【茅野市・注文住宅】自由設計の醍醐味|バリアフリーの家
こんにちは!
エルハウスの住宅コンサルタント
土橋千咲です。
高齢者のための家、バリアフリー
今日は家づくりを希望されるお客様がよく聞かれることがあります。
「エルハウスの家はバリアフリーですか?」
私はこう答えます。
「はい、バリアフリーです。」
住宅でバリアフリーとは障害のある方、高齢者の方に支障のない家のことです。
主に段差がない家ということになります。
部屋と部屋、通路はもちろん浴室やトイレなどが全て平らであること。
玄関から外に出るにもスロープを作ったりします。
平屋であればさらに望ましいでしょう。
完璧なバリアフリーの家を建てる人は少ない
家を建てる時、20代30代であれば何事もなければ歩行が困難になるほど年を取るまでに40年以上かかります。
なので予想をしながら設計していきます。
しかし、高齢の祖父母、ご両親が同居する場合は住み始めるその時から安全、負担が少ない家でなければなりません。
スロープを作るには段差をつくる場合に比べて3~4倍のスペースが必要です。
お金もかかります。施設や病院を作るようにはいきません。
普通の家でも工夫次第でお年寄りが暮らしやすい家に
そこで、私が提案して実際に建てられた家のバリアフリーの工夫を紹介します。
80歳になる足が不自由なお母さんのために息子さんが家づくりをしました。
①式台
玄関の土間から1階の床に上がる場合、10センチ~20センチくらいの段差が通常あります。
その高さの半分に床をつくります。膝を曲げずに乗り降りできるのでかなり負担が少なくなります。
②ドアの開口を最大に
車いすが通る幅は75センチ弱必要です。
在来工法で作るとドアの場合、有効開口がドアの厚みも含むため70センチくらいになります。
これだと車いすが通ることが出来ません。
引き戸も厳密には75センチくらいなので実際はスレスレです。
それが引き込みタイプの引き戸にすると開口幅が78センチはとれるので車いすも問題なく通ります。
ドアの開け閉めにとってしまう半径の距離もありません。
③お母さんの部屋~トイレ~お風呂の導線。間取り。
当然ながら、高齢者の方がトイレに行きやすいように寝室から近くに、洗面所やお風呂へも距離を近めにした方がよいでしょう。
④洗面所、トイレのスペースを広く
これも介護を考えると出来るのであればそうしたいところです。
この洗面所は3畳あります。
限られたスペースをいかに有効に使うかが腕の見せ所です。
⑤手摺
以外なことに新築の状態では手摺は付けませんでした。何故か?
手摺の取付は介護保険など補助金が市町村からでます。
取り付ける下地工事のみしておいて後から補助金を利用して付ける計画です。
私もなるほどと思いました。
⑥玄関を引き戸に
断熱性を考えて今はドアのタイプが主流ですが、断熱引き違い戸もあります。
以上が標準の家にお金をあまりかけずにお年寄りが楽に移動できる工夫をしたことです。
自由設計は間取りだけでなく、建具やスペース、部材などをアレンジできます。
ちょっとの工夫を私達住宅コンサルタントがアドバイスすることでお金をかけないバリアフリーの住宅ができます。
お引渡し前に一緒にご案内したお母さんから「この家は楽だねぇ」と言ってもらえたことが嬉しい事でした。
お金をかけずにバリアフリーな家にすることも可能です。