住宅を建てるという重みを考える
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
見るもの、聞くもの、感じるものを 全てを何に活かすのか。
建築というものは 実に奥が深い。 街並みを作り上げるのは 自然の環境の中に
建屋となる 一戸建てやビルが立ち並ぶことでその街並みの様相が変わる。
住宅という一戸建ては 大きい自然の中見れば、ちっぽけな箱なんですが、
その複数の箱が立ち並び街を形成している。
最近、思ったことがある。 現代、主流になっている サイディングという壁の材料
防火性能を満たし、様々なデザイン、色合いを出すことができる外壁材ですが
100年後にこれらの住宅が立ち並ぶ様相を 思い浮かべると
どことなく 冷たさを覚えた。
兎角、建売の家が並ぶ風景を見て 寂しくなってきた。
同じ色、どの家も揃って同じ屋根の形、しかも 色が黒。 多少の家の凹凸は違うものの
遠くから見ると、なんの代わり映えもない風景になっている。
大手メーカーが 大量生産的に、また 家を建てるというより とにかく土地を売り捌き
そこに上物を建てて、利益を得る。
ハウスメーカーといえば 住宅業界をひっぱていく存在。 そのメーカーが
自社の利益追求だけに走らずに 街という風景を司る住宅ようなデザイン形成で
考えてほしい、
建築条件という土地の売り方が これらのことを邪魔をしていると思う
不動産業界も 結局は自社の利益のことしか考えていない だから まとめて
土地を買い上げてくれる ハウスメーカーに媚を売る。
悪循環だ。
なんのために家をつくる、建てることをしているのか、 利益を生み富を成す
企業として存続するだけのためなのか。
いい家だけを建てる 街並みのこと 自然のこと 調和しながら 住みたいと
思える家を 思いを込めて 今日も考える