
「への字」型の家は 果たしてどうなのか
🏘諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です
季節の変わり目です、 雪が積ったと思ったら、あっという間に溶けたり
あったかい陽気のような感覚ですが、実際には風がピューピューと吹き、まだ 寒しという
感じで、桜の開花も例年より遅いようです。
ここ最近、への字型の家のデザインを多くしています、への字とは、屋根の形が三角形でも
字の如く、 へ の形の屋根形状です。
この形状にする理由は 間取りの面積の割合が 1階は大きく、2階の面積が小さい ために、
これを への字型にしない場合いは 1階部分の屋根が大きくてそこに 2階がその屋根のって
いるような外観です
一方で への字がたの外観は 2階建てありながら 2階の大きい屋根1枚で家全体を覆っている外観
への字型は 外観を見ると安定感のある家になりますが、 一方、
2階の空間が狭くなりがち、 大きいスペースをとれたとしても、天井が斜めに下がってきます。
小屋裏って感じです。
もう一つ、2階の空間は 2方向面しか 窓を設置できません、
なんだか デメリットのように感じるかもしれませんが、そうではないんです。
徐々に低くなっていく天井は 変化にとんだ空間、落ち着くはずです。
窓の2方向あれば 風は通ります。 寒さ、暑さの熱の行き来する場所は 窓です。
小屋裏となる1階の天井裏にあたる部分には 大きい空間があり、そこを収納庫としても
利用することが可能です。
元々、このへの字型の 家は 合掌づくりの家から来ていると思います
合掌造りの家は 1階より2階、2階より3階と 徐々に床の面積が小さくなって
行きます 室内のど真ん中に吹き抜けがあり、一階の居間にある囲炉裏の煙を
2階、3階の天井裏に抜ける仕掛け。
2階や 3階は お蚕を育てたり、作業スペースとして有効に
利用されたと聞いています。
最近、見られる家は 箱型 キューブ型の家が実の多く、屋根を見せないような家が多く
ありますが、 あえて 屋根ーーーって家も いいもんですよ。
あなたなら どっちが好みですか。