諏訪・松本・伊那地域の工務店 フルハーネス安全対策へ
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
メンバー数名と安全帯の講習会に出席してきました。「高さが2m以上の箇所であって作業床 を設けることが困難なところにおいて、 墜落制止用器具のうちフルハーネス型 のものを用いて行う作業に係る業務」 に就く者には、特別教育の受講が義務 づけられます。
なぜ今更、講習?2022年から6.75メートルを超える高所作業を対象として、このフルハーネス型の装着を義務付けられます、背景には一向になくならない墜落災害があります。
高度成長期では、年間の死亡事故が数万に達したことで、労働安全衛生法が制定されましたが、現在でも年間1千人以下の事故が起きていいます。
特に、建設業は、高所作業をともなうことがつきまとう仕事=危険作業です。高所からの滑落により、大怪我、最悪は死亡とう事故につながります。滑落を防止するために安全帯というベルトを用いいて、万が一の滑落に備える装着するのですが、2022年から安全帯の装備が、今ままで、胴つきベルトという腰だけに巻くタイプから、フルハーネスという、肩、腰、腿と3点に装着するベルト装着の義務化されます。
そもそも、安全帯とは作業場に設けた支点にフックでひも(ランヤード)を結び、このランヤードに人体を保持する安全帯をつないで墜落を防ぎます、
胴つきのベルトを巻く胴ベルト型の安全帯が使われてきましたが、これでは落下する人体の角度次第ですり抜けてしまう恐れがあったり、墜落を防いだにしても腰の付近に落下の衝撃が集中し、人体が激しく「く」の字になるなど、宙吊りの負傷リスクがありました。
これに対してフルハーネス型は肩や胴、太ももに帯を回すタイプです。落ちた人はちょうど落下傘に吊られたような格好になる。すり抜けの防止や衝撃の分散という点がメリットです。
作業をする職人さんはもちろん、私たち現場を管理する立場でも、高所の確認ときには作業にともなうこともありますので、危険という事故と隣合わせにいます。一生に一度の一戸建てを託していただいたお客様の現場で、事故が起きては、気持ちよく住んでいただくためにも、事故がおきないことを防ぐことが大切だと思っています。