諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

圧倒的に多い内装材の仕上げというと、クロス（壁紙）素材です。クロス素材には、ビニール素材、紙素材と２種類ありますが、ほとんど使用されているのはビニール素材です、理由とすると、色、柄、の種類が豊富なこと、施工への手間がさほどかからないため、安価であることです。DIYで　素人のかたでもはることは可能です。

欠点とすると、厚みが薄いことも貼りやすい要因から、凹凸感がすくないこと。例えば、板目っぽいデザインで
あったとして、遠くからみると板貼りに見えますが、近くによると、また、手触りから　印刷素材とわかることです。

クロス素材以外の仕上げ材には、どんなものがあるのでしょうか。
板貼りもそうですが、ここでは、左官でのお話をいたします。　昭和４０年代頃の家に多く見られてのが、繊維壁、材料は文字通り繊維状で、たまに金色銀色の繊維も混じっているの見たことはあるかと思います。背中が寄りかかると、ぼろぼろ　金色が剥がれてくる壁です。今では、すっかり見かけませんね。

平成にはいると、珪藻土という塗り壁が流行りだしました。
珪藻土とは

は植物性プランクトンの死がいが海底にたまってできた堆積物。特徴は無数の穴がある多孔質である点です。この多孔質が、シックハウス症候群や臭いの原因にもなる化学物質を吸着。周りの湿度が高いときは水分を吸い込み、逆に乾燥したときは水分を放出する調湿性をもっています。
住宅の気密性が高まったことから、また、建材にボンドに含まれている　ホルムアルデヒト、トルエン、キシレン、系の物質が空気上に蒸発されることから、新築時の住宅に入居されると、めまい、頭痛、吐き気、などの副作用が報告され、シックハウス症候群ということが問題視されました。　これがきっかけで、建築基準法で２４時間換気システムの導入が義務付けられました。

そのことから、健康によい、調湿効果、消臭効果、そして、科学部質的な臭いがしない、珪藻土に注目が浴びました。　住宅で繊維壁が使われる以前は、土壁や漆喰の仕上げがほとんどだったはずです。

漆喰とは、
水酸化カルシウムを主原料とした塗り壁材です。消石灰（水酸化カルシウム）とは、石灰石を焼いて水を加えたものです。石灰石はサンゴ礁がルーツです。サンゴの群生したサンゴ礁が長い年月をかけて地殻変動などで隆起し、陸地になったものが石灰鉱脈で、こちらから石灰石を採掘します。この消石灰に糊（のり）やスサを加えて、水で練ったものが漆喰です。

漆喰も、珪藻土と同じように、調湿、消臭効果があります。主原料である消石灰は、二酸化炭素を吸収することで徐々に石灰石へと戻り固まっていきます。消石灰から石灰石に戻るまでには100年を超える長い時間がかかります。時間をかけてゆっくりと呼吸をしながら固まっていくことでお部屋を心地よくしてくれます。
防火性にすぐれているという点もあります、昔から　お蔵や、お城などに使われていたことへの理由でもあります。漆喰の主原料である消石灰（水酸化カルシウム）は無機質の不燃性です。

数年前から、弊社でも時折つかう、火山灰を利用した　薩摩霧島壁。

約２万５千年前の火山の噴火で噴出したマグマが、冷えかたまったもので、火山灰を利用した自然素材の壁材です。
宮崎、鹿児島県にまたぐ、霧島連山からの火山灰台地から　削りだした材料です。細かい微粒子の中に、無数の穴が開いた複雑な構造を持っています。主成分珪酸（けいさん）は、除湿剤の主原料でもあるので調湿性に優れ、無数にある空洞はニオイや化学物質を吸着してくれます。臭効果、調湿効果がすぐれ、水分を吸収してくれます。

数年まえに、お子さんがアトピーで悩まれてお客様がいらっしゃいました。　聞くところによると、
賃貸の家の押入れのなかは、結露によりカビだらけ。　おそらく、空気中に漂うカビの胞子（菌）も原因ではないかと思いました。それにより、咳き込むなど。３人のお子さんの特に、一番したのお子さんは、かなりひどい状態でした、お母さんから授乳の影響もあったかた思います。
火山灰を利用した記事、情報から、アトピーが治ったといういうことを見つけ、おすすめをして採用いただきました。アトピー性には、様々な要因、食べ物、口にするもの、使用するシャンプー類、水、空気など人により原因は様々だと思います。　原因がはっきりしないことから、悩まれるかたが多いはずです。
まず、やれることを　特に　住宅という環境は簡単には変えられない、ことから、室内に自然素材を使用使用することも一つの方法でもあります。

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