諏訪・松本の工務店の社長ブログ|家族物語843

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Air断工法とは?特徴やメリット、疑問点を工務店社長が解説解説!

🏘諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です 😀

極寒になるのを待っていました。ほんと、極寒になっちゃいました。笑

気になっていた住宅の工法「AIr断工法」を見てきました

夏頃から気になっていた住宅の工法を、実際に見に現地を訪れました。
空気の対流、特性を生かした工法AIr断工法

AIr断工法を開発したのは、建築途中の住宅の検査会社さんでした!

この工法を開発されているホームリサーチさんに注目したのは、自社で住宅を建ていないこと。なんと、専門は建築途中の住宅の検査会社さん。

なのに、この工法を考えるなんて、ちょっと疑いたくなるところですが、実はその裏には膨大なデータの収集があるんです。
嘘ではないかと思うほど、驚くべきデータ量なんです。

2階床温度
2階床温度|諏訪市で注文住宅ならエルハウス

滋賀県北部のモデルハウスを見せていただいた理由とは

断熱性能の強化に対して否定的な姿勢を取っているところですが、断熱材の種類すべてに関する温度変化の実験データを保有している点には驚きました。どこまで事実なのか確かめたくなり、多数公開されている動画を見ましたが、やはり自分で体感したいと思い、本州各地にあるというモデルハウス(実験棟)を訪れることにしました。その中でも一番寒そうなエリアである滋賀県北部のモデルハウスを見せていただきました。

この日は北陸をはじめ、日本各地が大寒波に襲われていました。訪れた日も外気温は4度ほどで、茅野の気温は0度くらいだったと思います。
ちなみに、札幌近郊にも実験棟があるそうで、現地の様子をオンラインで詳しく説明していただきました。

「AIr断工法」特徴的なのはここ!

この工法で特徴的なのは、第1種換気や全館空調、エアコン1台での空調に対して、どちらかというと疑問符を投げかけている点です。さらに、断熱等級ランクについても完全に否定的で、むしろ挑戦的な思考を持っているように感じました。
その姿勢がとても面白いと思いました。

これらの考えの背景には、膨大な実験データや、失敗を繰り返しながら検証を重ねた結果があることを知り、『なるほど』と思わせられる部分が多くありました。
建築会社として、私たちも同じですが、不足しているのは、こうしたデータなのだと強く感じました。

2階床温度|諏訪市で注文住宅ならエルハウス width=

これが良いんだよ、悪いんだよと言っても、『それって経験と勘でしょ?』と言われれば、確かにそうかもしれません。
ただ、間違ったことは伝えていませんし、良いと思っているからこそお伝えしているんですがね。
それでも、光熱費シミュレーションやUa値の比較データなど、説明のためのネタは用意しているものの、ホームリサーチさんが公開しているような、理系バリバリの実測データは正直、持ち合わせていないんです。

ホームリサーチさんも、こういったデータを揃えていますが、決して一方的に決めつけてはいません。最終的には、個々がどう判断するかという点を強調しているのが印象的です。もちろん、特許工法に対して自信はあると思います。

「AIr断工法」を直接現場で確認したかった理由

ただ、本当に優れた工法であれば、もっと爆発的に広がるんじゃないの?という疑問もありました。
だからこそ、自分の目で確かめたかったんです。

室内温度

エルハウスのエコ住宅と共通する意見も見られました

担当の方とお話をしましたが、結構理系寄りのオタクっぽい話が多く、まだ完全には腹に落としきれていない部分もあります。ただ、エルハウスのエコ住宅と共通する意見も見られました。

例えば、『断熱材を必要以上に強化したところで、本当に温度や体感が変わるのか?』という点。
費用対効果の面で疑問に思う部分があるようです。

ちなみに、私が訪れたモデル実験棟では、壁の断熱は石膏ボード3枚のみ、天井には10k 100mmの断熱材が2重に入っており、床にはスタイロ系の断熱材が使用されていました(厚みは聞きそびれましたが)。

滋賀県は断熱性能の基準でUA値5地域(0.87)、ZEH基準は0.6です。ちなみに諏訪・松本は4地域で、同じくZEH基準は0.6となっています。

暖房について

また、暖房に関しては壁掛けエアコンを推奨している点や、エアコン1台で実生活の中でどこまで暖気や冷気を届けられるのかという懸念にも触れていました。(無理だという前提で話されていましたが、私は間取り次第で結果が変わると思います。)

天井について

天井については、断熱を強化するべきという点に同意しましたが、基礎断熱については『無用』とバッサリ切り捨てられたのには驚きました。笑
(Air断工法では基礎断熱はそもそもできないそうです。)

換気について

さらに、換気については第三種換気を推奨しており、換気の仕組み自体がAir断の特許だそうです。

「AIr断工法」を見学した感想をまとめてみた

いくつかエコ住宅を考える際に共通する部分もありますが、大きな違いは、エコ住宅以下の断熱性能でも十分に暖かさをキープできるという点です。

話を聞いて『いいなあ』と思う部分は確かに多いですが、逆に『ここはどうクリアしているんだろう?』という点もいくつかあり、まだ自分の中で完全に納得できていません。そのため、もう少し煮詰めて考えてみたいと思います。

昨今の住宅業界は断熱性能の強化を一辺倒に推進していますが、この工法はその考え方を真っ向から否定するものです。画期的で斬新ではありますが、一方で『どうなんだろう?』と疑問に思う部分もあります。

これからその疑問点を検討しながら、2024年や2025年の家づくりへのヒントとして活かしていこうと思います。

この日の外気温度

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