いつでもどこでも、隣には幸せが~雨に唄えば(’52・アメリカ)
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
雨の日はどこかどんよりした気分になってしまうもの。駅までの道のり、会社までの運転、窓から見える景色、すべてが暗くて寂しいような雰囲気に包まれてしまいます。でも、もし雨をちょっとだけ好きになれたら?
サイレント映画時代に押し寄せる変革の波
本作の舞台はサイレント映画の全盛期。俳優ドン(ジーン・ケリー)と大女優リナ(ジーン・ヘイゲン)は、売れっ子の映画スター。大物同士のカップルとして注目を集めています。しかし実際はリナが一方的にドンに思いを寄せているだけで、ドンは駆け出し女優のキャシー(デビー・レイノルズ)に恋をしてしまいます。
当時の映画はすべてサイレント。トーキーの波が押し寄せています。ところがリナはなんと致命的な悪声の持ち主だったのです。そのため試写会は失敗。その後、美声を持つキャシーが吹き替えを担当することになるのですが……。
少年のように純粋なドンが唄い踊る!
本作の見どころは、何と言っても雨の中でドンが歌って踊る有名なシーン。かっこよく決まったスーツをびしょびしょに濡らしてしまいながら、お構いなしに道を踊り進んでいく姿は、見る者に勇気と興奮を与えてくれます。いつでもどこでも自分の幸せのありかを知っているドンは、少年のように純粋で、雨だからといって憂鬱になったりしません。
人は大人になればなるほど目の前の現実に見切りをつけてしまいがちですが、ほんの少し違う視点を持ってみるだけで、きっとあなたの日常もみるみるうちに輝き出すでしょう。心に、歌を!
雨に唄えば
1952年アメリカ 原題:Singin’ in the Rain
監督:ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン
主演:ジーン・ケリー/デビー・レイノルズ/ドナルド・オコナー