諏訪・松本の工務店の社長ブログ|家族物語843

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伊根町 舟屋

重要伝統的建造物群保存地区 「伊根町の舟屋を訪れて」

🏘諏訪地域、松本地域、伊那地域の工務店の池原です

ここいいですは。 絶対に一度は訪れてほしいと思いましたね

舟屋の並ぶ風景、 京都府伊根町です。  舟屋とは 漁業で使う船を
雨などから守るように 家もガレージにしたような作り。これが 海に面して並んでいるとことから
2005年に 文化庁から重要伝統的建造物群保存地区の認定を受けたそうです。
ちなみに 長野県の南木曽も重要伝統的建造物群保存地区ですね
車1台通れる道 その海側に舟屋、反対側に住居、その裏手には山が迫る、という決して
恵まれた地形ではないと思いますが、これが 街並みの風情を醸し出しています

写真中央の舟屋は 江戸時代からある 一番に古い舟屋だそうです

舟屋の舟の格納をした2階が居住スペースだと思っていましたが、どうも調べてたら違うようです
居住スペースは道を挟んだ向かいにあるようです、つまり 農業で言えば農機具小屋なんですね。
ですが、舟屋は海に面しているところから このような 珍しい いい風情を醸し出しています。
実用的、かつ、舟を暴雨などから守れるという発想ではないでしょうか。 これができるのも、
穏やかな海が目の前だからだそうです。 伊根の海の入り口に青島という島があることから、
海が荒れても 大きい波が押し寄せることはないだとか、 波が立つ程度だそうです。
海上タクシーで 案内をしてもらった船長さんから教えていただきました。

ちなみに ここを訪れた時は 是非、海側から舟屋を見てほしいです。 舟屋は生活の場、
足を踏み入れることはなりませんし、
海上タクシーは 船長さんの案内もありと 舟屋への理解が深まりますよ

今回、利用させて頂いた 海上タクシー
こちらに移住をされてきた、 漁師さんの中で一番 若い
船長さんが案内してくださいます

【Re:INE】

定員:12 名
船長:寺谷 僚介
予約:080-3100-8954
HP: https://www.reine.jp/


ここで 疑問に思ったことが この海の上になる場所は 地代そう、土地としての存在になるのかって。
どうやら 伊根町は都市計画外区域のようですが、 保存のために色々な法則があるようです

そんなことを思い ネットで検索をしていたら こんな舟屋の宿泊施設化に取り組んだ
京谷建築設計室さんお H Pの記事を見つけた  伊根の舟屋

なるほど、現代の建築基準法に当てはめると とんでもないことになる、
興味が湧いたのは バリアフリー法 、元々の舟屋は ゆっくりとた勾配にレベルしかも
玄関から 海に向かってスロープで下がっているところが特徴。
こうして読んでいくと、建築のなする景観とはなんだろうか、考えてしまう

文末にこのように書かれている
「画家は絵画で、作曲家は音楽をもって思考や感情を芸術とする。建築家も同様にありたい。
伊根の舟屋群の中に屹立するこの舟家で、この物語を味わってもらいたい。(二〇一八年四月十日) 」
「Copyright © 2020 京谷建築設計室 Studio QTN. All rights reserved 引用」


家と家の間には 波が押し寄せている

舟を引き上げるためには、1階の床が傾斜し、接水していることです。また、充分開口部の幅を
持っていることです。これは、舟屋にとって最も重要な特徴です。舟屋の屋根の形式は、明治期か
ら切妻造りであり、かつては草葺でした。妻面は柱が内側に傾斜するため駒形となり、全体が海側
に前傾して建ち海から舟を直接格納するため石敷きのスロープを設けています。古いものは、
海側の開口を幅広くとり、上部架構は漁具の格納や網干しに供されました。現在は、2階を設け、
居室とするものが多くなっています。海に向かって妻側を見せているのは全体の約90%であり、
舟屋の屋根形式における景観は明治期から維持され、現在でも統一感を与えています。桟瓦葺き屋根、焼き杉板張り、
切妻造り(古い形式は柱が内側に傾いた駒型)で、1階開口部には庇とそれを支える方杖が設けられており、
海にきません。ほとんどの主屋が湾に沿って形成され向かってやや傾斜しているものもみられます

伊根浦伝統建築物群保存地区 まちづくり手引き にも 上記のように書かれています

木造住宅がひしめき合う中で 防火の問題をはじめ多数 現行の基準法に
あてはめると色々あるようですが、
街並みを保存しながらも、生活の安全面を確保するには 乗り越えるハードルがありそうです。

それだけ、私たち建築士は どちらも優先しながら、
景観や、風土に載った家づくりをしなくてはならないです。

 

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