Vol.7 思考の達人になり,自ら切り開く豊かな人生を歩もう~思考の達人には誰でもなれる
思考の達人になり、自ら切り開く豊かな人生を歩もう
~言葉は人類に与えられた最も強力な麻薬だ!~
黒輪 篤嗣訳
「ポール・スローンの思考力を鍛える30の習慣」より
Check point
●本を読むとき…知らない言葉を読み飛ばさない。
●文章表現するとき…必ず推敲する。
物事を考えるときに一番使われる手段は言葉です。
言葉のほかにも数字や空間や感情など
知性の働かせ方はいろいろあります。
しかし,たいていはなんでも言葉で考え,
言葉で自己を表現します。
それはなぜか?
それらが言葉の理解を前提としているからです。
言葉はそれほど思考にとって,
最も肝心なツールであるにもかかわらず,
多くの人は言葉を磨くことを疎かにしてしまいます。
人並みに話せるようになると満足し,
アップデートをしないのです。
それでは何をすればよいのか?
ありきたりですが,やはり本を読むことは効果的です。
本を読む利点は,そのテーマについての
理解が深まり知識が増えることはもちろん,
理解力や語彙力や表現力も
同時に高められる点にあります。
この時,意識して欲しいことがあります。
それは知らない言葉を読み飛ばさないこと。
新しい言葉を知る(語彙力を高める)チャンスを
逃さないでください。
ある詩人は
「言葉は人類に与えられた
最も強力な麻薬だ」と言いました。
語彙力を増やし,表現力を高める努力を
続けた人だけがやがて最強の武器を
手に入れられるのです。
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私たちが当たり前のように使っている言葉は
あくまでツールの一つです。
例えば、言葉を上手く使うことで、
・自分の考え、思いを正しく伝える
・相手の考え、思いを正しく理解する
などを実現することが目的です。
私自身,このBook reviewを書いていて
文章でそれを実現する難しさを実感しています。
会話であれば相手の反応を見ながら
内容の軌道修正が可能です。
しかし,文章ではそれができません。
そのため,書いて終わりではなく
必ず推敲することが重要です。
メールでも報告書でも,文章は
推敲すれば必ずもっと良くなります。
・伝えたいことが過不足なく書かれているか?
・読み手に伝わる明快な表現になっているか?
・もっと簡潔に,もっと正確にできないか?
不要な表現や回りくどい表現を削るだけでも
文章はより簡潔に伝わりやすいものとなります。
常に自問自答を繰り返すことで
言葉を磨き考える力を鍛えましょう。
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