「叱らない子育て」って言うけれど
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
<相談>
よく育児本に「叱らない子育て」ということが書いてあります。そのせいか、電車で騒いだり、レストランで走り回ったりしている子どもになにも言わない親が増えているような気がします。我が子に口やかましく注意する自分が間違っているのでしょうか?
(じゅげむ・40 歳)
「放置」と「叱らないこと」は違う
おっしゃる通りです。決して、叱らない=放置ではありません。マナーや一般常識はしっかりとしつけることが親としての務めです。やっていいこと、いけないことの区別はきちんとつけましょう。
ポイントは2つ。第一に「危険かどうか」、そして「周りに迷惑になっていないか」です。どちらかに該当しているようなときは、迷わず、適切に注意しましょう。
泣いたら可哀想だから、優しい親でいたいから、虐待と思われたくないから、などさまざまな理由で叱らない親が増えていますが、適切な注意ができないことは、決して子どものためにはなりません。
「叱らないこと」とは「良い方法を教えること」
感情的に怒るのではなく、冷静に叱った方が子どもにはちゃんと伝わります。まして、「悪い子ね!」「うちの子じゃない!」などというような人格を否定する叱り方は良くありません。傷ついて、自己肯定感や向上意欲の低い子どもになってしまいます。悪かった行動そのものを端的に注意し、良い方法を教えてあげることこそ、「叱らない子育て」なのです。
ただし、子どもが困っているときに、すぐに先走って手助けするのはただの甘やかし。危険でない限りはグッと我慢して、愛情を持って見守りましょう。自分で解決する方法を見つけることで、少々失敗してもめげない、困難に立ち向かえる力を身につけてくれますよ。