もう戻れない、忘れてしまったあの頃 ~スタンド・バイ・ミー(86’・アメリカ)
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
青春と聞いて、あなたは自分が何歳だった頃を思い出しますか。大人になるにつれて薄れてしまった冒険心。忘れてしまった、あの頃のまっすぐな眼差し。どこまでも無垢で、ひたむきだったひと夏の思い出を描いた名画です。
性格も見た目も違う4人の冒険
原作はスティーヴン・キングの短編集「恐怖の四季」の一編。時は1959年、主人公は12歳の4人の少年たちです。みんなそれぞれに家庭環境に難があり、今一つパッとしない日々を過ごしています。そんな彼らの唯一息抜きは、秘密基地で過ごすこと。性格も見た目もまるで違うのになぜかウマが合う彼らが、ひょんなことから死体を探す冒険に出ます。
その過程で遭遇する様々なハプニングに立ち向かうことにより、彼らは成長していきます。4人でなにかを成し遂げるということが、大人になるための希望を彼らに与えていくのです。
有名すぎる切ないメロディ
のちに作家となるゴーディに向かって、いつも将来に悲観的なクリスが「もし書く材料に困ったら僕らのことを書くんだ」と告げるシーンは、とても切なく美しいものです。冒険は終わり、誰もが一度は聴いたことのある主題歌が見る者の心に感動を与えます。
仲が良かったグループも、大人になればそれぞれ環境が変わり、疎遠になってしまうこともあるでしょう。12歳の頃のような友達はもう二度とできないかもしれません。でも、当時の絆は永遠に深く、温かいものでありつづける……。