やられてもやり返さなかった旅の思い出
こんにちは、いつもありがとうございます。チームエルハウスです。
今回は26歳・アルバイターのBさんの体験談です。
冬の朝、パリで
3年ほど前にフランスに旅行したときのこと。空港からパリの街に着いたときは朝の8時。12月のパリは日本よりも寒く、思わず近くのカフェに飛び込みました。すると、ハンサムだけど、なんだかやる気のなさそうなギャルソンがメニューを持ってきました。内容を吟味してパン付きのモーニングセットを注文しました……。
最悪の思い出になったカフェのギャルソン
憧れのパリのカフェで温かくてサクサクのパンを期待した私でしたが、ギャルソンが当たり前のように運んできたのは、入り口にあった、いつ焼いたのかわからないパン。フランス語でクレームをつけるほどの語学力はないのでグッとこらえ、おまけにチップもがっぽり取られて、フランス人に対する印象は最悪なものに。「自分は日本に来たフランス人には絶対に冷たくしないぞ」と誓いました。
日本で起こった素敵な出来事
日本に帰国して2週間ほどたった頃、今度は私が働いているお店にフランス人らしき男性が来店。私は誠心誠意の接客を心がけました。すると、帰り際にその彼に渡された紙には、「ありがとう、良い1日を」という美しい芸術的な飾り文字が。
「やられたらやり返す」が流行っている昨今ですが、そんな悲しいことをせず、目の前のお客様を大切にして接客して本当に良かった、と心から感じました。
旅行中にはハートウォーミングなフランス人にもたくさん会いました。あのギャルソンのことを許せない気持ちは今もありますが、私がたまたまそういう人を引き寄せたのだろうと思っています。人とのつながり方をあらためて見直す絶好の旅になりました。