【注文住宅】のアフターサービス比較|ハウスメーカーと工務店
諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です。
先日、1本の電話のが入りました。長野市豊野にお住まいの方から
被災した家の修復をしたい、という連絡です。
進まぬ復興の街と住宅
えっ、4ヶ月もたちどうしたの?と 思いました。 復興には時間を要するのはすぐ理解できたのですが、目処がたっていな? 今までどうされていたの?と疑問が浮かびました。相談の内容から、工事はなにも進んでない
修復を望まれていることは理解できましたので、とにかく、現地を見にいく
ことを決め、向かいました。
千曲川沿いの堤防では重機が作業をしており、豊野地区に近ずくたびに、道路の脇は、泥色した舗装、周辺の建物の壁には水位の高さを示すスジがあり、当時の悲惨な状況が伺えます。
依頼主さんの住む住宅街に入り、唖然。
住まわれている様子の家がすくない。 生活感がある家でも2階で生活をされている感じです。 街が、街ではない様子。新築と思える家ほど、住まわれていない様子です。水位が2mも越えた災害地はこうなのか。私たちが、いままで、復興に携わった街とは比べものにならないほど、ショッキングな状態です。昨年 11月に松代に住むお宅の復興させていただいてから、この3か月、私たちはなにをしていたんだろう。 と、感じさせられた風景です。
依頼主さんのお宅へいくと、道路側からみると綺麗な状態。それは当然。
新築して2年余りのお家。綺麗な物です。ですが、庭側では、はきだしサッシのガラスは割れており、住める状況ではない様子はすぐわかりました。
お家の中へ入ると、綺麗に掃除をされた床ですが、壁の断熱材はむきだし、とにかく壁を剥がして、断熱材を乾燥をさせて壁をしあげようとしている様子はうかがえます。 見た目には新品にちかいキッチン、階段ですが、水を吸い上げていますんので細かい部分で水服れの状態です。
ほんと、新築から間もないですから綺麗なのです。素人さんは、このまま使えると思うのは当然です。私たちプロは、これから先のことが想像できますし、そのばしのぎの仕事は嫌いますので、細かいことまで、こだわります。
断熱材がウレタン吹き付けです
ウレタン吹き付けの断熱材は、水濡れは実は悲惨、
といっても、施工で厚みを削りとられた箇所は、水を吸い込む性質があります。ちょっと嫌な予感がしたので、ウレタンを切り取り奥に手をいれると、
外壁とウレタンの間(ウレタンの裏)は、びっしょり。 濡れています。 日も当たらない、風も十分に通わない、乾く要素がない。おそらく、1年以上もしくはもっと? 乾くことがない。 乾きはじめてもカビがはえるのでは?という状況です。水分を通さないウレタンフォーム 嘘やないかい。
外側から見えない部分は乾かず、 断熱を取り除くにも材木に密着していることが逆効果で安易に交換できない。このような、ウレタン断熱材がなぜが業界で多く使用されている。しかも、今、主流にごとく宣伝をするメーカー。どう思っているのか?疑問です。やはり断熱材はグラスウールがいい(交換性がよい)使用したほうがいい。これからは災害にも強い家、復興しやすい家がいい です。
無責任
依頼主さん、建築されたローコストメーカー Sビルダーさんに修復を依頼をしたのかというと、当然、されたそうです。 で、返答が
「建替ならしますが、修復はしません」 えっ・・。「本当ですか?」 耳を疑いました。 正直、30年以上経っているお家でしたら、私も
正直、ないとは言いませんが(声にはだしません)築浅、2年ですよ。
ありえない、無責任すぎる。