【注文住宅】デザインをユニークにする方法|西洋建築のノウハウを活かす4
こんにちは!
エルハウスの住宅コンサルタント
土橋千咲です。
今回は西洋建築史シリーズ第4弾!
「中世」です。
中世の西洋建築は代表的な様式が3つあります。
時代順に
ビザンティン(ビザンツ)
ロマネスク
ゴシック
今回は中世初期の「ビザンティン(ビザンツ)」。
なんとなく聞いたことあるかな?
中世といえば古代ローマ帝国が大きくなりすぎて
西と東に別れ、東ローマ帝国が大きな領土を有していました。
コンスタンティノープル、現代のイスタンブールを中心に
今で言う西アジアまで東ローマ帝国が支配していました。
例えばこんな建物。
ハギア・ソフィア聖堂(聖ソフィア)。
イスラム文化の建物に見えますが、実はキリスト教の
教会でした。トルコのイスタンブールに
ある代表的なビザンツ建築です。5世紀ころに
建てられました
ポイントはモスク。キリスト教の教会として
建設されています。
天井が高く、ドーム型になっています。
バシリカ様式といって上から見ると十字になっている建物は
キリスト教の建物で、4つの尖頭囲まれる形となっています。
そのクロスしたところがドームになっているのが特徴です。
これが5世紀に建築されて
15世紀ころオスマントルコに支配されるようになって、
イスラム寺院となります。
もう一つ有名な建物がイタリアのヴェネツィアに
あるおなじみのサンマルコ寺院。
今は水の都ベニスの象徴ですが建てられたのは
ビザンツ帝国後期の10世紀ころです。
東ローマ帝国時代ははなんと1000年くらいあったので
10世紀でも同じビザンティン建築が建てられました。
とは言っても、聖ソフィアが5世紀くらいなので当時では
懐古主義だったかもしれません。
後ででてくるゴシック系の装飾も見られることから
同じ様式でも時代が流れているのがわかります。
ヴェネツィアはギリギリ東ローマ帝国の領土だったようです。
東ローマ帝国はトルコ、イランの方で栄えていましたが、
一方の西ローマ帝国はその後滅亡してフランク王国になり、
現在のヨーロッパの原型が作られ始めます。
ロマネスク、ゴシックは旧西ローマ帝国の地域で
形成された建築様式になります。
場所と時間は並列していきますのでまた時代が行ったり来たりしますが、
皆さん付いてきてくださいねー🏰
次回はロマネスクです。