「マイホーム」は 大工さんのチームワークから生まれています
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
家をつくる 完成をむかえるまでの工事中で、1番の大きい変化を感じるのが 上棟 と呼ぶ 大工さんが床を作り、柱を建て、梁を渡し、屋根の原型をつくったときです。建築主であるお客様はもちろんですが、私たちもプラン提案から設計までさせていただいて
いますので、この 上棟の時がまちどおしく、また、平面上から立体に、実際のスケールになった全体の家の形状から、個々の部屋
の大きさなどとてっも気になっている瞬間です
昨日も、今日も、来週も 今月前半に 3軒のお客様のお家が上棟を迎えます。
上棟を行うのには 大工さんのチームワークが全てです。 上棟を終えると、1人または2人の大工さんが、クロス(壁紙)を貼る工程までコツコツ工事を進めていく行きますが 、上棟の日、この1日だけは 複数の大工さんが集まり1軒の家が見る見るまに
形へとなっていきます。
大工さんの 動きを見ていると 誰かが声、指示をかけるのというこことではなく、 それぞれが、その時の役割を自ら進んで作業をしている様子が伺えます。
柱を建てる大工さん、 柱の上に載せる梁を 所定の位置まで運び並べる大工さん、金物、ボルト類を下から上に運び、ボルトを
締める準備をする大工さん、 柱、梁が組みあわせた後に よろび(垂直)を確認していく大工さん 関連する使用木材を加工している大工さん これやって、あれやって、という指示をする声は全くありません。
悪戦苦闘するような場面では、言わずとも誰かしらが様子を見ていて手助けに回っています。
このチームワークの一番不思議なところは、 いつも同じメンバーの大工さんで上棟を行っているのではないこと。
造作と言いますが、 内装工事の工程前までの大工工事を請け負う 棟梁が この上棟の日、1日だけのために手伝いの大工さんを
お願いし来てもらいます。 それぞれ大工さんにも 自分で請け負っている工事があるため 都合もあるため、毎回、毎回、同じメンバーで上棟を行うこととは限りません。故に、初めて顔を合わせる大工さんもいます。
大工さんという職業と言っていいのかは わかりませんが、上棟を行う、迎える、にあたり人手が必要である、自分の請け負った家の上棟も手伝ってもらった、きっと手伝いに行かないと困るだろう、そんなことを言葉で聞かずとも、作業の様子を見ていると
ひしひしと、気持ちが伝わってきます。
一軒のお家を造る、 建てる、ことができるのは 大工さん同士の気持ちの寄り添いから 生まれています