御柱年だから 家は建ててはいけない?
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
7年に一度の 諏訪大社の御柱祭、猿年、寅年に 行われる伝統ある行事です、 平安時代の初期から 室町時代の文献にも書かれており、1200年続いており、古来より続く諏訪大社の神事の中でも、最も最大で最も重要な神事と言われています。
諏訪地域で育ち、暮らしている人々で、この神事を知らない人はいないでしょう、 日本三大奇祭の一つのようです。
古来から八ヶ岳の山の裾野に広がる 御小屋と呼ぶ御柱山があり その山から神事に使う丸太(御神木)は切り出すという伝統があります。 山出し、里引きと 4月、5月にそれぞれに3日間行われ、 御柱年には 各家庭でのイベントは控えるといったいわれが
いつかしか出来上がってきていました。
この由来、はっきりとした理由ではないのですが、 とにかく 御柱という神事はお祭り、 お祭りには、客寄せなどから、おもてなす家庭も多く、また 神事を支える費用も 氏子と呼ぶ諏訪地域に暮らす人々が、工面をすることから出費が多くなる年として
言われるようになりました。 結婚式、家の新築も控えるように、と言われてきました。
私も幼少期から 御柱に関わらせて頂いていますが、前回、前々回、その前位から 客寄せなど行う家庭も減り、また神事の費用も積み立てにより工面するようになり、昨今では 御柱年だから といったことはお年寄りの間だけでの会話になったように思います。
とにかく 1200年も続いてきた神事、今回のコロナ渦で 大きい選択を迫られたわけです。 人の蜜を避ける ことがコロナ感染の防止の1番の対策。 御柱祭は 大勢の氏子が集まり、一本の御神木(丸太から言い換えます)を曳く、動かす。密状態を
避ける術はないのです。 人力で行うこと伝統。その伝統を今回、コロナ渦の影響から トレーラー(機械)に載せて移動することに決まりました。1200年の間には、私たちも知らない 同じようなケースもあったかもしれません。一説には、戦時中、兵隊に人手をとられて、同じようなケースが、との一説もあります。
神事は、時代の流れと共に受け繋がれること、もちろん、方法、手法を引き継ぐことも伝統なのですが、国難のような時もまた来るかもしれない、その時に現代を生きる私たちはどのような方法で伝統を守り続けるのか、ということを問われた今回になだったかと
思います。 1200年という歴史ですから 知らないことや 本当に続けていたのか?ということを確かなことは言えませんが、
よき伝統と、現代の様相を上手に組みわせて守っていくことが、この時代に生かされた私たちへの贈りものだと思いました。
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