諏訪・松本の工務店の社長ブログ|家族物語843

  1. HOME
  2. 諏訪・松本の工務店|池原純一ブログ
  3. 台風で中止になった阿波踊りから学んだ「踊りの心、祭りの本質」とは
阿波踊り

台風で中止になった阿波踊りから学んだ「踊りの心、祭りの本質」とは

諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

踊る阿呆に見る阿呆
これは、阿波踊りの精神を象徴するフレーズですね。
「同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という歌い出しが、まさにそれを物語っています。

踊る人も、見ている人も、「どうせ阿呆なら踊った方がいい」と。
確かに、お祭りは参加してこそ楽しいもの。見るだけでなく、体を動かし、一緒に盛り上がることで、初めてその魅力を実感できるのではないでしょうか。

徳島阿波踊り|エルハウス

徳島阿波踊り|エルハウス

地元の「御柱祭」を考えてみた

私が住んでいる諏訪地域では、奇祭と呼ばれる「御柱祭」があり、7年に1度のお祭りということで、地元では物凄い盛り上がりと、全国からも大勢の見物客が来て、街中ごったかえしの賑やかさです。

そう、私は地元民であるがゆえに、「祭りに参加するのは当然」という雰囲気があるように思います。
ただ、御柱祭を嫌う人もいるのも事実です。

お祭りというのは、決して強制されるものではありません。
ですが、やはり本当の楽しさを味わうには、参加することが大切だと思っています。
見るだけでは感じられない熱気や一体感こそが、祭りの醍醐味ではないでしょうか。

地元民から、伝統ある御柱祭について一言

この伝統ある御柱祭について一言申し上げると、閉鎖的すぎる祭りだと感じることがあります。
御柱祭には、外部の人を排除するような傾向があると感じるのです。

3年前から始まる準備の中で、寒い日も暑い日も、たった4日間、もしくは6日間のお祭りのために懸命に取り組む人々の姿を知っていますし、その苦労にも深く理解があります。

だからこそ、突然祭り当日にだけ輪に入ろうとする、いわば都合の良い参加の仕方に疑問を抱くのも無理はないと思います。
参加するなら、その背景や準備への理解も持つべきだと感じています。

本来のお祭りは、他所から来た人や見物に来た人が楽しめるものでは?

しかし、他所から来た人や見物に来た人が楽しめることこそが、本来のお祭りの姿ではないかと、常々思っていました。
確かに、御柱祭は諏訪大社信仰に根ざした伝統的な祭りであり、同時に危険を伴う祭りでもあります。
毎回、怪我人が出ることがあるほどの祭りですが、実は楽しく、安全に参加できる場面もあります。

例えば、「曳き子」と呼ばれる綱を引く役割や、御柱に乗る「乗り手」として参加することも可能です。
そのような場面を通して、より多くの人が祭りを楽しむことができれば、御柱祭の魅力はさらに広がるのではないでしょうか。

冒頭に書いたように、「見ているだけなら参加せにゃ〜」という気持ちになります。
誰でも気軽に参加できる環境を作ることが、私たち地元の役割なのですが……。

もちろん、そう簡単な話ではありません。
懸念や課題、難しい問題がたくさんあるのも事実です。
それでも、少しずつでもハードルを下げ、誰もが参加しやすい祭りへと変えていく努力が必要だと感じています。

徳島阿波踊り|エルハウス

台風の影響で中止になった阿波踊りから学んだこと

初めて訪れた阿波踊り。
残念なことに、私が参加予定だった最終日は台風の影響で中止となってしまいました。

しかし、この出来事は「残念」ではなく、むしろ阿波踊りの本質に触れる機会となりました。

中止に伴い、屋台は撤収され、台風対策で町中は閑散としていました。
そんな中、街のあちこちで手拍子が響き始め、子どもたちが踊り出す様子が見られました。
そこに大人たちが混じり、さらに周囲の人たちも次々と踊り始める――。

この光景を目の当たりにして、「これこそが阿波踊りの本来の楽しみ方ではないか」と感じました。
踊りの心、祭りの真髄は、こうして自然に生まれる一体感の中にこそあるのかもしれませんね。

徳島阿波踊り|エルハウス

若い人たちが盛り上がる姿を見て、「このお祭りがあるから、そのためだけに帰省する若者がいたり、阿波踊りがあるから地元に残り、根付くきっかけにもなっているのではないだろうか」と感じました。

地域が発展することも大切ですが、その裏では、良き伝統を良い形で伝承していくことが欠かせません。

家づくりをしている私は、住宅を建てることだけに特化するのではなく、積極的に地域に関心を持ち、触れていくことが大切だと考えています。そうすることで、この地で暮らす楽しさや喜びをお客様に感じてもらい、地域の発展にもつながるのだと実感しました。

徳島阿波踊り|エルハウス

台風で中止になった初めての阿波踊りは、とても楽しかった!

お囃子や太鼓が鳴り響き、「まだ踊り足りない!」という気持ちで見物客のために披露を続けてくださる踊り連の方々。

その光景に誘われるように、いつの間にか一緒に踊り始める人たち。「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」の歌詞そのもののような風景が広がっていました。

お祭りは、こうした触れ合いの形があるからこそ、見ている人も楽しめるものなんですね。

実は私が阿波踊りに参加してみたいと思い始めたのが、四国行きを決めた大きな理由。その目的は見事に達成されました。

足が疲れて汗だくになりましたが、初めての阿波踊りで、とても楽しい一夜を過ごすことができました!

徳島阿波踊り|エルハウス    徳島阿波踊り|エルハウス

イベント情報を見る

セカンドオピニオンやってます

社長 池原純一のプロフィールへ
お客様の声
イベント情報

関連諏訪・松本の工務店|池原純一ブログ