諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

「信念」はありますか。　瞬時の判断を、迫られた時に行動を起こすことで、思い、予想外の結果が待っています。

登山をしている方なら、高山病　という言葉は知っていると思います。
高山病とは、　標高が２５００m以上から　気圧の低下から血液中の酸素が不足になることでかかる症状のことを言います
ちなみに、富士山の頂上では、平地に比べて体内への酸素量が　1/2になるそうです

症状は、頭が痛い、ふらふらする、めまいがおきる、脱力感、疲労感、吐き気や、食欲不振など

では、どんな方がなるのか、一概には言えないと思いますが、高地に慣れていないとなりやすいです。　ヒマラヤ登山など極端に高い山へ
登る様子を見ると、標高が上がるごとに、体を順応させるために一気には登らず、一定の期間、その場で留まり体を順応させて、
次の標高の高い場所に移動されていますね。

私たちの、住む　茅野、諏訪はすでに標高が760mは超えていますので、海辺のそばに住む方に比べて高山病にかかりにくいかと・・。
私も、高山病にはかかったことはありません。

中央アルプス、駒ヶ岳登山の帰路中に、高山病？だと思いますが　しゃがりこんでいる女性２人組に出くわしました、麓から千畳敷カールまで
ロープウェイにて上がりますので、下山する時間が限られます。
この２人組の方とは、馬の背コース　ロープウェイ駅から　３時間あまりはなれたを周遊するコースで抜きつ抜かれずという感じで
同じコースを回っていました、戻りの途中、休憩をとっている姿を見かけ、私の方が体力的に衰えているので、挨拶を交わし私はぼちぼちと
下山に向かいます。下山といっても　ほぼ登りです。　終盤の登りは脚に疲労を感じます、ゆっくり、ゆっくりと。

時折、振り返り　２人組の動向を見て　あーやはり若いね、早いや、追いついて来るようなペースで登ってくる姿を確認しました。
あと、５００m位で登りを終わろうとしている時に、振り返ると、２人組の一人がしゃがみ混んでいます。
最初は休憩か？と思ったのですが、一人だけ登ってきます、　これを見て、何かが起きたの？とよぎりました。

ただ、この２人を助けるとなると、下山の時間（ロープウェイ最終時間）に間に合いません。　さあ、どうする？と色々考えます。
見て見ぬふりで、私も下山はしたいし。　後に、この２人が遭難したことになったら、知っていた私のとった行動はどうなの。と
自問自答の時間が3分ほど。。

今夜、この２人と一緒に　山小屋に留まり明日朝、下山と覚悟を決め、登ってきたコースを戻りました。
動ける一人と連絡先を交換し、私が山小屋へ救助要請に登り、動ける一人は付き添いで戻ることを指示をして、行動に移した直後、
体調が悪い方が、立ち上がってきました、ゆっくり歩き始めたことから、もう少し、とにかく、山小屋まで歩いていこう、何度も休んでも大丈夫と声をかけながら　登り続けました。　ようやく、山小屋まで。

その山小屋　想像していた山小屋ではなく、より下山ルートに近い山小屋でした、　もしかして、最終時間に間に合うかも、という
ことで３人で向かいます、　ダメなら、ロープウェイ駅で一晩明かすこともできるので。。ということで、ゆっくと歩きます
会話をしながら、歩くことで、随分、体調も戻ってきたようです、

どうにか、最終10分前に到着。　お互いに、安堵の笑顔　です。

「今日は本当にありがとうございました。
途中〇〇が動かなかった時、自分一人じゃどうして良いのかわからなっかたので、
戻ってきてくれてすごくっこ強かったです
多分〇〇も　じゅんさんがいたから頑張れたんだと思います。」

登山は　何が起きるのかわからない、起きた時には想定範囲とする、周囲の状況から慌てない。　冷静に行動をすることですね。