できる断熱材の厚みが確保しづらいという理由もあり、選ばれにくいことがあります。

職人不足が進む建築業界と真壁工法の再評価

もし、施工手間が省けて、かつ柱や梁の木を表したいと思ったら、どちらを選びますか?

もちろん、個人の好みによりますが、今回の視察の目的は、施工手間を減らす方法を探るためでした。

現在、建築業界では深刻な職人不足が進行しています。
10年前までは、60代・70代の大工さんが現場を支えていましたが、彼らの多くが引退し、仕事を辞める方も増えたことで、職人が急激に減少しているのです。私が30代・40代の頃にお世話になった棟梁も、今ではほとんどが引退されています。

真壁工法の挑戦と職人不足への対策

今回、真壁の作りを見に行ったのですが、それは単なる真壁工法の視察ではなく、どうやったら職人さんに頼らずに家を作れるか、あるいは1人の職人さんで年間により多くの家を建てるにはどうすればいいかを考えた結果、生まれた方法でした。

そのアイデアは、視察先の会社の会長さんの発想から生まれたそうです。
試行錯誤の中で、良い結果が出た部分もあれば、逆に手間がかかることもあったとのこと。しかし、それを経て現在に至っています。

いまだに工法を進化させ、挑戦し続けているという話を聞き、確かに「やってみないとわからない」という現実を改めて感じました。頭の中で考えることは簡単ですが、実際に行動に移す人は少ないですよね。

浜松といえば、ヤマハ、スズキ、ホンダ、河合楽器など、世界に名だたる企業が生まれた街です。今回の視察で、その創造的な精神にも納得させられました。

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