高齢者に優しい 家づくりとは
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
6月ラストのお引き渡しをさせていただきました。
昨年の、ウッドショックの影響を受けて、また、予定通りに工事が進まず、1ヶ月以上お待たせしてしまったのですが、
仕方がないですね、と、にこやかにお応え頂いていたことには 本当に感謝の言葉しかありません。 仮住まい的に住んで頂いていましたので
本当は、すごく不便を強いられていたはずです。
今回のお客様の家には 一つの特徴があります。 高齢者に優しく というテーマがありました。
玄関の階段を通常の2段で上がるところを3段で上がります。 脚を上げる高さが低いために楽に登り降りができます。
靴を脱ぐ場所、玄関にL字型の手摺を設置しました。 玄関と床には段差がありますが、この段差は実は、腰掛けるちょうど良い高さに
してあるのです。 もちろん、その分昇降に不便を感じますが そこは手摺で補えます。
とかく、段差を減らしたいと思われますが、靴の脱ぎ履きは、腰掛けられると楽なんです。
トイレに行く通路に手摺を設置、そしてトイレの中にも当然ながら手摺、しかも、二箇所に取り付けです。トイレ内の幅も1、2mと広めに
しましたので、介助者も一緒に入ることができます。
2階に登る階段、通常のお宅では14段で登り切りますが、15段に変更しました。 この一段の違いが結構いい感じに登りやすく感じるんです。僅かに、1cmほどの高さの違いのですが とても登りやすく感じます。
老いがきても、快適に暮らせる環境を用意して、備えることも家づくりへの知恵。その時、目の前のことだけに囚われず、
先のこともしっかりと見据えて準備しておくもの良いですね。